家庭果樹を育てよう!初心者も安心「ほったらかし果樹」から「珍しい果樹」まで注意するポイントを紹介します
園芸に興味がない。忙しくてそれどころじゃない。植物を育てるなんて面倒くさい(*´Д`)
そんな人が増えている園芸業界の中でも、根強い人気を誇るのが
「家庭果樹」
お庭で育てる「くだものの木」です。
どうせ育てるなら、何か食べられる方がいいよね(≧▽≦)
っていう『花より団子理論』で、特に巣ごもりしなくてはいけないこの時代に人気が爆発!
誰もがこぞって果樹苗を求めています。
今回は、今人気の『家庭果樹』について紹介していきます(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
家庭果樹のススメ。楽で簡単?果樹苗の栽培ホントのところ
「果物ってお店で買うと結構高いしい庭で収穫したらタダだよね!」「どうせ育てるなら食べれるもののほうがいい」「お庭で果物がなると孫が喜ぶんじゃ」etc.
みなさん、くだものの木を植えるだけでポンポン実がなって、食べ放題!
みたいなイメージをされている方も多いのですが。
正直言って、果樹は普通のお花より「メンドクサイ」です。(*_*;
たくさんの実がみのるように枝を誘引・剪定し、必要に合わせて肥料を与え、病害虫から守る対策も必要。
でも手間はかかるけど、それ以上の感動があるのも事実。
ここからは、果樹苗を育てる利点と注意点を紹介しますヾ(≧▽≦)ノ
家庭果樹の最大の利点「完熟果実」が食べられる!
多少めんどくさくても、やっぱり果樹を育てたいっ!っていう人は多い。
家庭果樹のメリットはタダでたくさん食べられる。
ってことだと思っているかもしれないけど、正確にはちょっと違う。
確かに上手に育てれば、たくさん収穫することも可能。
だけど、それよりも家庭果樹が市販のくだものに勝るポイントは、なんといっても「完熟果」であることです(≧▽≦)。
お店で販売している果物は多かれ少なかれ、完熟前に早穫りしています。
なぜなら完熟果は「日持ちしない」から。
運搬中にぶつかってつぶれやすくなるし、お店で並んでる時点で腐って来たら大変。
特に海外からの輸入のくだものは船で長い時間運搬されるため、早どりの上強い農薬でカビの発生を防いでいるものが多い。
これをポストハーベスト(収穫後にかける農薬)といい、発がん性を疑われる保存薬などが使われる。
特にレモンなどで問題視されることが多い。
参考リンク→:家庭果樹レモンの育て方。おすすめ品種紹介します!ポストハーベストの心配のない安心レモンを食べよう!
その点、庭に果樹があれば、すぐに穫りたてを食べられるし、管理次第で薬の使用も最低限に抑えられる。
木に付けたまま完熟させた果物は、果物が持つホントの甘みを楽しむことができます。
よく言われる『腐りかけが美味しい』というのは、完熟しきってあとは傷んでいくギリギリのタイミングが最もおいしいということだ。
真っ赤に熟したジューシーなもぎたて新鮮果実。
これは育てている人だけの特権です(≧▽≦)
家庭果樹栽培の難点。完熟果を狙っているのは人間だけじゃない!
果樹家庭果樹は簡単ではない。
栽培するためには、それなりの対価が必要になる。
栄養価のある土、肥料。管理する手間。などなど。
そして何より、収穫までの間次々襲い来る、魔の手から果物を守らなくてはならない。これが一番大変(^_^;)
虫から守る!袋掛け
一般的に良く行われる防除法として有効なのが、『袋掛け』
授粉が終わり、膨らみ始めた実を保護するために『果樹袋』という専用の袋をかけます。
袋なら何でもいいだろ、なんてビニール袋をかけたりしてはダメですよ(゚Д゚;)
果樹袋はくだものごとにそれぞれ造られた、通気性のいい専用のものを使用します。
通気性のないビニールでは、加湿になって病気やカビが発生してしまいます!
くだものごとに最適なタイミングでかぶせるようにしましょう。
くだものの最大の敵は虫ではなく「鳥」
甘い果物は虫も付きやすいが、それよりも厄介なのが「鳥」の存在。
鳥はあなたの知らないところから果物が熟すのを狙っています(*_*;
「明日くらい食べごろかな~」なんて思っていると、みごとにその朝、鳥に食べられます(;´・ω・)
奴らはたいてい人間より早起きなので、目覚めるころにはすでに遅し、すっかりなくなっているなって話はよく聞きます。
でもこれは仕方がないことなんです。
なぜなら、果物は「鳥に食べてもらうために実を付けている」からです(=゚ω゚)ノ
何も人間様のためにせっせと美味しい実を作っているわけではない。
子孫を残し広い場所にばらまいてもらうために、その対価として栄養価とおいしさのある果肉を用意して、完熟がわかりやすく目立つ色に発色するんです。
鳥にしてみれば、
「おっ、色づいた実があるぞ、種を運んで欲しいのか。じゃあいっちょ食べてはこんでやるかな」
という、植物と鳥の利害の一致をみて進化してきたシステム。
そこを人間が『横取り』しているのだから、鳥にしても、植物にしてみてもたまったものではない。
自然の摂理に逆らって果物を得ようとしているのだから、人間は知恵で鳥に対抗するしかありません。
古くは目玉風船や案山子を使って鳥よけを行ってきたが、鳥だってバカではない。
そんなもの、始めこそ多少驚いてもすぐに慣れて効果がなくなってしまいます。
警戒心の強い野鳥にはある程度は効果がありますが、町に多くいるヒヨドリやカラスにはほとんど効果はないと思った方がいいです(^_^;)
鳥に食べられないためにはやっぱりネットが確実。
ではその鳥に対し手の有効手段はと言うと、
個々の実を袋掛けして、完熟サインを見せないようにすることと、物理的にガードするネットをかけることです。
とくに、ネットで覆うことで、果物をがっちり防御出来ます。
準備は大変だけど、大事な果物のため。頑張りましょう(≧▽≦)
家庭果樹の選び方、育て方の難しさはこれで分かる!
どうせ育てるなら美味しいもの。だけど簡単なものがいい(`・ω・´)
誰でもそう思うでしょう。そこで果樹の難易度を簡単に見極める技を教えましょう。
それは・・・「八百屋での値段が高いものは難しい」です!
単純にそれだけ手間がかかっているから価格に跳ね返っている。
それだけ育てるのに手間がかかるってこと(。-`ω-)
高級ブドウやサクランボはやっぱり難しい。
ブドウでも「デラウェア」などの小粒品種。みかんやリンゴなどは比較的育てやすい部類にはいるかな。
だいたいの果物はこの法則で間違いないと思う。
家庭果樹を選ぶ目安にしてもらうといいと思います。
果樹苗栽培の注意点、受粉樹が必要!
果物の多くは1本だけでは実をつけないものも多いので注意が必要。
これは雄雌別な場合もあるが多くは「自家不和合」という性質によるもの。
簡単に言えば、ほかの花粉がつかないと実がつかないってこと。
これは果樹の種類ごとにいろいろなルールがあるので、詳しくはそれぞれの果物を調べる必要はあるが、メジャーなものだけまとめると下のようになる。
1本でも実をつけるもの
- ラズベリー・ブラックベリー
- スグリ(カーラント)
- グミ
- ナツメ
- ブドウ
- 一才ヤマブドウ
- かんきつ類
- レモン
- ユズ
- 桃(一部例外あり)
- 暖地桜桃
- 渋柿
- イチジク
- ムベ
- パッションフルーツ(一部品種のみ)
- パパイヤ(一部品種のみ)
- オリーブ(一部品種)
- アーモンド
- ザクロ
- ヘーゼルナッツ
- バナナ(果樹ではないけど)
- パイナップル(やっぱり果樹じゃないけど)
- ユスラウメ など
雄雌別株で用意するもの
自分の花粉では実がつかない(別種と一緒に植える)必要がある
個々にいろいろな制約があるので、詳しくは個別に記事をまとめていきますね。
現状アップされているものは、リンクしてあるので果樹名をクリックで各くだものの記事に飛べますよ(≧▽≦)
なんだか否定的なことばかり書いてますが、品種を選べば栽培簡単な果樹もたくさんあります。
この後は、比較的手のかからない果樹。
おすすめの『ほったらかし果樹』を紹介していきます。
手のかからない、ほったらかし果樹
なんだかくだものってめんどくさそう・・・(*_*;
”確かに!”
美味しい実を付ける果物は、虫や鳥にとっても美味しいごちそう。
どうしても人の手をかけなければ、上手に育てるのが難しい(^_^;)
でもその中でも比較的簡単。
半分ほったらかしでも、それなりに収穫できるおすすめ果樹を紹介します。
家庭果樹選びの参考にしてくださいね。
グミ
丈夫さナンバーワン!
病気になったり枯れているのを見たことがない(^_^;)
樹勢が強すぎて実がつかない場合もあるけど、ある程度育てばほっといても毎年実を付けます。
ラズベリー・ブラックベリー
つるだから、それなりに誘引は必要だけど、比較的放置でもOK。
ただ地下茎でいろんなところから出てくる可能があるから、茂りすぎに注意。
ユスラウメ
梅とは違う。しいて言えばグミに近い実を付けます。
これも1本でも実るし、丈夫なんだけど、果物として食べるというより果実酒などの加工向きかな。
たまに「ふくろみ病」という病気が発生するのだけは注意が必要。
暖地桜桃
簡単に育ち、1本でも実を付けるサクランボの仲間。
簡単だけど、普通のサクランボより実も小さく、味も劣ります(^_^;)
栽培は簡単だけど、桜の仲間なので木は大きく育ちます。植え付ける場所は十分余裕をもって植えましょうね。
その他
完全にほったらかしとはいかなくても、比較的手がかからない果物なら選択肢は広がります。
例えば、
- ブルーベリー
- かんきつ類
- スグリ(カーラント)
- 実の小さなブドウ(デラウェアなど)
など
まずは簡単な果物からチャレンジして、自家製くだものの魅力を堪能しましょう(≧▽≦)
めっちゃ難しいけど、チャレンジしたい魅力的な果樹
八百屋さんでもめったに並ばない。珍しい果樹にチャレンジするのも家庭果樹の醍醐味。
はっきり言って収穫まではかなりの手間がかかるけど、それ以上の感動もあるはず。
慣れてきたらチャレンジしてみて(^_-)-☆
- ミラクルフルーツ:酸っぱいものが甘くなる?!不思議な果物
- サポジラ : チューインガムの原料。日本で育てている人はほとんどいない
- ライチ : 楊貴妃も好んだ美の果物。日本での栽培は温室が必要でハードルが高い
- カカオ : 言わずと知れたチョコレートの原料。かなり気難しい果物だ。
- コーヒー : 自家製豆でコーヒーブレイク。この中では比較的栽培は簡単。
まとめ
八百屋さんの果物が高いのはそれなりに理由がある。
手のかかるものはそれだけ値段が高くなります。
もちろん家庭果樹で栽培しても、難しくたいへん。まずは簡単に育てられるものから始めましょう。
収穫の時期にはそれまでの苦労を忘れられるほどの感動が待っているはず!
ぜひ素敵な果樹園芸に挑戦してみてくださいネ。
では、みなさまよい園楽を~~~ヾ(≧▽≦)ノ
一年中楽しめるコンテナ果樹の育て方 | ||||
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