球根から育てるアマリリス、毎年花を咲かせる5つのポイント
「水をあたえるだけで花が楽しめます!」
そんな触れ込みで販売される箱に入ったポット植え球根が、冬から春にかけて販売されます。
それが「アマリリス」
箱には豪華なラッパ咲きの花が描かれていますね。ホントに水だけで咲くのでしょうか?
咲いたとしても、来年以降も咲くのかどうか不安(*_*;
そういった方も多いのでは?でも、アマリリスって結構簡単。
ポイントを押さえれば毎年たくさんの花を咲かせてさらに、球根はどんどん増えるんです(≧▽≦)
オランダ生まれの豪華な球根植物『アマリリス』の育て方をご紹介します(*´▽`*)
アマリリスってどんな植物?
アマリリスはヒガンバナ科ヒッペアストルム属(学名:Hippeastrum)の総称です。
総称、というのもアマリリスは園芸品種で南アメリカやインドに生育する原種が18世紀ごろヨーロッパに持ち込まれて交配によって作られたのが、今のアマリリス。
人間によって交配された園芸品種なんです。
アマリリスはアマリリス属じゃない?
園芸業界ではよくあることで、かつてはヒガンバナ科アマリリス属(学名:Amaryllis)だったものが、今はヒッペアストルム属に分類された。
しかし園芸では今も『アマリリス』のままで流通している(^_^;) 昔の名前で出ています。
ちなみに本当のアマリリスは「ホンアマリリス Amaryllis belladonna」や「ベラドンナリリー」の名前で販売されることもあります。ヒガンバナのように葉より先に花茎が上がり、ユリのような花を咲かせます。これもきれい(*´▽`*)
アマリリスを購入しよう
さて、豪華で美しいアマリリス。どのような形で購入するのがいいか、3つのパターンのメリット・デメリットをご紹介。
自分が育てやすい形で購入して楽しみましょうね(≧▽≦)
アマリリス開花株
一番簡単なのは葉が茂った株に、花茎も上がっている鉢植えで購入すること。
つぼみも膨らみ開花間近~開花の状態で販売されます。
メリット
開花鉢のメリットはなんといっても、すぐに楽しめること。
すでに蕾が上がっているので数日で豪華な花を楽しめます。
そして、失敗も少ない。
生産者がしっかりと根を育てて出荷しているので、管理も簡単。
豪華な姿はそのまま贈り物として利用もできます。
デメリット
しかしその分、お値段は高めです(^_^;)
球根状態に比べると倍以上の予算は覚悟しましょう。
それだけ手間がかかっているからね。
仕方がないです。
アマリリスポット植
これは、アマリリスの球根を鉢に植えた状態で芽出し前に販売される商品。
オランダを中心に生産されており、水を上げるだけで簡単に花を楽しめることから人気の高い商品です。
メリット
一番のメリットは、『栽培が簡単』だということ。
球根は栄養の入った用土で植え付けされてあるので、鉢や土を別に用意する必要がない。
水さえ与えれば誰でも簡単にアマリリスの花を咲かせることができるんです。
デメリット
花が咲くまで時間はかかるが、それも楽しみ。
値段は裸球根に比べれば高いが、別に鉢や土を用意すると考えたらむしろ安いくらいです。
そう考えると、デメリットらしいデメリットはないかもしれないですね(^_^;)
アマリリス裸球根
アマリリスの球根は春植え球根としてダリアやグラジオラスとともに販売される球根です。
大きさは玉ねぎくらい。
意外とおおきな球根です(゚д゚)!
メリット
球根の全体が見れるので、大きさや状態などを選んで購入できます。
値段も他のものに比べると一番リーズナブルです( *´艸`)
デメリット
準備するものが多いというのが一番のデメリット。
鉢や用土肥料など、栽培に必要なものをそろえる必要があります。
初心者の方はポット植や開花株から始めた方が失敗が少なくていいと思いますよ(^_^;)
アマリリスの育て方・ポイント5つ
上手に育てれば10年以上もきれいな花を楽しめるアマリリス。
栽培のポイントを5つにまとめました。
- スタートの土は乾燥気味に球根には水をかけない(゚Д゚)ノ
- 花後は花がらを摘み取ろう。太い茎を最後にバッサリ( `ー´)ノ
- 葉4枚で1花の法則。葉を大切に花後にしっかり肥料(*'▽')
- 寒くなったら水を控える。これ重要。(-ω-)/
- 休眠させて花芽充実。冬に植え替え。分球で増えるぞ!(≧▽≦)!
ひとつずつ詳しく見ていきましょう!
スタートの土は乾燥気味に球根には水をかけない(゚Д゚)ノ
栽培最初のころは、まだ根がしっかり張っていないので過剰な水分は厳禁。
根腐れの原因になります!
裸球根の場合は植え付けする土をあらかじめ湿らせて置いてから植え付けを行い、乾くまで水を与えないようにしましょう。
球根の深さは1/3くらい頭が出るくらいの浅植えにします。
ポット植の球根は用土はピートモス主体なので一度に大量の水をかけてもうまく吸ってくれません。
数回に分けて少しづつ浸透させるか、水を張ったバケツにつけてしっかり水を吸わせて栽培スタートします。
土の表面が乾くまで水は与えないようにしましょう。
受け皿に水をためるなんて根腐れを起こす最も危険な行為ですよ(゚Д゚)ノ
花後は花がらを摘み取ろう。太い茎を最後にバッサリ( `ー´)ノ
ついにアマリリスの開花です。
太い茎の先に何輪もの花が咲きます。
花はしぼんできたものから順に花がらと、その後にできる種を取り除きます。
順番にとっていって、すべての花が無くなったら太い花茎も元から切り取ります。
この時、葉を切り取らないように注意しましょう。
無理に根元まで切り詰めなくても、自然に黄色くなってポロリと取れます。
葉を大切に!4枚で1花の法則。葉を大切に花後にしっかり肥料(*'▽')
アマリリスの球根は鱗片という葉が変化したものが重なってできています。
アマリリスの花芽は球根内の葉が4枚作られるごとに1つ作られるといわれています。
花を咲かせた後の球根は栄養を使い果たしやせ細っています(-ω-)
次の花が上がるまでにしっかり栄養を球根の中に蓄えなくてはいけません。
栄養を作る葉をできるだけ大切に育て、花後は肥料もたっぷり与えるようにしましょう。
この時期は水も乾きやすいのでたっぷり与えるようにしましょうね。
ポット植や、花付き鉢植えのアマリリスは、始め一回を咲かせるための土と栄養しか入っていませんから、来年以降もしっかりとした花を咲かせたい場合は、この時期に一回り大きな鉢に植え替えてしっかり肥料を与えてあげましょう。
寒くなったら水を控える。これ重要。(-ω-)/
秋が深まってくるとアマリリスの水の吸収が悪くなります。
夏までと同じタイミングで水を上げていると根腐れする恐れがあるので、徐々に水をあたえる量を減らしていきましょう。
球根は次第に休眠の準備を始めます。
休眠させて花芽充実。冬に植え替え。分球で増えるぞ!(≧▽≦)!
葉っぱが枯れるまでは屋外で管理しましょう。
大体10℃を下回ると、葉は黄色くなって枯れていきます。
5℃を下回るようになったら凍らない程度の温度が保てる玄関などに取り込みます。
葉が枯れてからは水をあたえる必要はありません。
基本冬は室内管理ですが、関東以南であれば雪や霜の当たらない軒下なら越冬できますよ(*´▽`*)
葉が枯れる前に取り込んでしまうと、葉がみどりのままで越冬します。
この場合春を感じられないので、花付きが悪くなることが知られています。
最近の品種は休眠なしでも花付きがよくなるように改良されていますが、休眠させた方が花付きもよくなるし何より冬の管理が楽ちんです。
そして冬に植え替え。
栄養がたくさん貯えられた球根は分球して増えていきます。
休眠期の冬に株分けと植え替えをしておきましょう。
休眠期なら根を切って構わないので掘り上げた球根から丁寧に土を落として、球根を割るように分けます。
掘り上げ前に土を乾燥させておくと、土を落としやすいですよヽ(^。^)ノ
うまく分かれない場合は清潔で切れ味のいいナイフで切り分けましょう(≧▽≦)
球根は風通しのいい室内で管理して春までには植え付けましょう。
まとめ
それほど手間をかけなくても豪華な大輪をたくさん咲かせる球根植物「アマリリス」
場所も取らないからマンションのベランダでも育てやすい植物です。
花の色もいろいろあるのでたくさん咲かせましょう(≧▽≦)
上手に育てている方は20年以上毎年球根を増やしている方もいらっしゃいます(*_*;
失敗が多いのは根が育つ前に水をやりすぎること。
根腐れすると花は咲いても葉の生育が悪くなります。
葉っぱが出てこないようなら球根の様子を確認してください。
球根がブヨブヨしていたら残念ながら回復は難しいですが、球根がしっかりしている様子なら、花は切り花にして、鉢は水やりを控えて様子をみましょう。
まずは一鉢レッツチャレンジ!ですよ(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙