きれいな彼岸花には毒がある!夏に植えて秋に咲くヒガンバナの育て方

彼岸花表紙
彼岸花表紙

 今でも田舎の道端や畔の周囲には秋になると真っ赤な花が咲きます。

 遠くからでも目立つこの花こそ彼岸花 「ヒガンバナ」 。

ヒガンバナ科ヒガンバナ属(Lycoris radiate)の球根植物。
9月中旬、秋の彼岸ごろに地下の鱗茎(球根)から40cmほどの花茎をのばし先端に複数の花をつけます。

一つの花に見えますが4~5輪がクルリと放射状に並んでいます(゚Д゚)ノ
真っ赤な花が一面に咲く姿は美しい!

今回は日本の秋を彩る彼岸花をご紹介します( *´艸`)

夏に植えて秋に咲くヒガンバナ

ヒガンバナは7~8月に販売されます。ヒガンバナの名前で販売されない場合、学名のリコリスで販売されることが多い。

リコリス・ラジアータ(赤花リコリス)=ヒガンバナですよ(^_^)/

他にもピンクや白、黄色などの色の「リコリス」があり基本的な管理は同じです。

彼岸花の植え方・育て方

開花までの期間が短い球根なので、購入したら早めに植え付けを行いましょう(゚Д゚)ノ

鉢植え、地植えどちらでも育てられます。

保水性があり水はけのよい土、まあ普通の花の培養土で問題ないです(^_^;)

背の高い花なので球根は深め、球根二個分くらい深く植えます。根も深く張るので周囲はしっかり耕しておきましょうね。

肥料は春と、特に開花後のお礼肥えをしっかり行い球根を太らせます。

2~3年は植えっぱなしのほうがよく咲きます。球根が込み合ってきたら夏の休眠期に掘り上げて分球して植えなおしましょう。

花後は花柄だけを取って花茎は残しておきます。

茎の栄養は球根に再吸収され自然に外れて葉が出てきます。

種ができないのに大繁殖した理由

 彼岸花には種ができない。染色体が3倍体だから

(;´・ω・)何のことだ?と思われるかもしれませんが、簡単に言うと遺伝情報をつかさどるDNAを構成する情報の詰まったもの。

 通常植物はその情報を母親(めしべ)と父親(おしべ)からもらい、組み合わせたものをまた半分にして子孫を残します。

 3倍体とは通常2の倍数で存在する染色体が3倍あるということ。だからうまく半分にできない=種ができない

 そこでヒガンバナは繁殖するため球根を分球する(自らのコピーをつくること)で増殖してきた。

 つまり日本中のヒガンバナはもとはたった一個の球根だった・・・かもしれない。

 もちろん球根が勝手にあちこち移動するわけではないので、多くは人間の手によって植えられたものが野菜化したと考えられている。

 田んぼの畔や古いお墓の周りに多いのがその根拠。球根には毒があり、稲作とともにモグラ除けの植物として伝来したともいわれている。

 お墓の周りにあるのもその理由から。昔は土葬だったため遺体がネズミにいたずらされないよう、墓の周囲に植えられていたという。

 お墓に植えられたことから「死人花」「墓花」や「曼珠沙華」など死を連想させる名前もあるんですね。

毒草なのに、救荒植物

先に書いた通り、ヒガンバナには「毒」があります(゚Д゚)ノ

球根をはじめ全草に毒があるのでどこの部位も食べることはできません。

しかも、球根の周りにはほかの植物の生育を抑える物質(アレロパシー物質)を出すため畔などで雑草を抑えるにはちょうど良かった。

飢饉などが起こり食料が不足したとき、田の周りにたくさん生えるヒガンバナの球根をなんとか食べれないものか、と考えたのは当たり前かもしれない(。-`ω-)

じつはヒガンバナの毒は水溶性で、しっかりと水にさらせば毒抜きすることができる。

そのことに気づいた昔の人は、飢饉など食べるものがない時期にはヒガンバナの球根を食べて飢えをしのいだという記録も残っている。

まあ、同時に毒抜きが不十分でお亡くなりになった方もいたようだが…(^_^;)

現代では食することはほとんどないが、民間療法ですりつぶした球根をシップとして使うこともある。

1000の名前を持つ花

ヒガンバナは日本でもっとも様々な名前で呼ばれる花、その数は日本各地で1000もの呼び名があるという。

1000全部は無理だけど、代表的なものだけ並べると

  • 彼岸花
  • 死人花
  • 墓花
  • 曼珠沙華 (マンジュシャゲ)
  • 葉不見花不見 (ハミズハナミズ)

特徴的であり、生活に密着していた花だからこそかな(*´▽`*)

詳しくは「ヒガンバナの別名(方言」で1023の名前を見ることができます。すごい(´゚д゚`)

ちなみに今、お花屋さんでは「リコリス・ラジアータ」の名前で出回ることが多いです。

彼岸花だとあまりお庭に植えたくないものね(;^ω^)

似て非なる花「ネリネ」

きれいなヒガンバナ・・・ではないです(*_*;

こちらはネリネ。同じヒガンバナ科、球根で秋に咲いて、葉はあとから出るなど、性質形ともそっくりですが、こっちは南アメリカの乾燥地帯に生える半耐寒性植物。

切り花で使われるのは99%こっち。

ヒガンバナと近縁なのだが生育地がかけ離れているうえ、中間地点には似ている植物の分布がない。(彼岸花の自生地は中国、稲作とともにわたってきたといわれている)

不思議不思議(。´・ω・)?

 彼岸花だって負けてない。園芸品種リコリスの仲間

切り花ではネリネに負けるが、庭植えするなら断然ヒガンバナ。つまり「リコリス」

色も様々。何しろ丈夫(゚Д゚)ノ

植えっぱなしでも毎年よく咲く、日本の気候に合ってるから育てやすいってのがいいね(*´▽`*)

ネリネの球根も販売しているけど、乾燥ぎみで育てる必要があるうえ、寒さに弱いことなどから鉢植え栽培しなくてはいけないなど、初心者にはちょっとめんどくさい。

リコリスの球根は写真をクリックすれば販売サイトに飛ぶからぜひ挑戦してください(^^♪

まとめ

美しさの中に怪しさの混じるヒガンバナ。

日本の秋を代表する花ですが、近年は田畑の区画整理などでその姿を見ることも少なくなってきました。

自ら種を作ることのできないヒガンバナは自分だけでは分布を広げることが難しい。人間によって広げられた植物なんです。

毒性があることを知っていた先人は、ネズミ・もぐら対策にヒガンバナを利用するとともに、「ヒガンバナを摘むと死人が出る」「家に飾るとか時になる」などの迷信で子供が安易に手を出さないよう注意を促したのかもしれません。

田畑での役割を終えたヒガンバナたちは「リコリス」と名を変えて再び人間のために花を咲かせています。
土を選ばずどこでもよく育つ花は園芸をする上では非常に助かる。花時期は葉がないので寄せ植えに入れても邪魔になりません。

秋花壇を彩る花として楽しんでみてはいかがですか?

では皆さん、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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