引き抜くと『死ぬ』!?マンドレイクは実在します!!

あなたはこんな話を知っていますか?
「錬金術などに使う薬草『マンドレイク』は根が人の姿をしている。
そしてそれは引き抜く時に叫び声をあげ、その声を聴いたものは死にいたる…」
何とも恐ろしい話です(*_*;
このくだりはあの「ハリーポッター」の映画でも語られている事実。

(-ω-)/ でも、どうせフィクションの中の植物でしょ。
そう思ったあなた、実は……
マンドレイクは実在するんです!!!
今回は錬金術師必見!
実在するマンドレイクとその育て方です!!
目次(*´▽`*)
マンドレイクは実在する植物です!
マンドレイクはナス科マンドラゴラ属の多年草。
学名:Mandragora officinarum
ヨーロッパ地中海沿岸に広く分布しています。
根は伝承の通り多肉質の紡錘形で、人間の下半身のように二股に分かれる。
実際にその通りなんだけど、よく描かれる絵のようにきれいな人型になることは稀で、多くはたくさんの太い根が絡みついたような姿をしています。
葉は30㎝くらいの倒卵形で地面から放射状に広がり、その中央にリンドウに似た釣り鐘型の紫色の花を咲かせます。
昼間開いた花はリンドウと同じように夕方になると閉じてしまうのだそうです。
マンドレイク(マンドラゴラ)の不思議な習性
マンドレイクの葉は、日中だらんと広がっていますが、夕方花が閉じて数時間するとピンと立ち上がるのだそうです(゚Д゚;)
まあ、マメ科植物も日が沈むと葉を閉じる性質はあるからそれほど不思議じゃないけど、このマンドレイクは太陽の光が届かない室内でも夜中になると葉を閉じて屋外と同じような動きをします(*_*;
しかも朝が近づき葉が開きかけたところで葉に触ると、葉は再び立ち上がろうとするんです(゚Д゚)ノ
恐ろしや「マンドレイク」(;゚Д゚)
神が人間のひな型として作り上げた植物「マンドレイク」
マンドレイクはなんでこんなに人の姿に近いのか?
ユダヤ教の伝承によれば、マンドレイクはエデンの園の知恵の木の根元に生えているといわれています。
これは神が人を作る前の練習、ひな型としてマンドレイクを作ったからだと伝わっています。
そのため、人間は奇怪なマンドレイクの形で地上に生まれた。
つまりサルではなくマンドレイクから進化したと考えられていたんです(゚Д゚;)
マンドレイクを引き抜くと叫び声をあげる?その真相は?
そんなマンドレイクの「あの噂」は本当なんでしょうか?
マンドレイクは根を引き抜くと叫び声をあげる。そしてその叫び声を聞いたものは恐ろしさのあまり死んでしまう……
かつてはこのように信じられており、マンドレイクの収集は命がけだった(゚Д゚)ノ
だれでも簡単!マンドレイク抜き方講座
ではここで、マンドレイクを見つけたときにも安全に「死なないで引っこ抜く方法」を解説します(''ω'')ノ
まずは食い意地の張った犬とひもを用意しておきましょう。
- マンドレイクと「犬」を紐で結び付けます。
- 人間はマンドレイクからできるだけ離れます。
- さらに耳栓をして音が完全に聞こえないようにします。
- 念には念を入れて、音がかき消されるように笛を吹きます。
- 最後に犬の好物を遠くに投げて、犬に引き抜かせます!
これで完璧!
叫び声を聞かずにマンドレイクを採取することができます(゚Д゚)ノ
みんなもやってみてね(^^♪
万が一死んじゃっても責任は取れません。
自己責任でお願いします☆
ホントにマンドレイクを抜くと叫び声をあげるのか?
本当です!叫び声をあげます!
正しくは、叫び声のような音をあげる。というのが正しい(^_^;)
マンドレイクはその太い根から細かい根が広がり地面をつかんでいます。
引き抜くとその細かい根がぶちぶちと切れ、その音が悲鳴のように聞こえるというのが真相。
昔からこの話は伝わっているようで、記録のある中でこの伝承が始まったのは中世くらいから。
犬を使て引っこ抜いていたのも15世紀くらいの話らしいので、最近とは言わないまでもそんなに昔ではないようですね(=゚ω゚)ノ
この画像はもちろん偽物ですよ(^_^;)
マンドレイクの効能
そんな命がけの目にあってもマンドレイクを採取していたのは、それなりに需要があったから。
マンドレイクは呪術や錬金術の材料として重宝されていました。
入手性の難しさから高値で取引され、中には偽物が出回るようなこともあったようです。
マンドレイクの効能として、 形状が男性器を彷彿とさせることや、旧約聖書でマンドラゴラを使用して子供を授かる描写があることなどから結婚できる。
不妊を治す力があるなどと考えられていました。
また金庫に入れるとお金が2倍になるとも伝えられ、高額での取引に拍車がかかりました。
マンドレイクの毒性

不妊の効果といっても内服するのではなく軒先につるして利用されたようです。
それもそのはずマンドレイクは強力な毒草でもあります( ゚Д゚)
古くは鎮痛薬・鎮静薬、また手術の時の麻酔薬として利用されていました。
現代では毒性が強いため、医療の現場で使われることはほとんどありません。
マンドラゴラに含まれる毒(アルカロイド)は、スコポラミン・アトロピン・ヒヨスチアミンの3種類の毒が含まれ、特に根は毒性が強い。
粘膜や皮膚を通して急速に吸収され、興奮、散瞳、幻聴、めまいが襲う。
しかもこの3種の毒はどれもが数十ミリグラムで死に至る強力な毒性。
それが一度にトリプルアタックで襲い掛かってくる。
間違って食べてしまったら高確率で死に至る危険な毒草なんです(゚Д゚;)
マンドレイクはどこで買える?
危険な毒草なので、そこらのお花屋さんで買えるような花ではありません。
ですが、たま~に山野草として販売されていたりすることはあるんです。
1鉢3000円くらいからとちょっとお高め。
命がけで抜かなくてもいいからむしろ安いか?
岩崎植物園という山野草ショップで販売があったようですが、現在は売り切れになっています(^_^;)

日本にはもちろん自生していないので、超貴重です(゚Д゚)ノ
種子でなら輸入品の販売があるようですが、種からの栽培はかなり難易度が高いと思われます(*_*;
どうしても実物が見たい場合は、大型の植物園などではたまに栽培があります。
国立科学博物館。筑波実験植物園、サバンナ温室で栽培があるようなので見学したい場合は問合せしてみてくださいね(≧▽≦)。
マンドレイクの育て方
情報が少ないですが、わかる範囲でマンドレイクの特徴と栽培についてご紹介します。
栽培は深鉢栽培で
栽培方法は環境に合わせて移動できるように鉢栽培がおすすめ。
それも浅鉢ではなく、できるだけ深い鉢で。
マンドラゴラは地中に大きな根を持つのでその成長を妨げない深い鉢で育てるのが基本となります。
マンドレイクの用土・肥料
土は水はけのいい培養土、もしくは赤玉と腐葉土6:4くらいの割合で配合する。鉢底にはごろ石を入れて水はけを確保して植え付けます。
まあ、普通の鉢植えと同じだね(^_^;)
肥料も通常の花用の肥料を春と秋に与える。
多肥にする必要はないので、規定量を守って与えましょう(゚Д゚)ノ
マンドレイクの置き場所と管理
日当たりを好むので、春から秋までは屋外の日当たりで管理します。ただし日本の夏の日差しは強すぎるので半日陰に移動しましょう。
原産地の地中海沿岸は日本に比べ温暖な地域なので、気温が下がってきたら室内管理に移動します。
室内でもできるだけ日当たりのいい窓辺などにおいて管理しましょう。
冬は生育がゆっくりになるので、肥料は不要。水も控えめに与えるようにします。
まとめ
物語や伝説の中の存在だと思ったら、現実に存在する「マンドラゴラ(=マンドレーク)」
意外と現実には存在しないと思っていた人も多いのではないでしょうか?
旧約聖書では神が人のひな型として作ったマンドレイク。
日本でもたまに「人型大根」がニュースになったりしますよね。
まさか日本人は大根から進化したのか??(^_^;)
マンドレイクを実際に手に入れるのはなかなか至難の業ですが、機会があれば実際に引っこ抜いてみたい( *´艸`)
引っこ抜いたことがある方連絡お待ちしています(゚Д゚)ノ
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
マンドレイクの植替えをしたことあります。
かなりの重労働でした。植木鉢いっぱいに根が張っていてなかなか抜けず、力いっぱいに引っ張ると根もとからちぎれてしまいました。
鉢植えでの植替えでは、そんなに声を発生することはなかったです。
千切れた時は、鈍い音が聞こえました。
幸運にも復活してくれたので再度植替えし、もう植替えしなくてもいいように果樹用の植木鉢に植えています。
因みに25歳?です。結構長生きしてくれますよ。
おお!体験談ありがとうございます(≧▽≦)
やっぱり音がするんですね。命があって何よりです(^_^;)
ネコも長生きすると猫又のような妖怪になるように、マンドレイクももしかしたら100年くらい育てたら本当の魔力を持つかもしれないですね!
これからも大切に育ててあげてください。