話題の熱帯果樹『フェイジョア』実をつける方法と育て方。シンボルツリーにもおすすめ!花も食べられる!?

フェイジョア表紙

今人気の常緑のシンボルツリーといえば、シマトネリコオリーブミモザユーカリ

どれも人気の木ですね(*´▽`*)

でもその中に、ぜひもう一つ加えていただきたい常緑樹があります。

それが話題の熱帯果樹『フェイジョア』

まだまだマイナーだけど、実は今後、お庭のトップスターになるかもしれない?!フェイジョアについてご紹介します(≧▽≦)

「フェイジョア」ってどんな植物?聞いたことあるような気はするけど?

フェイジョアは日本ではあまり流通していないけれど、ニュージーランドなどでは一般的な果物。

いわゆる「トロピカルフルーツ」に分類される暖かい地方の果物。

味は西洋梨と桃をミックスしたような風味でとてもおいしく、香りも高い。

これは人気出るだろうと、1980年代に鳴り物入りで導入されたが、日本では全く人気が出なかった(^_^;)

これは、他の熱帯果樹でもそうだが、輸送の際に実が痛むのを防止するために、実が熟す前の青い実を収穫し『追熟』させて販売する方法をとるため、あまりおいしくない

ただこれは、フェイジョアに限ったことではなく、すべての輸入果樹は日本で食べる限り、本当のおいしさを知ることができない(。-`ω-)

旅行で現地を訪れ、完熟の熱帯果樹を食べたときにはじめて『本物の味』を知ることができるんです。

でも、もしこの木がお庭にあったら?現地と同じ、とまではいかなくても、お庭で栽培することができれば『完熟果』を食べることができる!

これだけでもお庭でフェイジョアを育てる意味はあると思います(≧▽≦)

フェイジョアは何の仲間?日本でも育てられるの?

フェイジョアはフトモモ科フェイジョア属(学名:Acca sellowianaまたはFeijoa sellowiana)の常緑低木。大きく育っても3m程度なので、大きくなりすぎないのは庭木としては助かる(^_^;)

原産地は中南米ですが、ニュージーランドでの栽培が盛んです。

フトモモ科の植物といえば南国果樹のグァバや、ユーカリなどが有名。南方の植物なので南日本での栽培はもちろん大丈夫。しかし耐寒性が低く、日本での栽培が難しいものが多い(。-`ω-)。

しかし、このフェイジョアはかなりの耐寒性がある!何とマイナス10度でも耐えられるという報告もあるくらい寒さに強い。

もちろん常緑のまま越冬する木なので、冷たい北風があたり続ける環境や、何日もマイナスの気温のままの日が続くなどは難しいだろうが、南東北くらいまでなら軽い防寒で地植えでの越冬が可能

ゆずの仲間の耐寒性がマイナス7℃くらいといわれているので、ゆずが越冬できる地域なら大丈夫じゃないかな?ただし、あまりに寒い場所では生きてはいても、かなり落葉して実付きが悪くなることはあるようなので、防寒はした方がいいと思われますよ。

「うちこそ北限のフェイジョアだ!」と思われる方、コメントやTwitterへの報告お願いします(≧▽≦)

フェイジョアの開花と結実。美味しく食べるには?

フェイジョアをお勧めする理由の一つが花もきれいなこと。

フトモモ科の植物の特徴は、花弁よりも鮮やかで長く伸びる雄しべ。

フェイジョアも例外ではなく反り返った薄ピンクの花弁からあふれるように真っ赤な雄しべが長く伸び、先端は花粉で黄色~オレンジに染まります。

残念ながら花に香りはありませんが、それを補って余りあるほど豪華な花が咲きます。

導入当初は果樹としてではなく南方の花木として販売されたというくらい、花も観賞価値があります(≧▽≦)

しかも、この花食べられるんです!エディブルフラワーといって食用の花としてサラダやスイーツの飾りに利用されることもあるんですよ。花弁が肉厚でとても甘いんだそうです(*´▽`*)

残念ながら花は食べてことないんですよね~。食べたいな(≧▽≦)

フェイジョアの花が咲いていたから食べてみた!

フェイジョアの花たべたいな~、と思っていたらちょうどこの記事を書いているときにめぐり合ったんです。開花しているフェイジョアの花(≧▽≦)

ジェミニという品種の花がちょうど開いたばかり。これはチャンス!

早速一つ試食させていただきました( *´艸`)

「ほのかに甘い」と書かれていることが多いから期待して、花びらをパクリ。

???(?_?)何だろう。苦みや癖は確かにない。でもあんまり甘みは感じられない。なんだろう?なんか舌がしびれるような味。すごくおいしいってほどではない。

花びらじゃなく雄しべが美味しいのかと、こちらもパクリ。(゚д゚)!

コレはまずい、苦みはないけどなんかコオロギの足を食べてるみたい(*_*;

食べるのは花弁だけかな。それもあまりおいしいものではなかったです。なんか美味しい食べ方があるなら教えてほしいです(^_^;)

美味しくないと言いながら結構食べたな(^_^;)

<2024年追加>

なんだこれ!めちゃくちゃ美味しいぞ!!

前回食べてみたときは、そんなに美味しいものでもなかった『フェイジョアの花』今年も咲きだしたのでつまんでみることに、

花びらを一枚口に含むと、、、なな、なんだこれ!めちゃくちゃ美味しい!

そうなんです。今年食べた花は、ふにっとしたやわらかいマシュマロのような食感で、しかも甘い。

本当にお菓子のような甘さ。果物特有の酸味がないためか、すごく甘く感じました。

今回食べたのは、実生から育てた品種名の無いものでした。

比較に他の花をつまんでみると、甘みはあるけど味はちょっと違っています。どうやら品種によっても味に変化があるみたいです。何種類もの花を食べ比べたわけではないので、花びらの美味しい品種を調べることはできていませんが、花を食用にするつもりなら開花時期に味見をしてから購入する方がいいかもしれません。

前回、花があまり美味しくなかったのは、品種のせいというよりは食べるのが早かったのが原因だと考えられます。

写真で見比べると、前回の花はまだ花粉が成熟していないように見えます。

花びらを美味しく食べるには、花粉が成熟し、花びらがふんわりやわらかく熟してから食べるのがおすすめです。 

フェイジョアの開花期はいつ?花咲いたらやるべき仕事

花は昨年の7月までに伸びた枝の先端と、その下2~3芽が花芽になります。

花が咲いたら、人工授粉ですΣ(・ω・ノ)ノ

花も食べられるからって、あんまりたくさん食べると実がつかなくなっちゃうから、まずは人工授粉で結実を確保しましょう。

フェイジョアは自分の花粉で実がならない?2品種必要

フェイジョアの中にはアポロやクーリッジなど、1本でも実がつきやすい品種もあるが、基本的には遺伝子情報の違う2品種の花粉がお互いに交配することで実をつける(自家不和合)性質があります。

実を目的に栽培する場合は、2品種以上植えるか、1本でも結実する品種(自家和合性品種)を利用しましょう。

フェイジョアの花粉を媒介するのは、現地ではハチドリなど小型の鳥なので、日本ではうまく花粉が運ばれない場合があります(゚Д゚)ノ

そのため、人間が人工的に花粉をつけてあげる「人工授粉」が重要になってくるんです。

人工授粉は花粉をつける花を一つとって、相手側の花の中心にある雌しべに直接触れさせるのが簡単(≧▽≦)

100均で柔らかい筆を購入して撫でてあげるのもいいですね。できるだけ新鮮な花で授粉しましょう。

フェイジョアの結実。いつ頃になったら食べられる?

フェイジョアの実が熟すのは10~11月

美味しい実を収穫するポイントは「落果するまで待つ」こと。完熟させることで果実本来の味を楽しむことができます(≧▽≦)

完熟果は市場に流通しないから、家庭果樹だけが味わえる特権ですね( *´艸`)

落果前に収穫した場合はキウイフルーツなどと同じように、10日ほど室温で追熟すると食べごろになります。

判断基準は強く甘い香りを放つようになったかどうかを目安にしましょう。

収穫すぐにビニール袋に入れて冷蔵庫で保管すれば一ヶ月くらいは保管も可能です(=゚ω゚)ノ

実をつけるためのフェイジョアの剪定

枝の先端に7月以降花芽がつくので、夏以降の剪定は極力行わないようにします。

剪定の適期は3~4月。花芽を落とさないように確認しながら余分な枝や込み合った枝を整理します。

株元から小さい枝(ひこばえ)も発生しやすいので、一緒に切り落としておきましょう。

フェイジョアの育て方

暑さ寒さに強く、病害虫も少ない。初心者でもすごく育てやすい『フェイジョア』

日当たりがよくて、水はけ水持ちのいい土に植えてあれば、育てるのは難しくありません(≧▽≦)

関東くらいまでなら冬の寒さもOK。東北地方以北は冬の寒さが避けられる鉢植えか、防寒処理を行いましょう。

フェイジョアの植え付け、時期と用土

フェイジョアを植え付ける適期は3~4月。ほかの時期でも植え付けは問題ないけど、根をしっかり張らせるには春の植え付けが一番です(^^♪

土は選びませんが、水はけ水もちともにいい肥沃な土がいいでしょう。配合するなら赤玉小粒7:腐葉土3くらいの配合で大丈夫です。

お庭植えの場合は腐葉土をしっかり入れてふかふかの土にしましょうΣ(・ω・ノ)ノ!

鉢植えの場合は1~2年に1度植え替えを行います。

フェイジョアの肥料

3月に芽出し肥えとして「醗酵油かす」や「即効性化成肥料」

収穫後11月ごろにお礼肥えとして同じく「醗酵油かす」や「即効性化成肥料」

12~1月に寒肥として「有機肥料」と「苦土石灰」を与えましょう(≧▽≦)

フェイジョアの水やり

フェイジョアは土壌の加湿を嫌うから、水やりは土の表面が乾いてからたっぷり与えます。

とはいえ、夏に乾燥しすぎると実がふくらまなかったり、落果してしまうので、乾燥が激しい場合はたい肥や敷き藁などでマルチングをして乾燥を防いでおきましょう。

夏にしっかり水が与えられると、夏枝がよく伸びて早く成長させることができます(≧▽≦)

フェイジョアの品種の選び方

フェイジョアは1本では実がならない自家不和合性の強い果樹。

基本的には品種名のわかるもの、2品種を近くに植えて人工授粉を行います。

日本に入ってきた当時は、生育の悪いものや日本で育ちにくい品種もあったようですが、今は淘汰されて育てやすい品種ばかりが残っています。

お気に入りを見つけて育てましょう(≧▽≦)

どうせなら大きい実がいいと思うかもしれませんが、口コミをみると、大きい実は味が今いち(^_^;) 小さめの方が食味は優れるといわれているようです。

1本で実がなるといわれている品種も、多品種の花粉を授粉したときの実は、収量も多く、大きく育ち、甘みも増すといわれているので、スペースに余裕があれば2本以上は植えたいところですね(≧▽≦)

とはいえ、品種を選ぶにも園芸店で取り扱いはまだまだ少ない果樹(。-`ω-)

ネット販売の方が品種も選べるのでおススメ。楽天で販売されているフェイジョアの品種をまとめたのでチェックしてくださいね(≧▽≦)

アポロ

1本でも実がなるフェイジョアといったらやっぱりこの品種『アポロ』実はやや大実で、薫り高く果肉も美味しい。フェイジョアでは一番人気なんじゃないかな(≧▽≦)

人気品種なので売り切れてることも多い品種。見つけたら早めにゲットがおすすめです。

アポロスペシャル

「もっと実付きのいいフェイジョアがいい!」に答えた品種。アポロを超える人気種。

実は小ぶりの丸型(40~70g)。ゼリー質で香り良好!甘みもある。

もちろん1本で実をつけますが、他の品種を近くに植えてあるとより実つきがよくなります。

プリティグリーン

近年登場した、1本でも実をつけるフェイジョア。実は小ぶり40~60g。

まだ新しい品種の様であまり情報がないですね(^_^;)

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