真珠コケモモは、なぜ枯れる?コケモモと違う、特徴と育て方

これまでも、わが園楽プロジェクトでは、各種コケモモの仲間を紹介してきた。
コケモモとツルコケモモの違いや、コケモモのようでコケモモじゃない。パープルクランベリーの正体など。
参考リンク→:コケモモとツルコケモモとクランベリーとカウベリーとリンゴンベリー(?_?)
参考リンク→:名前はクランベリーだけど、クランベリーじゃない!パープルクランベリーの正体
そして今回、新たな謎のコケモモを発見。

その名も『真珠コケモモ』
名前のように真珠のような透き通った薄紫の実をつけるコケモモ(?)のような植物。
見た目は”つる状”に長く枝が伸びているので、ツルコケモモに近いように見えなくもない。
この植物は一体何だろう??正体に迫ります!
目次(*´▽`*)
シンジュコケモモ、その正体は?
真珠コケモモは、コケモモ・ツルコケモモと同じツツジ科の植物。
ただし、コケモモ・ツルコケモモが、スノキ科であるのに対し、真珠コケモモはスピロスペルムム属という、舌を噛みそうな属に分類される。
学名:Sphyrospermum buxifolium こう書く。
日本では、ほかに同じ属で栽培されている植物はいないようだ。確かに聞いたことない(。-`ω-)
グループが違うだけあって、見た目はツルコケモモににているんだけど、性質はかなり違っている。
コケモモのつもりで育てて枯れてしまった。うまく育たないという話もよく聞く。
いったい『真珠コケモモ』とはどんな植物なんだろう??
熱帯性の着生植物『真珠コケモモ』

真珠コケモモは、南米大陸の北部で、ニカラグアからコロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアなどに分布している常緑低木。
地面に生える植物ではなく、着生植物(木にくっついて、そこから育つ植物)
標高約200〜1800mの丘陵地帯や山岳地帯の湿った熱帯林に分布し、植物のうろなどから芽を出し、つるを垂らすように伸ばす。
同じような環境で育つ植物には、コチョウランやデンマークカクタス(シャコバサボテン)などがある。育て方の基本的な考え方は同じだ。
真珠コケモモの生育環境
熱帯性の植物なので、寒さは苦手。
5度を下まわるような地域では室内での越冬が必要だ。
耐寒性ZONEは、9b~10。これは関東でもかなり暖かい地域か、もしくは関西圏以南の気温。
基本的に冬は室内管理にしたほうが成功しやすいだろう。
参考リンク→:この植物はうちで冬越し出来るかな?耐寒性はUSDA 耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)で調べられるゾ!
普通のコケモモは北海道でも越冬できるくらい耐寒性があるけど、そこまで寒さに強い植物ではないので栽培する際には間違わないようにする必要がある(-ω-)/
真珠コケモモの育て方・管理
熱帯性の着生植物だとわかれば、なんとなく栽培のポイントが分かってくる。
明るいのは好きだが直射日光は苦手、半日陰で管理しよう。
コケモモという名前だが、コケモモともツルコケモモとも違うことを理解することが重要。
植え付け用土は、水はけのよい培養土がいい。
ただし、そこまで乾燥に強いわけではないので、乾かしすぎないように水をあたえる必要があるので注意(゚Д゚)ノ
熱帯雨林の植物であるから、空中湿度は重要。
こまめに霧吹きをかけてあげるといい。特に空気の乾燥する冬は葉を落とす原因になる。
育て方としては、シダの仲間の観葉植物だと思って栽培するのがいいでしょう。
真珠コケモモの花
花は春から咲くことが多いようですが、熱帯性なので環境がよければ周年開花するかも。
筒状の白い花で、先端がほんのりピンクに染まる。
これでも開花しているみたい。虫の受粉がなくても実はついているようです。
真珠コケモモの仲間は20種類くらいあって、日本で流通するものは、毛のないつるんとした実のものが多いようですが、原生地では毛の生えた実を付けるものも多いみたいだ(-ω-)/
真珠コケモモの実は食べられるのか?食べてみた!!

コケモモ・ツルコケモモは美味しい!
パープルクランベリーは美味しくなかった。
さてさて、シンジュコケモモの味は??
これは、食べてみるしかない!
いっただきまーす。(´~`)モグモグ
真珠コケモモ、そのお味は??
をを~これは、甘い。ジューシーで甘い!
普通においしい。苦みや酸味もなく果物としても十分合格点だ。
中には小さい種が入っているが、そのまま食べてもほとんど気にならない大きさ。

毒の有無は調べてもわからなかったが、食べても何ともないので多分毒は無いでしょう(^_^;)
たくさん実ったら、スイーツなんかのデコレーションに利用してもきれいかもしれないですね。
まあ、詳細は確認できていないので、食べる方は自己責任でお願いします(-ω-)/
まとめ
実の美しい『真珠コケモモ』はコケモモとはつくが、コケモモとは違う植物でした。
熱帯雨林の木に着生する、着生植物。
寒さに弱く、根の加湿は嫌うが空中湿度は高い方がいい。
真珠のようなきれいな実は、意外とおいしく食べられました。
日本での生産は少ないようでなかなか目にする機会はないかも。
それだけに、見かけたらぜひゲットして育ててもらいたいですね(≧▽≦)
上手に育つとボリュームも大きく育ち、実もたくさんつくので、ぜひチャレンジしてください。
では、みなさまよい園楽を~~~ヾ(≧▽≦)ノ