どこよりも詳しい『寒肥』肥料の与え方

寒肥の与え方表紙

皆さん、お花に肥料あげていますか(≧▽≦)?

多くの人が「もちろんあげています(゚Д゚)ノ」と答えるでしょう。

では、お庭の木や生垣にも肥料を与えていますか?お花と一緒にすこしまいている人はいても、庭木のためにガッツリ肥料を与えている人は少ないんじゃないかな。

庭木にはそれほど肥料は必要ではない。

次々に花を咲かせる草花と違って、成熟した庭木はそれほど多くの肥料を必要とはしません。

でもだからって、全くいらないということはありません(゚Д゚)ノ

庭木、特に花を咲かせる花木や実を楽しむ果樹は肥料がないと、花や実の数が少なくなる場合があります。

10年くらいたった庭木、最近元気がなくなっていませんか?今回の記事の内容を実践すれば、きっと来年の春には立派な新緑が楽しめるはず(≧▽≦)

花が咲かなくなった、生垣が透けてきた、などでお悩みの方。その理由がわかるかもしれませんよ。

肥料はいつ与えるのがいい?

肥料の基本は『植物が欲しがっているときに与える』ですΣ(・ω・ノ)ノ!

タイミングとしては植物が「成長しているとき」が肥料を欲しがっているとき、このタイミングで与えるのがいいとされています。

通常は春と秋が成長期なのでこのタイミングでいいのですが、植物は地上部の生育が始まる前に、まず根が成長を始めます。

春のスタートに向けてじっくり栄養を吸収して芽吹きの時を待ちます。そして春に一気に芽を伸ばすんです(≧▽≦)

この、芽吹き前~春の芽吹きにぴったりあう肥料こそ『寒肥』なんです!

寒肥の仕組み

寒肥は寒さが本格化したあと、12月の終わりから2月ごろまでに与えるの良いとされえています。

あたえる肥料は『寒肥』と表記されているものや、有機質肥料。油かすや魚粉。骨粉などです。

肥料には大きく2種類に分けられます。

  • 有機質肥料:天然の植物や動物から作られた肥料。効果がゆっくり。
  • 科学肥料 :鉱物や人工的に合成された肥料。効きが早い。

寒肥で使われるのは『有機質肥料』です。

寒肥はなぜ、有機質肥料なのか?

寒肥は冬に与えるので、与えてすぐに効果が出る必要はありません。

有機質肥料はいったん土の中の微生物に分解することで、はじめて植物が利用できる状態の栄養に変わるんです(化学肥料はこの状態の成分を固めたものだから早く効く)

冬は微生物の活動もゆっくり。そのため肥料の分解も緩やかに進みます。

それでは肥料としての意味がないのでは?と思うかもしれないですが、これがいいんです(゚Д゚)ノ

なぜなら、微生物の活動は植物の活動と同期しているから!

気温が上がると微生物も元気になる!

有機質肥料を分解してくれる微生物も気温が低いうちは活動もゆっくり。しかし、気温の上昇とともにその活動を活発化させ、与えてあった有機質を栄養にガンガン分解を始めます。

時を同じくして、植物の根も目を覚まし栄養を求めて伸びだします。

寒肥はベストなタイミングでこの反応を起こすので、植物のスタートダッシュにもってこいなんです(≧▽≦)

化学肥料ではだめなの?

化学肥料は与えたときから栄養が溶けだします。つまり、与えたときが一番肥料成分が多く、次第に効果が減っていきます。これでは庭木が欲しがっているタイミングとずれてしまいます(^_^;)

緩効性(ゆっくり効く)といわれている肥料も肥料効果は最初が多く、徐々に少なくなる先行効果型。これでは寒肥の目的には合いません。

寒肥の効果的なあたえ方

寒肥の仕組みを理解したところで、今度は効果的なあたえ方です(≧▽≦)

寒肥をあたえる時期

寒肥はゆっくり溶け出して、春にその効果が一番高まるように与えなくてはいけません。そのため、与えるのは十分寒くなってから。植物も微生物も休眠している冬に与えるのが重要。

まだ気温が高い時期に与えてしまうと、冬になる前に分解が進み春まで成分が持たないどころか、休眠前に大量の肥料が投下されることで植物の休眠が遅れ植物の生活サイクルが崩れてしまう心配があります。

人間で例えるなら、そろそろ寝ようかなと思ったのに、ピザパーティーが始まって食事に夢中になってたら寝不足。朝起きれない(*_*)みたいな状態。

12~2月が適期ですが、関東以西では12月ではまだ暖かい場合もあるし、東北では1月になったら雪が積もったり、土が凍って掘れなくなる場合もあるから、地域によってタイミングは調整してくださいね(≧▽≦)

寒肥の与え方

説明したように『寒肥』は土の中の微生物によって分解されます。そのため効果的に分解を進めるには土の中に埋める必要があります。

庭木の根は株元ではなく、枝の伸ばした先端部分の真下に最も栄養を欲している若い根があるといわれています。

そのあたりに数か所穴を掘って埋め込むか、樹の周囲にぐるりと溝を掘って肥料を埋めます。

穴の深さは?

肥料が土に埋まれば大丈夫なので、そんなに深く掘る必要はありません。しかし、有機質肥料は野生動物にとっても美味しいごちそう。あまり浅い場所に埋めるとネズミなどに掘りだされてしまう危険があるので、それなりの深さには埋めるようにしましょう。

根を切っても大丈夫?

寒肥を与えるために穴を掘ると根を傷つけてしまいそうで怖いかもしれませんが大丈夫。

寒肥を与える時期は樹の休眠期。この時期は多少根を切っても問題ありません。むしろ根を切ることで新しい根の発生をうながす効果もあるので安心して穴を掘ってください(≧▽≦)

どのくらいの量を与えるの?

肥料の種類や木の大きさによっても違うので一概には言えないけど、低木で100~200g。高木で200~400gくらい。

肥料の袋に使い方の説明があるので参考にしましょう。有機質肥料は化学肥料と違い一気に溶けるようなことはないので、多少多くても肥料やけすることは少ないです。

寒肥と書かれている商品か、油かす・骨粉を半々に混ぜたものなど、未醗酵のものを与えますが、タイミングが遅れて3月になってしまった場合は『醗酵油かす』など初期醗酵の終わった肥料を与えましょう。

すでに半分くらい醗酵が終わっているので効果が早く訪れます。

人間御ご飯にたとえるなら

  • 未醗酵有機肥料      :生の野菜や肉など調理前の食べ物。
  • 醗酵油かすなどの有機肥料 :調理されたお惣菜。
  • 化学肥料         :インスタント麺・冷凍食品
  • 液体肥料         :点滴(^_^;)

みたいな感じかな。

『有機肥料が植物にはいい!』というのもなんとなく納得できますよね。

寒肥と一緒に与えて効果倍増!

寒肥だけでも効果はありますが、この時一緒にたい肥をすき込みましょう。

堆肥(たいひ)とは?

肥料効果が少ない有機物。腐葉土やバークたい肥、各種動物の糞などです。

これらは『肥料』ではなく土をふかふかにして、微生物の発生を助けます。ある程度の肥料効果があるものもあるのですが、寒肥では肥料と一緒に与えるのであれば腐葉土やバークたい肥がおすすめ。

森の植物はなぜ肥料がなくてもよく育つ?

庭の植物はなかなかうまく育たないのに、山の植物はなんであんなに元気なのか?考えたことはありますか?

庭との大きな違いは土です。

山には多くの落葉樹があり、冬にはそれらが地面に積もって天然の腐葉土になります。また山には多くの野生動物が暮らしています。その糞尿、さらに死体も土にかえり杜の植物を育てる栄養になります。

お庭には落ち葉がたまることがなく、土はどんどん痩せていきます。

野良猫が糞尿をしていくことがあるかもしれませんが、微生物の少ない庭土では分解醗酵が進まず逆に害になることもあります(^_^;)

人工的に冬の森を再現

これらのことから、土を痩せさせないために冬の森と同じように、寒肥とともに腐葉土やバークたい肥を入れるのがいいんです。

牛ふんなどでもいいのですが、土をふかふかにする効果は腐葉土の方が強いのですき込むなら腐葉土やバークたい肥のほうがおすすめですよ。

まとめ

寒肥を与えると、微生物が植物の欲しいときに肥料分を分解して利用できるようにしてくれます。

お庭の土にも自然の山の循環を再現して、腐葉土をすき込むことでふかふかの植物が育ちやすい土を作ることができます。

今まで何もしていない庭木があれば、この機会に冬の寒肥を与えてみてください。きっと春の芽吹きが違いますよ(≧▽≦)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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