夏の花『サルスベリ』名前の由来と面白い特徴ご紹介。かかりやすい病気・剪定の仕方まで

今回は真夏を彩る花木をご紹介!
さてさて、まずはこのの写真を見てください。くしゃっとしたピンクの花びらと、黄色い雄しべのコントラストが素敵ですね(≧▽≦)

この花、見たことありますか?
これだけではわからないかもしれないですね(。-`ω-)
では、これならばどうでしょうか?

特徴はつるつるした幹肌・・・( ˘ω˘ )

そうです、『サルスベリ』です。今回はこのサルスベリについて詳しくご紹介します。
目次(*´▽`*)
サルスベリの名前の由来は?
「サルスベリ」という名前の由来はこの幹肌。
つるつるとしていて木登り上手なサルですら滑って落ちるということから名前がつきました。
実際に落ちるかどうかはわからないけどね(^_^;)
ちなみに、サルスベリを漢字で書くと『百日紅』。
これはサルスベリの中国の名前で、長い間赤い花が咲き続けることからついた名前。
その漢字をそのまま日本語に当てはめたものが百日紅。
ちなみに千日紅もありますがこれは普通に「センニチコウ」と読んで一年草の草花で関係ないです(;´Д`)
意外と知らないサルスベリの秘密
サルスベリは ミソハギ科サルスベリ属の落葉中高木。学名Lagerstroemia indica
本来は6mほどになるが近年は矮性種などの小型品種も登場して利用の幅が広がっている。
原産は中国南東部。熱帯の木のくせに耐寒性が強く、東北地方でも問題なく栽培できる。
花色は赤白ピンク紫と多岐にわたり、近年はピンクに白い覆輪の「夏祭り(ペパーミントレース)」なども登場して人気。
夏の間、長~く咲き続けるからお庭の庭園木としても利用価値が高い人気の庭木です\(^o^)/
サルスベリにはもっと珍しい特徴があります!
そしてサルスベリが何より特徴的なのは!!!
葉のつき方!!!!!!!
(@_@)え?っと思われた方がいても仕方がない。確かにもっと特徴的と思われるのは「ツルツルした幹肌」でしょう。

細いうちは地味な雑木肌だけど、子供の腕くらいの太さになると表面の皮が剥がれツルツルした幹肌に変わります。
でも、これって他の木にも見られるんです、例えばシャラ・そしてヒメシャラ。

この木も別名サルスベリ、って呼ばれるんです(^o^)
まあこれも珍しいんだけど、個人的には葉のつき方はこれより珍しいと思っています。
サルスベリの珍しい葉のつき方というのが「コクサギ型葉序」
何と葉が2枚ずつ右左につくんです。
コクサギ型葉序とは??
なんでもいいから葉っぱのつき方をよ~く観察してみよう\(^o^)/
大体の木は葉が右左揃ってつく「対生」、右左互い違いにつく「互生」のどちらか。
他にも色々あるんだけど、多くはこの2つ。

でもサルスベリは右左2枚ずつ交互につく「コクサギ型葉序」
このつき方はかなり珍しい。名前の通りコクサギ属の植物の葉のつき方なんだけど、普段お目にかかる植物ではサルスベリくらいしかないんじゃないかな?
じっくり見るとかなり面白いのでぜひ観察してくださいね(@_@)
サルスベリの育て方

非常に丈夫な木なので、庭植え鉢植えともにあまり手がかからない。
土は水はけのいい培養土ならOK。お庭植えの場合は腐葉土やたい肥を5~10Lすき込んで植えてあげましょう。
背が高い木を植えた場合は根付くまでの間必ず支柱で抑えることも忘れずに行いましょう。
植え付けの適期は春~秋。夏に花付きで販売されることが多いから、花を見て選んでもいいですね。
1m程度にしかならない矮性種と芯が立って数mまで伸びるタイプがあるので、購入する際に間違えないようにしましょうΣ(・ω・ノ)ノ!
サルスベリの肥料は?
生育旺盛なため、生育期の春~秋は固形の油かすなどを1~2ヶ月に1度株周りに穴を掘って埋めてあげましょう。
冬は寒肥を与えるのも効果的です。
サルスベリの病害虫予防
サルスベリは丈夫で、花の時期も長いのですが、若干病害虫に弱い欠点があります(^_^;)
葉はアブラムシやカイガラムシがつきやすいです。新芽の展開とともに薬を使って予防するようにしましょう。
梅雨明けからは葉が白く粉を吹くうどん粉病が発生します。
うどん粉病はひどくなると蕾にも広がって花が開かなくなります。発生してからでは治療が難しいので、こちらも薬を使って予防を心がけましょう(・ω・)ノ
サルスベリの剪定は超簡単!どこできってもOK
サルスベリは誰でも剪定がかんたん。冬、落葉したらどこで切っても大丈夫\(^o^)/
多くの木は前の年の秋に花芽をつけるため、剪定の際は花芽を切らないように注意する必要がありますが、サルスベリの花芽は春に新しく伸びる新芽につくから、どこでもバシバシ切れる。
芽吹きもいいから、どこからでも枝を吹きます。
サルスベリは挿し木がかんたん!
「逆さに挿しても根付く」なんて言われるくらい(ほんとに逆さに挿してもだめですよ^^;あくまで比喩です)かんたんに挿し木できます。
結構太い枝でも挿し木ができるから、選定した枝が手に入ったらぜひ挿し木に挑戦してみよう\(^o^)/
サルスベリは「なまけもの木」?

サルスベリの木は別名「怠け者の木」などとも呼ばれます。
なぜかというと春の芽吹きがかなり遅い^^;
あれ?他の木は青々してるのに、枯れちゃったのかな??なんて心配になるころから葉が出てくる(*_*)
さらには、落葉も早い。
9月の終わりには黄色くなってハラハラ落ちる。
芽吹きが遅いのに葉を落とすのも早い。眠ってる時間が長いので「なまけものの木」なんて言われたりします(*_*)
まとめ
夏の暑い時期、花の少ない時期に長く色どりをもたらすサルスベリ。ちょっと怠け者だけど管理は簡単。
実は珍しい葉の付き方をするなど、隠れた魅力も満載です!
サルスベリの魅力、少しはわかっていただけたでしょうか?
今まではうどんこ病に弱いと言われていましたが、近年は沖縄や台湾に自生する「シマサルスベリ」との交配で病気に強い品種が作られ人気急上昇中(*'▽')
お庭のメインツリーとしても検討してみてはいかがでしょうか?
園芸店ではあまり品種がないことが多いので、ネットでの購入がおすすめ。多くの品種から選ぶことができますよ!お気に入りの1本を探してくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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