名前はクランベリーだけど、クランベリーじゃない!パープルクランベリーの正体

パープルクランベリー表紙
パープルクランベリー表紙

和名:『ツルコケモモ』と言えば、クランベリーのこと。

クランベリーとは、ツツジ科の植物で、寒さに強く、冬にかわいらしい実を付けることで、観賞用としても人気。

「ベリー」とつくだけあって、クランベリーは食べても甘酸っぱく美味しい。

生食用に販売されることはほとんどないけど、ドライフルーツやクランベリージュースとしては最近、販売も増えてきました。

参考リンク→:コケモモとツルコケモモとクランベリーとカウベリーとリンゴンベリー(?_?)

でも今回紹介するのは、ただのクランベリーではない。『パープルクランベリー』だ(=゚ω゚)ノ

パープルクランベリーってどんな植物?

名前だけ見ると、まるで『紫色のツルコケモモ』のようだが、実は全く違う。

比べれば一目瞭然だが、二つは全くの別種。

パープルクランベリーは、学名:Pratia nummularia

和名としては、サクラダソウという別名もある。

キキョウ科プラティア属の多年草に分類されている。

クランベリーはツツジ科だから、この時点でもう全く違う植物。

似てなくもないけど、う~ん(*_*;という感じだね。

パープルクランベリーの実は食べられない?

クランベリーはジュースにするだけでなく、収穫した実をそのまま食べることもできます。

しかし、パープルクランベリーの実は食べることができないといわれています(-ω-)/

いろいろ見たところ、毒というほど強い毒性はないようですが、食用に適するものではないということのようですね。

そうかそうか、毒はないのか……という訳で、

パープルクランベリーの実を食べてみました。

毒がないなら安心です。

程よく熟した実をとって、それではいただきま~す(*´Д`)

シャクシャクという程よい歯ごたえ。

ジューシーとまではいかないが、パサパサというほどではなく程よくみずみずしさもある。

苦みなどは全くないようですね。皮もそのままかじったけど気にならない。

ただ、おいしいかというとそうでもない。

よ~く味覚に集中すれば、100mくらい先に甘みを感じるくらいには甘い。

実の中には細かい種がちりばめられているが、小さすぎて気になることはないですね。

好んで食べないけど、食べられないことはない。

というところでしょうか。

近いものにたとえると、甘くないスカスカのリンゴの皮に残った果肉みたいな感じ、わかりにくいか?

気になる人は自分で食べてみよう(*_*)

あ、でも、おなか壊しても自己責任でお願いしますね(^_^;)

パープルクランベリーの育て方

名前こそ『クランベリー』ですが、全く違う植物だということが分かりました。

食用ではなく、あくまで観賞用として栽培するようにしましょう(-ω-)/

食べることはできなくても、冬の花が少ない季節に目を引く紫の実はアレンジや花壇によさそうですよね(≧▽≦)

さっそく育ててみましょう。

パープルクランベリーは暑さも、寒さも苦手

パープルクランベリーはニュージーランド原産。

通常のクランベリー(ツルコケモモ)は北海道でも栽培可能なほど耐寒性がありますが、パープルクランベリーはそこまで寒さに強くありません。

紹介されるサイトによってもまちまちですが、0度くらいまで耐えるという表記や、-10℃まで大丈夫と書かれているものもあります。

東京近郊なら軒下で越冬したという報告もあるので、凍らなければ問題はないのかなぁという気もしますね。

lawn lobelia(ローンロベリア:芝ロベリア)とも呼ばれ、イギリスなどではグランドカバーに植えられて野生化しているという説明もありました。

そう考えると結構寒さにも強いのかもしれないですね(-ω-)

ただ、冬も葉を落とさない、常緑多年草なので、東北地方など冬の強い霜が当たったり、雪の下になってしまうような場所では鉢植えにして、冬季は室内管理にする方が安全でしょう。

注意するのはむしろ暑さ

パープルクランベリーを栽培する際の注意点は、寒さよりもむしろ暑さ。

夏の高温多湿に弱いので、日本の夏は注意が必要です。

実を付けるには6~7月に咲いた花を育てて、結実させなくてはいけないので、夏は風通しのいい半日陰に移して涼しく管理しましょう。

花苗としても流通する「プラティア」と同じグループ。

花の形も同じような扇形の花が6~7月に咲きます。

ただ、花苗で出回る『プラティア・アングラータ』ほどたくさんは咲かないし、花も小さいので、花にはあまり観賞価値はないです(^_^;)

パープルクランベリーの育て方

花苗として利用のあるプラティアと同じ仲間なので、管理は同じ。

大きく育つと、一株でつる状の枝は50㎝ほどまで伸びます。

夏場の蒸れに気を付ければ、栽培はそれほど難しくありません。

普通の水はけのいい培養土で植え付け、生育期である春と秋に、お花用の肥料を与えるようにしましょう。

伸びすぎたつるは切り詰めて挿し木で増やすこともできるので、チャレンジしてみるのも面白いですよ。

まとめ

パープルクランベリーについて紹介しました。

クランベリーと名前につくけど、ツルコケモモとは全くの別物。

花苗でグランドカバーとしても利用される『プラティア』の仲間でした。

秋から冬にかけて、クランベリーに似た紫の実をつけますが、食用にはしません。

観賞用としてお楽しみくださいね。

本物のコケモモ・ツルコケモモについては過去の記事も参考にしてくださいね。

参考リンク→:コケモモとツルコケモモとクランベリーとカウベリーとリンゴンベリー(?_?)

では、みなさま良い園楽を~~~~

https://mikawanoyasou.org/data/sakuradasou.htm

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