【シンボルツリー】カブトムシが害虫?シマトネリコの植え方・育て方

最近の庭づくりでシンボルツリー人気ナンバー1といえば「シマトネリコ (島十練子) 」
細かく涼し気な葉は、美しいグリーンに輝く。常緑樹で病害虫にも強く育てやすいとなれば人気が出るのも納得(。-`ω-)
最近人気が出てきているみたいだけど、育てるのは難しくないのか?虫はつきやすいか?など、疑問は尽きないところ。
今回はそんなシマトネリコの秘密に迫っていきたいと思います(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
シマトネリコってどんな木?価格はいくら?
モクセイ科トネリコ属の常緑樹。学名 Fraxinus griffithii
丈夫で美しい樹形と葉から観葉植物として利用されていたが、近年は庭木として屋外での利用が増えてきた。
10号鉢(1.5m)くらいの株立ちでも6千円くらいからとお手頃価格。
人気品種なので庭木用の大きいものも数が多く出回っているので手に入れやすい庭木です。シンボルツリーとして使うなら、2m以上はある株立ちの商品を選ぶのがおすすめですね(≧▽≦)

花は大木にならないと咲かないので、庭木として植えているときはなかなか見ることはないかもしれない。
開花サイズに育てば5~6月に香りのよい白い花を咲かせますよ(≧▽≦)
トネリコは雄雌が別?一緒?
シマトネリコには雄木と雌木があるという記述と、両性だという記述両方があります(´・ω・`)?
花の写真を見ると確かに雌しべも雄しべもしっかりしているようす。
調べてみると、「雌雄異株または雑居性」とのことで、基本は雄雌が別だけど、一本の木に両方咲くこともあるってことらしい。
雄しべ雌しべ両方あるように見えても雄しべが「仮雄蕊」といって花粉を出さないものの場合もあるようだけど、開花した木はほとんど実をつけるようなので現在広まっているものは両性花が咲きやすいタイプのものが広まっているのかもしれない。
追記(2019/8/14)
近縁種のヒトツバタゴは雄花だけが咲く株と、両性花をつける株が存在する「雄株・両性株異株」であるらしい。
シマトネリコもこれに近い性質なのではないかと思われます。
「雄木は花が咲かない」なんて記述もあったけど、そんなわけはないので
単に何かの原因で花がつきにくいだけじゃないかなと思います(^_^;)

トネリコの耐寒性、東北でも栽培できる?
トネリコ属には落葉樹のトネリコやアオダモなどが含まれるます。
シマトネリコはこの落葉性のトネリコの仲間で島(沖縄など)に生育することからついた名前。
「トネリコ」って変な名前だよね。 これは「共練り濃」または「戸練り粉」から変化したもので、樹皮と墨を混ぜて練ったものが、写経などに使われたことに由来するそうだ(*'▽')
呼びにくいからかよく間違って”トルネコ”なんて呼ばれることがあるけど それはドラクエです(^_^;)

沖縄以外にも中国・台湾・フィリピン・インドなど暖かい地域に分布します。耐寒性を表す USDA Hardiness Zone は8~11
これは大体東京、千葉あたりから沖縄の気候に相当する。
Hardiness Zone では関東が北限とされているが、宮城県南部あたりまでは防寒することでなんとか越冬できているようです。
ただし冬は半分以上落葉してしまい、枝の枯れこみも多い。枯れてしまう可能性も考慮して植え付けるようにしてくださいね(^_^;)
トネリコの植え付け方・育て方

丈夫な木ですが、寒さに弱いので植え付けは春がおすすめ。
とはいえ、真夏・真冬をのぞけは年間通していつでも植え付けは可能です。
植え付けにはたい肥や腐葉土をしっかり施し、背が高い株を植え付ける場合は初めの1~2年間は風で倒れないようしっかりと支柱を立てるのを忘れないようにしましょう。
⇒リンク:根巻、ルーコン、ポット植え。庭木の植え方。どうやって植える?~根巻編~
⇒リンク:根巻、ルーコン、ポット植え。庭木の植え方。どうやって植える?~ルーコン編~
一度根付いてしまえば育て方はそれほど難しくありません。
年に1度冬の寒肥を中心に肥料管理を行いましょう。
⇒リンク:どこよりも詳しい『寒肥』肥料の与え方
大きくなって困るなら、定期的に剪定でサイズを抑えるようにしましょう。
成長早く大きく育つシマトネリコの剪定
原生地では10m以上に成長する高木。大きく育った気にはカブトムシもよく集まるらしい。
だけどお庭で育てるのにそんなに大きくても困ってしまう(;'∀')
庭木として利用され始めたのは最近だからまだ大きくなって困ったという話は少ないけど、早い時期に植え付けた方の中にはそろそろ手に余り始める方も出てきました(^_^;)
これから植え付ける方は、大きくなることを理解して植え場所は選んだ方がいいですね。
大きくしたくない場合は枝の剪定が必要です。
シマトネリコの剪定適期は真夏と真冬を除いた時期。
自然樹形がきれいな木なので、バツンと芯止めをするのではなく、枝透かしを中心に行って、高さを抑える時は次に芯になる枝を伸ばせるような剪定を行いましょう。
シマトネリコの害虫
害虫の少ない木ですが、8月ごろにスズメガやハマキムシや、シマケンモンといういわゆる”イモムシ””ケムシ”が発生することがあります。
葉が食べられていたり、黒い糞が落ちていたら早めにケムシ用殺虫剤を散布するようにしましょう。
スプレーだと住友化学園芸のベニカJスプレーが簡単です。
また、害虫といっていいのかわからないけど、シマトネリコには「カブトムシ」がよくやってくるといわれています。
通常カブトムシは自然に漏れ出た樹液をなめるのですが、シマトネリコにくるカブトムシは自ら樹皮を傷をつけて樹液をなめるのです(;・∀・)
場所によってはカブトムシがシマトネリコにたかって大量に樹皮を傷をつける被害が発生しているようです(;゚Д゚)
もちろん樹皮をはがされてしまえば木は弱って、最終的には枯死する可能性もあります。おそらくカブトムシは殺虫剤では死なないので捕殺する。(もしくは捕まえて売りさばく)必要があります。
傷をつけられた樹皮には殺菌作用のある癒合剤(気に塗るオロナインのようなもの)を塗って傷を保護した方がいいでしょう。
⇒リンク:癒合剤って何?トップジンMペーストとカルスメイトの違い、使い分け
まとめ
寒さの厳しくない地域ならシンボルツリーとして非常におすすめのシマトネリコ。
病害虫は少ないがカブトムシに注意。逆にカブトムシを呼び寄せるために植えるのもアリかも(≧▽≦)
庭木として使われ始めたのはまだ新しいので、大木はあまり見かけないがそれなりに大きくなる木なので、定期的な剪定は必要ですよ。
丈夫で素敵なシマトネリコ。お庭に一本いかがですか?
では~よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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