この植物はうちで冬越し出来るかな?耐寒性はUSDA 耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)で調べられるゾ!

(。-`ω-)「この植物、熱帯産だけど、うちのお庭で冬の寒さに耐えられるかなぁ?」
お花や木をお庭で育てる時に木になるのが『耐寒性』
特に東北地方や北海道でガーデニングを楽しんでいる方にとって、冬を越せるか?は多年性の植物をチョイスするうえで最も気になるところ。
でも、耐寒性って調べるのが難しいんですよね(。-`ω-)
そんな皆様に朗報です!
その植物を自分の住んでいる地域で栽培できるか?それを調べることができる基準があるんです!!
今回は耐寒性を調べる!耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)についてご紹介します(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)って何?
耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)とは、アメリカ合衆国農務省が定めた地域ごとに最低気温を算出し、それを26段階に色分けしたマップのこと。
アメリカは、北は北極圏に近いアラスカから、常夏のハワイまであらゆる気候条件のある国。園芸を行う上で地域ごとの環境がかなり違うんです。
そのため、単に「耐寒性あり」「耐寒性なし」なんて表記だけだと、何を基準に『耐寒性』なのかわからないですよね(^_^;)
きっとアラスカの耐寒性とハワイで言う耐寒性は全く別のものになると思います。
これは間隔によるものではなくきちんと数字で区分した、温度による基準が必要。そうして作られたのが耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)なんです。
その場所の年間最低気温を平均化して色分け
耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)の定め方は、その地域ごとの過去の最低気温を平均し、26段階に地図を色分けして作られています。
これを見れば自分の住んでいる地域が耐寒性ゾーンマップのどの位置に属するのかを知ることができます。

とはいえ、この基準を作ったのは、アメリカ合衆国農務省。日本のマップまで作ってくれるような優しさはありません(^_^;)
でも大丈夫!日本の世界中で苗を販売する国際的園芸メーカー『PROVEN WINNER』が『日本の耐寒性ゾーンマップ』を作ってくれました(≧▽≦)
日本は耐寒性ゾーン3aから12bまでの20のゾーンがあることがわかります。

画像をクリックすると『PROVEN WINNER』のページに行けます。
そこでは地図を拡大して、自分の地域がどのゾーンかを調べることができますよΣ(・ω・ノ)ノ!
大体は7~9に含まれるけど、山地では関東でも5のゾーンに分類される地域もありますね。北海道に入るとさすがに6より温度の高い地域はほとんどありません。
この地図の便利なところは、自分の地域の最低気温がわかること。苗を購入する際に耐寒性を調べても表記されているのは『耐寒性あり』くらい。
ちょっと詳しく書かれた本でも「東北まで栽培可能」くらい。おなじ東北でも太平洋岸と山の上では全く違ってきます。
それを一目で理解できる耐寒性ゾーンマップはガーデナーにとって必需品ですね(≧▽≦)
植物の耐寒性ゾーンを調べよう!!
地域の耐寒性がわかったら次は植物の耐寒性を調べなくてはいけません。
『PROVEN WINNER』のページで紹介されている植物はすべて耐寒性ゾーンマップでどの地域なら冬越しが可能かを調べられるようになっていますが、普通の植物は、『耐寒性』と調べても「あり」「なし」「マイナス○○度まで」くらいの説明しかありません。
「マイナス○○度まで」という表記も注意、マイナス○○度の状態で1か月耐えられるのか?それとも、たまにその温度になるくらいまでは大丈夫なのかではかなり話が違う。
できれば、耐寒性ゾーンマップに対応した耐寒性表記を調べるのが一番。
しかし、まだ日本の園芸業界ではそこまでこの耐寒性マップが浸透していないため、ラベルなどに表記されていることはほとんどありません(;´Д`)
これはもうインターネットにお願いするしかありません。助けて!google先生!
耐寒性ゾーンを検索しよう!

さて調べてみよう!とはいっても検索ウィンドウに日本語で記入しても残念ながら耐寒性ゾーンはわかりません(^_^;)
ちょっと大変ですが、検索は『学名』で行います。
園楽projectでは植物を紹介する際には、できるだけ日本名と合わせて学名を紹介するようにしています。ほかの園芸サイトでも多くの場合、日本名と学名が表記されているので、その学名をコピーして検索ウィンドウに入れます。
それだけでは耐寒性が出てこないので、スペースを空けて『ZONE』と入れて検索しましょう。
今回は見本としてビオラ、学名Viola tricolorを検索してみますΣ(・ω・ノ)ノ!

検索を始めると、こんな感じで検索結果が出ます。英語だらけで頭が痛くなっても我慢です(^_^;)
たいていは上の方に園芸情報のサイトが表示されるので、ひとまずクリック。

ページによって違いますが、どこかにHardinessの項目があるはず。そこを見れば世界共通の耐寒性ゾーンのどこで越冬できるかがわかります。
まとめ
今まではあいまいだった『耐寒性』が数字で区切られることで分かりやすくなります。
欧米では一般的な指標なので、これから日本でも広まっていくことでしょう。そのうちラベル表記にもかかれることが増えると思うので、自分の住んでいる地域が耐寒性ゾーンのどこに位置するかを調べておくといいですよ(≧▽≦)
特に寒い地方でガーデニングする人にとって、今の本やネットの情報はほとんどが関東・関西を基準とした発信になっています。
そのままうのみにして栽培すると越冬できないなんてことも往々にして起こりえます。
今後は栽培前に耐寒性ゾーンを調べて、失敗しない越冬を目指しましょう(≧▽≦)
もちろんこの区分は、温度だけを基準に分けられているものです。風当りや土壌環境によって条件は変わってくるのでギリギリで越冬させる場合は防寒対策もきっちり行いましょうね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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