お庭のモグラ対策、土竜の生態と退治方法。家庭菜園を守ろう

お庭に突如現れる”土ぼこ”

この正体は土の中を住処とする野生動物。モグラの通った後。

たかがモグラと思われるかもしれませんが、もぐらの被害は甚大です!

退治しようにも、相手は土の中。なかなか有効な手立てが打てない。今回はそんなモグラの生態と、家庭でもできる”モグラ対策”についてご紹介しますΣ(・ω・ノ)ノ!

”モグラ”ってどんな生き物?

「モグラ」と聞くとどんなイメージを持ちますか??

  • 土を掘って植物を食べて畑を荒らす。
  • 太陽に当たると死んでしまう。

などなど、実際に目にすることがほとんどないためいろいろなうわさが飛び交っています。

もぐらほど名前は知っていても姿を見たことのない動物も少ないのでは?

家庭菜園や花壇を作っている方には天敵。意外と知らないモグラの秘密をご紹介します。

噂の検証~モグラは本当に畑を荒らすのか??~

お庭にポコポコと土の山が(;・∀・)

この土の山、モグラさんの仕業です。ご存知の通り、モグラは土の中をトンネルを掘って進みます。もちろん堀った土はどこかでトンネルの外に出さなければならない。その押し出された土がこの山です。

ところで、モグラは本当に畑を荒らしているのでしょうか?

「モグラに球根をかじられた!」とか「芋を食べられた」と、被害を訴える声もありますが。実はこれ全部濡れぎぬ(。-`ω-)

モグラは肉食性で、土の中のミミズなどを食べています。植物は食べないんです。

植物の根や球根をかじる。真犯人は?

モグラは肉食。植物は食べなない。じゃあ、いったい誰が作物を荒らしているのか?

実は真犯人は「ネズミ」

ハタネズミなどのネズミはトンネルで生活し、雑食で大食漢のため農作物に甚大な被害を与えることがあります。

モグラは無害?害獣ではないの?

じゃあ、モグラは無罪か?というとそんなこともない(`・ω・´)

モグラは12時間何も食べないと餓死してしまいます。1日に食べる量はミミズ60匹

結構な量ですよね。

ミミズは畑を肥沃にしてくれる、天然の農耕者です。それを食べてしまうのだからあまりいい動物とは言えません。

また、植物は食べないけど、モグラがよけてくれるとは限りません。

根を切ったり、植物を倒してトンネルを掘ることもあるのでそれによって枯れてしまうこともあります(;゚Д゚)

モグラのトンネルをネズミが利用する!

モグラは直接作物を食べたりはしないけれど、そのトンネルを利用してネズミが畑に入り込み、球根や作物などを食害することはあります(゚Д゚)ノ

「モグラに球根を食べられた!」というのは正確には「モグラの堀ったトンネルを使ってるネズミに食べられた」が正解なんです。

ただ、モグラはミミズだけではなく、根を食害する根切り虫などの害虫も食べてくれているので100%悪いやつではない。土を掘ることで耕して空気を送り込む効果もある。

モグラがいるということはミミズが豊富な良い土壌という証拠でもあります。

できればモグラは殺さずに、侵入を防いで被害を防止する方策をとってもらいたいところです(;´∀`)

モグラの死体??

たまに、地上で死んでしまっているモグラを見かけることがあります。

「モグラは太陽に当たると死んでしまう」だから死んでしまったのか(。-`ω-)

と考える人も多いですが、これも間違い。

モグラは太陽に当たっても死にません!!

確かに土の中で常に生活するモグラは視力が退化しているので光を感じることはできません。しかし光に当たったからと言って死んでしまうようなことはありません。

さらに言えば、上の写真、正しくは「モグラ」じゃないんです(*_*;

ポイントは前足。モグラそっくりの「ヒミズ」

よく見てください。前足が小さいでしょ?こちらは「ヒミズ」(日不見)太陽を見ないという名前からわかるように非常にモグラに近いのだけど、前足が小さくトンネルを掘るのはあまり得意ではありません。

ちなみにこっちがモグラ。前足が大きいのが特徴。

ヒミズは夜中には地上を徘徊し、虫のほか植物の種子や果実も食べる。繁殖率もモグラより高く、地上で活動することも多いので死体を目にしやすいのかもしれないですね。

モグラを退治したい!

そうはいっても、モグラの被害でお悩みの方も多いはず。

実際そういった方のためにモグラの退治グッズもいろいろ販売されています。

大きく分けて、捕獲型と薬剤忌避、振動忌避に分けられます。

もぐら捕獲機

捕獲型は上の商品のようにトンネルにわなを仕掛けて捕獲するもの。利点はつかめれば確実に排除できるということ。

しかし、欠点も多い。

まずは結構捕まえることが難しい。警戒心の強いモグラを捕獲するのは苦労します(。-`ω-)

そして捕まえたモグラを何とかしなくてはいけない。下手なところに逃がせないし、殺すのはやっぱり抵抗がある。さらにモグラは絶滅危惧種に指定される品種もあり、許可のない捕獲は法律で禁止されています。最悪実刑もあるので注意したいですね。

もぐら忌避薬剤

目の見えないモグラは匂いに敏感。そこを利用して薬を埋めてにおいで近づけさせない方法。

利点は簡単設置。埋めるだけだからね(*'▽')

欠点は効果が期限付きであること。そして範囲が限定的だからうまく配置しないと効果が発揮しにくい。商品によって効果範囲が違うから説明をよく読んで設置することが必要です。

基本的な設置方法は、侵入させたくない範囲にまずはコの字型に薬剤を埋めます。

そして、複数人で地上をどかどか歩いて、コの字の中にいるモグラをひの字の開いている部分から外に追い出します。

最後に、コの字をふさいでロの字にすれば、中にモグラが侵入することを防ぐことができるんです(≧▽≦)

もぐら振動撃退機

こちらは振動でモグラを脅かす、というもの。モグラは基本臆病なので地上を歩く音なども敏感に感じて逃げていきます。

そこを利用して土の中に振動を起こしてモグラを侵入させない商品。電池式とソーラー式があります。

それぞれに、メリットとデメリットがあります。特徴を理解して選びましょう。

ソーラー式モグラ振動撃退器

特徴

  • 太陽光を利用するので、電池交換などの手間が不要。
  • 太陽の当たる場所にしか設置できない。
  • 天気が悪いと起動時間が短い
  • 電力が少ないので、効果範囲が狭い。

電池式モグラ振動撃退器

特徴

  • 電池を使用するので、大きな振動を起こすことが可能。
  • 効果範囲はソーラーより広い
  • 単一電池を多く使用するので、複数使うにはかなりの数を用意しなくてはいけない。
  • 持続時間が短い。電池を交換しなくてはいけない。

電池式のほうが振動が大きく効果もあるが効果時間が短い。

ソーラーは太陽が出ていないと稼働しない欠点があるなど、どちらも一長一短(。-`ω-)

面積に合わせて複数設置する必要があります。検討する際よく説明を読みましょう。

モグラ風力撃退器

畑に風車を立てている場合もありますよね、あれも風車の回る振動を地面に与えてモグラの侵入を防ぐ効果があるんですよ。

ただし、振動が伝わる範囲は限定的だし、風がないと動きません(^_^;)

あまり効果は期待できないかも。

モグラ侵入防止柵

このほかにも、物理的に畑を柵で囲って侵入を防止する商品もあります。

侵入経路が限定的なら効果的ですが、畑など面積が広いときは難しいかもしれませんね。

毒植物によるモグラ撃退

ヒガンバナや水仙のような毒の球根を植えることでモグラの侵入を防止できる。という話も聞きますが、ちょっと調べたところではほとんど効果がないみたい(^_^;)

確かにモグラは球根を食べるわけではないから毒があろうがなかろうが、関係ないですよね。

やはりうえで紹介したような商品をうまく利用して対応するしかないようです(。-`ω-)

まとめ

土の中のことだから、モグラの被害はわかりにくい(。-`ω-)

でも、モグラが来るということは、肥沃な土であることの証拠。

それは自慢してもいいと思いますよ(≧▽≦)

うちの庭なんか土が硬くてミミズすらいませんから(*´Д`)

紹介した『モグラ撃退グッズ』をうまく利用してもぐらと共存できるといいですね(≧▽≦)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

お庭のモグラ対策、土竜の生態と退治方法。家庭菜園を守ろう” に対して1件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です