カスミソウ?いいえ、アンドロサセです!
アンドロサセというお花を聞いたことありますか?
早春に咲く白い小花。
地面に張り付くように葉を伸ばし、中心からすっと伸びた茎に小さな花火のような花をつけます。
小花がかわいい(*'▽')
ちょっとマニアックだけど、よくよく見れば結構かわいい。
今回はそんな”アンドロサセ”をご紹介します。
目次(*´▽`*)
アンドロサセ(アンドロサケ)って何の仲間?
見た目はカスミソウの様だけど、実はサクラソウの仲間です。
サクラソウ科トチナイソウ属 学名:Androsace septentrionalis
アルプス西部に生える高山植物。
アルプス原産なだけあって寒さには強いが、夏の暑さが苦手(;´∀`)
本来は多年草だけど、日本の夏が越せずに一年草として扱われます。
アンドロサセを育てる土は?
高山性の植物なので、水はけのいい土を好みます。
そのため培養土も余分な水のたまらない水はけのいいもの、山野草の土などがおすすめ。
ですが、一年草扱いであれば水はけのいいお花用の培養土でも育てることは可能です。
夏越しは難しいけど、種を採って秋にまくことで毎年楽しむこともできますよ(≧▽≦)
アンドロサセを育てる環境は?
高山性の植物なので、日当たりは重要。
乾燥には強く、多湿に弱いので水のやりすぎには注意が必要です。
暑さに弱い分、寒さにはめっぽう強く、北海道でも栽培可能。
ヒマラヤ出身だからね(^_^;)
耐寒性を表す指標のUSDA:ZONEは2-9.東北北部ならうまく夏越しさせれば多年草として楽しめます。
参考リンク:この植物はうちで冬越し出来るかな?耐寒性はUSDA 耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)で調べられるゾ!
寒さに強い。
とはいっても強いのはロゼット状の葉(地面に広がるように生える葉)だけ。
花茎は繊細で強い風や雪をかぶったら折れてしまいます。
基本は鉢植えで軒下なので管理した方がきれいな姿で楽しめますよ。
アンドロサセの肥料は?
高山のやせ地で育つ植物なので肥料はほとんど不要。
病害虫の心配もほとんどありません。
どうしても与えたいときは、活力剤や液肥を規定量よりさらに10倍以上薄めて早春の時期だけ月に1度くらい与えましょう。
過剰な肥料分は根を傷めて枯らす原因になります(; ・`д・´)
「アンドロサセ(アンドロサケ)」って変な名前だよね(^_^;)
アンドロサケはアンドロス(男)とサコス(円盾)の2語からなる意味の名前。
これは花と雄しべの先端の形を古代ギリシアの円盾に見立てたのが由来らしい。
ずいぶん小さいところに注目したものだ(^_^;)
ちなみに日本で多く流通している品種の学名はAndrosace septentrionalis
セプテントリオはおおぐま座の七つ星、いわゆる北斗七星 (septem triones) に由来する。
英語では「北方」を意味するそうだ。
まとめ
ほとんどお店では見かけないけど、その分珍しさは目を引きます(*'▽')
花期は短いけど、そのかわいらしさは一見の価値あり。
一年草と割り切ってしまえば、栽培も簡単です。
こぼれ種で出てくることもあるみたいだから、花が終わってもそのまま残しておきましょうね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙