山火事が育てる植物、ユーカリ人気ナンバー1『グニー』を育てよう!
お花屋さんでも簡単に購入できるユーカリ。
そのほとんどは「グニー」と呼ばれる丸っこい葉っぱのユーカリです(*'▽')
ちっちゃいポットは数百円から、大きいものだと1mくらいのものまでは結構販売されています。
でもそれ以上となるとなかなかお目にかからない。
グニーユーカリそのものは本来かなり大きく育ち、25mを超えて電柱のような太さになる。といわれています(@_@)
ですが、日本の環境では暑すぎる夏や、加湿。根の張れるスペース的な問題であまり大きくなれないようです。
小さい頃はかわいらしまんまる葉っぱのグニーですが、これは小さいうちだけ。大きくなってくると次第に楕円形の葉に変化してきます。
グニーらしさを楽しむなら芯を止めて、適時小さく剪定してコンパクトに育てる方がいいですね。
グニーは鉢植えで育てよう!
ユーカリの中でも性質の丈夫な「グニーユーカリ」は寒さにもそこそこ強く、日本でも広い地域で地植えでの栽培が可能。
ですが、何しろ大木に育つ(^_^;)
移植も苦手な植物だから、植える場所を選びます。シンボルツリーにしたいし気持ちもわかりますが、スペースに余裕がない限りはあまりお勧めしません。
基本的には鉢植えで、3年ごとくらいに植え替えをしながら、剪定でコンパクトに育てるのがおすすめです。
グニーは3種類ある?!
同じユーカリ グニーを買ったのになんだか色や形が微妙に違う(?_?)
そんな風に思ったことはありませんか?
実はユーカリ グニーには3種類の変種(ちょっと違いがある品種)があるようなんです。
日本では厳密に区分けしてはいないし、見ても小さいときはほとんど見分けがつかないらしいから気にするほどではないかもしれないけど、うちのグニーちゃんが何者なのか調べるのも面白いですよ(*'▽')
うちの子も調べたけど・・・私には見分けがつかなかったOrz
ユーカリ グニーの見分けはこちらのサイト様の情報をもとに調べました。う~ん難しい(^_^;)
生産者による仕立ての違いや、個体差、変異もあるからよくわからないですね。基本的に育て方に変わりはないから、気に入った形を選べば問題ないです。
ユーカリ グニーを育てよう!
とにかく、日本で最も手に入れやすいユーカリであるグニー。
それは最も育てやすいからに他ならないΣ(・ω・ノ)ノ!
ユーカリはオーストラリアの乾燥に耐えることで生き残った植物。
なので日本の高温多湿が苦手。さらに日本の寒さも地域によっては厳しい場合もある。
その中でグニーは特に丈夫で、通常の夏の暑さくらいは問題ない。
さらに寒さはユーカリの中では異例に強く。最低-20度でも越冬したという記録もあるらしい。通常は‐10度くらいは問題ないとされる。
でも冷たい風に当たり続けると葉先が痛むことはあるから北風はよけた方がいいですね(`・ω・´)
強い日差しは大好き!!植物の中でも例外的にガンガンの西日でも平気なのがグニーユーカリです。
耐寒性を表す USDA 耐寒性Zone は8-10。東北地方でもなんとか越冬できる区分には分類されています。
自分の地域がどこに当てはまるかは、下のリンクから確認してくださいね。
ユーカリ『グニー』を植える土は?肥料は?
基本は乾燥地の植物だから、土は水はけよく植え付けることが何より大事。
本来丈夫な植物だから肥料はほぼ必要ない。というかあげないほうが元気(^_^;)
なぜかというと、オーストラリアの土壌は非常にリン酸が少なく、リン酸を必要としないように進化しています。
だから、逆にリン酸が豊富だと株が弱ってしまうんです。
日本の肥料は花付きをよくするため過剰なほどリン酸を含むものが多くあります。
有名なマグアンプKなんか、40%もリンを含んでます(゚Д゚)ノ
それでも、どうしても肥料をあげたいのであればリン酸の含有の低い肥料を生育期の春に与えましょう。
例えばハイポネックスの微粉。
これはカリが高く、リン酸が低いという逆山形の珍しい比率。
粉末だけど水で薄めて液体肥料と同じように使います。
それでもかなり薄くして使いましょうね(*'▽')
ユーカリは山火事が育てる??
オーストラリアの風物詩?山火事。
普通山火事にあえば木は焼けて死んでしまう(*_*;
しかし、ユーカリに至っては山火事こそが生きてくことに必要不可欠なんです。なぜならユーカリの種が育つには山火事で焼かれることが必要不可欠だから(@_@)
なんでそんなことになったのかをご紹介いたします。
オーストラリアは非常に乾燥した台地。どうしても山火事が頻発していました。ユーカリはその中で生き残るため山火事を利用するように進化したんです。
どういうことかというと、
- 山火事で一面焼野原。
- 焼き畑農法というものがあるように焼けた跡地は非常に肥えた土壌になる。
- 山火事で焼かれることで芽吹くユーカリは競争相手のいない肥沃な大地を独り占め。(゚д゚)ウマー
こうしてオーストラリアで絶対の地位を確立したと考えられています。すげーなユーカリ・・・
まあ、日本で実をつけることが少ないですが、もしユーカリの種を手に入れることがあればそのまま撒いてもダメです。
疑似的に山火事を体験させるためにフライパンで要ってから撒くといいようですよ(^_^;)
まとめ
ハーブとしても人気のユーカリ。そのちょっと変わった生態とその原因をご紹介しました。
育ててみたくなりましたか?
すでに育てている方も、はるか南の大地で進化した不思議を知るとよりかわいく見えてくるのでは?
日本国内でも植物園のある夢の島や横浜金沢自然動物園では大木に育ったユーカリの木々を見ることができます。
大木に育ったユーカリも素敵!ぜひご覧くださいね。
では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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