ハーブとはどんな植物?種類と利用法、ハーブティのおいしい入れ方
『ハーブ』と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
お茶にする「ハーブティ」と思う人もいれば、バジルをはじめとした「キッチンハーブ」を思い浮かべる人もいるでしょう。
そのほかにも「薬」や「染色」「アロマオイル」とその利用方法は様々(゚Д゚)ノ
自分で植物を育てたりしなくても『ハーブ』は聞いたことがある、という人も多いはず。
数ある植物の仲間の中では、比較的身近な植物群だと思います。
でも、
「それでは『ハーブ』っていったい何ですか?」
と尋ねられると、これはまた困ってしまう(;'∀')
ハーブはお茶にできる植物だ!と言いたいところだが、中にはお茶にしないものもある。
もちろん、すべてが食べれるわけではなく中には毒のあるものまである(゚д゚)!
「葉に香りがあるもの」というのも、すべてに当てはまるわけではない。
結局『ハーブ』っていったい何なんだ?!
目次(*´▽`*)
ハーブの定義、それは…
ハーブと呼ばれる植物は生育地も様々、草花から大型の樹木までその姿も、分類も様々。
こんなとりとめのないグループに、ただ一つ共通するルールがある。
それが『人間の役に立つ植物』であること。
かなり大雑把なようだけど、ハーブってそんなものなんです(^_^;)
だから、野菜も果樹も薬草もみ~~んな『ハーブ』と呼べなくもない。
一般的には野菜や果樹として利用されるものは除外されることが多いですが、地域や国によってその基準もいろいろだから、日本ではハーブでも、海外では野菜として扱われるものもあります。
一例をあげるとアーチチョーク。
地中海沿岸地域では一般的な「野菜」として家庭でも食べられているが、日本ではハーブとして苗が販売されるほかはお店で目にすることは少ない。
他にも日本では「雑草」として扱われるセイヨウタンポポや、畑の雑草スベリヒユもヨーロッパでは野菜として食べられている。
ハーブとしての名前もありタンポポは『ダンデライオン』(またはダンディライオン)、スベリヒユは『パースレイン』と呼ばれる。
さすがに日本で苗が販売されているのを見たことはないですが(^_^;) 立派なハーブです。
日本でもヨモギを草餅に使ったりしますよね。
ヨモギも立派なジャパニーズハーブです。
人の役に立つハーブたち
『ハーブ』と一言で言ってもその数は膨大。
境界もあいまいな植物群なので、使用用途によって区分されることが多いです。
食用『キッチンハーブ』
先ほどのアーティチョークやパースレインなどのように、普通の野菜のように使用される仲間。
野菜との明確な区別はなく、近年は『バジル』などは普通に野菜売り場で販売されるようになった。
イタリアンパセリやパクチーなど、様々なハーブが野菜と変わらなく取り扱われるためほとんど同じものといってもいい。
シソも言ってみれはジャパニーズハーブだ(=゚ω゚)ノ
飲料『ティハーブ』
主にお茶として楽しむことを目的としたグループ。
有名なところでは『ミント』や『カモミール』『レモングラス』などがある。
それぞれのハーブごとに効用があり、後に紹介する薬用と被る部分も多い。
大きいくくりで言えばお茶の木やコーヒーもティハーブといえないこともない。
薬用『メディカルハーブ』
いわゆる民間療法というものに近い。というかほとんどそのもの。
薬草といわれるハーブ。
「やさしい効き目で薬に頼りたくないナチュラル志向の人が利用するもの」というイメージがあるかもしれないが、中にはかなり強い効き目のものもあるので、薬として利用する際は十分な知識のある人の指導のもとで行うようにしてもらいたい。
特に「妊婦の方は使用してはいけない」という注意書きがされるハーブは多い。
ノンカフェインだからと安易に利用するのはやめましょう。
極端なことを言えば、麻薬の原料となるアサやケシは最も強力なメディカルハーブといえるでしょう(゚Д゚)ノ
染色ハーブ
古くから染め物に利用されてきたハーブ。
アルカネットやダイヤーズカモミールが利用される。
化学染料が発明されてからは利用区が少なくなり、商業利用はほとんど行われていない。
いろいろ作れる『クラフトハーブ』
サシェ(におい袋)やアレンジなどその香りや姿を利用して楽しむハーブ。
ポプリやせっけん、キャンドルなどハーブを使っていろいろなものを作り、その香りを利用して楽しみます。
やっぱり一番人気は『ラベンダー』安眠効果のあるサシェやラベンダースティックは簡単に作れますよ(*´ω`*)
ハーブは利用方法たくさん(≧▽≦)
上に挙げたほかにもハーブの有効成分を取り出したアロマオイルなど、楽しみ方は語りつくせない(≧◇≦)
何せ「人の役」に立てばハーブなのだからその種類は膨大。
個々の品種説明は、今後徐々に行っていくとして今日は最も簡単なハーブの楽しみ方『ハーブティ』の楽しみ方に絞ってご紹介します。
ハーブティを飲んでみよう!
ハーブティの歴史は古く、それこそ記録のないはるか古代から主に薬用として利用されてきました。
紀元前460年ころの古代ギリシャ、医学の祖といわれるヒポクラテスは260種以上の薬草を使い、400もの処方を編み出したという歴史もあります。
合成薬品のような劇的な効果は無いが、自然の力がゆっくりと体をめぐる感覚は非常に気持ちがいいものです。
そんなに気負わず気楽にハーブティを楽しんでみましょう('∀')
まずは市販のハーブティを飲んでみよう
まずはハーブティとして製品化されているものから始めるのがおすすめです。
最近はティーバックなども販売されているから、手軽に楽しみたいならそれもおすすめ。
ですがやはり本来のおいしさを味わうには新鮮なリーフから抽出するのがおすすめ。
ドライハーブとはいえ時間がたてば風味は失われていきます。
欲張って大量に購入するのではなく一定期間で飲み切る量をこまめに購入して利用しましょう。
ドライハーブは飲料用以外に『クラフト用』のドライハーブも販売されています。
お茶にして大丈夫なものなのか、購入時にはきちんと確認しましょうね。
お庭のハーブならフレッシュリーフでハーブティが飲める!
ミントやカモミールなどをお庭で栽培していれば、積んできたハーブをそのままお茶として楽しむことも可能。
究極のフレッシュハーブ(≧▽≦)
生の葉を使う場合はドライハーブの3倍を基本として利用しましょう。
必見!美味しいハーブティの淹れ方
ハーブティを淹れるのに必要な毒具は、
- ティーポット
- 茶こし(目の細かいもの)
- 計量スプーン
- ティーコーゼ(ティーコジー)
- ティーカップ
ティーポットは急須でも代用可能だけど、イメージ的にはガラスのポットが映えるよね(≧◇≦)
茶こしはあまり目が粗いとドライのカスがこぼれてしまうので注意です。
計量スプーンはティースプーンで代用可能。
ティーカップもガラス製だとハーブティの繊細な色が楽しめるのでおすすめ( *´艸`)
道具がそろったらさっそく淹れてみましょう!
ハーブティの作り方
ハーブティの淹れ方は基本的に、紅茶の淹れ方と同じと思って大丈夫。
一般的なハーブティの淹れ方を紹介します。
- お湯でポットとカップを温めておきます。
- ポットにドライハーブをいれます。
- 量はカップ一杯に付き計量スプーン小さじ山盛りが基本。
- フレッシュハーブを使う場合は、ドライの3倍を目安にします。
- ハーブの香りは揮発するので必ずふたを閉めて5分ほど蒸らします。
- ティーコーゼがあるとお湯の温度が下がらず、しっかりとハーブの成分を抽出することができます。
- 軽くかき回して茶こしでこしながらカップに注ぎます。
- 飲みにくいハーブティーの場合は少しはちみつをたらすと美味しくいただけます。
- 完成!(^^)/
種や果実のハーブの場合は蒸らし時間を長めに取りましょう。
ハーブの種類や好みに合わせて増減してくださいね(*'▽')
最後の一滴はより凝縮された成分が含まれるといわれているので、しっかり最後の一滴まで注ぎ切りましょう。
お茶にできないハーブもある
ハーブティーにはまると、いろいろなハーブをお茶にしたくなります。
でも中にはお茶にできないハーブもあるので注意しましょう。
例えばミント。
ミントの中にもたくさんの種類があり、お茶に利用するのは主にスペアミントとペパーミント。
アップルミントやパイナップルミントも利用されるが、中にはお茶に不向きなミントもある。
例えばクールミントやハッカ。
ミントの仲間なのでお茶にできないことはないが清涼感を与えるメントールの含有量が多すぎてお茶には不向きだといわれている。
他にもペニーロイヤルミントも殺菌・抗ウィルス効果は強いが苦みが強く出るためお茶に向かない。
他にもお茶に不向きな品種もあるので注意が必要。
まあ、毒があるわけではないので飲みすぐなければ大丈夫だとは思いますが、どうせなら美味しいほうがいいよね(≧▽≦)
まとめ
いかがですか?ハーブについて少しは理解いただけたでしょうか?
野菜や果樹に分類されていないけど、人の役に立つ植物。それがハーブです(゚Д゚)ノ
ミント以外にも美味しいティーハーブはあるんですが、それは今後徐々に紹介していくのでよかったらこのブログをブックマークしておいてくださいね(^^♪
人気のティーハーブを少しだけ紹介。
- ジャーマンカモミール :花をお茶にします。消炎・鎮静・鎮痛の効果があります。
- レモングラス :レモンの香りが人気。健胃・消化促進効果があります。
- セージ :使うのはコモンセージ。ヤクヨウサルビアの名前の通り、抗菌・抗ウィルスの効果あり。
- セントジョーンズワート :優れた抗うつ・鎮静作用。
- コモンマロウ :美しいブルーの色が出る。レモンを垂らすとピンクに変化する美しいお茶。消炎・鎮静・粘膜保護の効果。
- ステビア :砂糖の200~300倍の甘さがある。単独というよりほかのハーブティと合わせて甘み付けに利用。
などなど。
もう多すぎて全部は書けません(*_*;
リクエストあればコメントくださいね。では、よいハーバルLIFE、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙♪
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