超豪華!八重のペチュニア『花衣』シリーズの育て方・冬越し・増やし方

花衣-表紙

春の花苗といえば、今ではペチュニアが主役!

各園芸メーカーが、育種の力を振り絞って開発を続けているだけあって、毎年多数の美しい品種が登場し、私たちの目を楽しませてくれます(≧▽≦)

そんなペチュニアの中でも、ひときわ目を引く存在。

それが超豪華!覆輪八重咲ペチュニアの『花衣シリーズ』です(*´▽`*)

ペチュニア花衣ってどんな花?

花衣は”株式会社 エム・アンド・ビー・フローラ”から販売されている、八重咲ペチュニアの品種。

2017年に黒に黄色い縁取りの『花衣~黒真珠~』が発売され、今までにない花姿と色で話題になりました(;゚Д゚)

2019年には待望の新色、赤花の『花衣~紅水晶』が販売され、続けて2020年には青花『花衣~藍染』も販売され、3色体制となってより豪華に飾れるようになりました。

特殊な花型をしているけれど、基本はペチュニアなので育て方も難しくありません。

花付き良く、枝の広がりもいいので一株でもかなり大きく育てることができます。8号サイズくらいなら1ポットで十分覆いつくせるくらいに育ちますよ(≧▽≦)

育て方はサフィニアなどと同じ。シンプルな単色から模様の入った花まで、ペチュニアの進化は止まらないんです( *´艸`)


ペチュニア花衣を購入しよう!

今年は『ペチュニア花衣』を育てよう!と思った方も多いはず。

この花衣、どこで買えるのでしょうか?

販売もとの株式会社 エム・アンド・ビー・フローラにお願いしても売ってもらえないですよ(^_^;)

なぜなら、このメーカーは「花衣の苗」の元となるさらに小さな苗(プラグ苗)を生産者向けに販売しているメーカーだから。一般のお客さんに販売はしていないんです。

私たちが購入するには、このプラグ苗を育てて一般苗になったものを大型の園芸店や、ガーデニングに力を入れているホームセンターなどで購入することになります。

だいぶ出荷数も増えて手に入れやすくなったとはいえ、ちょっと高価な花苗である『花衣』は小さな園芸店や普通のホームセンターでは取り扱いがないことの方が多い(^_^;)

そんな時はやっぱりネット通販で購入するしかないですね。

お店で購入できるなら、苗の状態をしっかり選んで購入できるので、その方がおすすめですよ。

近所の園芸店を覗いて探してみましょう(≧▽≦)

ペチュニア花衣の育て方

基本的な栽培方法はペチュニアと同じ、肥沃な培養土にしっかり元肥を入れて植え付けます。

日当たりを好むので明るい場所がいいのですが、できれば雨には当てない方がきれいに育つので鉢植えがおすすめです。

育て方としてはそれだけなんだけど、花衣をよりきれいに育てるポイントをご紹介します(≧▽≦)

花衣は日当たりで育てよう

花色が日向に置く方が明るくはっきりと出る傾向にあるようです。左側が1週間くらい半日陰にあった株。右は日向で育った株。

比べるとずいぶん花色に変化があります(゚Д゚)ノ

花衣の終わった花を摘み取ろう

一つ一つの花も結構長持ちしますが、花が終わってくると色がくすんできます。

写真の下のようになったら花を摘み取ってしまいましょう。すぐに次の花が咲いてくれますよ(≧▽≦)

根を丈夫にする2段階植え替え

一株で30㎝以上に大きく育つ『花衣』ですが、おすすめの栽培方法は、いきなり大きい鉢に植えるのではなく、まずは5~6号の鉢で十分株と根を育ててから8~10号に植え替えるという、2段階の鉢上げ

なぜかというと、ペチュニアは加湿が苦手

なのでいきなり大きな鉢に植えつけると、土がなかなか乾かないため根張りが弱く成長します。

根がしっかりしていない株は、全体的に貧弱に育ってしまいます(; ・`д・´)

その点、一度5~6号の鉢で育てるとすぐに鉢の中いっぱいに根が育ち、基礎となる株周辺の細かい根が育ちます。そのうえで大きい鉢に植えることで、いきなり大きい鉢に植えたときよりも根の量が多く準備されるためその後の生育が大きく変わってくるんです(゚Д゚)ノ

面倒くさがらず、株に合ったサイズの鉢で育ててあげましょうね。

枝をピンチして枝数を増やす

ペチュニアをこんもり育てるのに欠かすことのできない作業。それがピンチです!

ピンチとは、伸びた枝の先を切り戻すことで新しい枝の発生を促し、花を咲かせる枝をたくさん作る作業のこと。

苗の状態から5号鉢に植えたら、5号の鉢の縁から飛び出す枝を切り詰めます。花が咲いていても関係なし。のちの花のために今の花は多少犠牲になっても仕方がない。

枝の先端を切ると、その下の芽(写真の赤丸)が伸びて枝数が増えるんです!

切り取った枝葉は、あとで紹介する挿し芽にも使えますよ(*´▽`*)

2~3回ピンチを繰り返すと、枝数が増えてこんもりとした姿に育つはず。そうしたら一気に枝を伸ばして花を咲かせてあげてください。株いっぱいに詰まって花が咲いてくれますよ。

植え付け時は浅植えに

ペチュニアの植え付けのポイントは、浅植え。

ペチュニア植え方

土に植える際に苗の頭が1/3程度、地上に出るように植え付けをします。

こうすると何がいいのかというと、枝が横に広がる性質を持つ花衣の枝葉が、株元で土に触れることがなくなりカビや病気の発生を防いでくれます。

ペチュニアを枯らしてしまう多くが、蒸れによって株元が病気になることが原因。

土より根が高い位置にあることで、加湿になりにくい利点もあります。

花衣に限らず、横張性のペチュニアには有効です。植え付け時に少し注意してみてくださいね(≧▽≦)

追肥はシッカリと!

花衣はしっかり肥料がある状態でこそ最高のパフォーマンスを発揮できるように改良されている園芸種。

生育期の追肥は必須です!

おススメは液体肥料。生育の早いペチュニアは即効性のある液肥の使用が効果的です。

特に有機原料で作られたスーパーワンやトップドレッシングは節間(葉と葉の間)が詰まって密に育つのでおススメです。

水やりは株の下から!上からかけてはダメ!

ペチュニアの水やりは葉の上からかけてはダメです!

中央の葉が蒸れて黄色くなり、落ちてしまうとなかなか回復しません。そうなると外には花がいっぱい咲いても中央が剥げてしまっているという、ちょっと寂しい姿になってしまう。

こうならないためにも、水やりは株を持ち上げて鉢の中の土にだけかかるように与えるよう注意してあげましょう。

ペチュニア花衣の冬越し

ペチュニア花衣は今年しか楽しむことはできないんでしょうか?

紹介にはたいてい「一年草」と書かれていますが、実はペチュニアは本来は多年草。冬の寒さを避けられれば次の年も楽しむことが可能です。

やり方は、秋霜が降りる前に伸びすぎた枝を短く切り詰め、凍らない程度の温度で乾燥気味にして冬を越させます。

次の春、植え替えを行って管理をすれば、うまく冬越しが完了すれば新しい葉が次々に伸びてくるはずです。

花衣は結構高級な苗なので、冬越しにも挑戦してみてくださいね(≧▽≦)

ただし、ペチュニアはそれほど長生きな多年草ではありません。

うまく冬越ししても2~3年で株が老化して、花付きが悪くなったり、病気にかかりやすくなります。

その場合は挿し木で新しい株を育てて更新するか、新しい苗を購入しましょう。

ペチュニア花衣の増やし方

花衣は花が終わてもほとんど種をつけません。そのため種から増やすことはできないんです。

でも、ペチュニアは挿し木で増やすことができます。

もちろん花衣も同じように増やすことが可能です。それほど難しくはないのでチャレンジしてみましょうヽ(^。^)ノ

用意するのは、挿し穂(しっかりした若枝10㎝位)挿し木用培養土、ポット、メネデール、ルートン(発根促進剤)です。

ペチュニア花衣の挿し芽の仕方

  1. 丈夫でしっかりした若枝を10㎝位に切ります。
  2. 枝の葉は上の2~3枚を残してすべて取ってしまいます。
  3. 花や蕾も取り除きメネデール100倍液に1時間くらい切り口をつけます。
  4. 発根促進剤を切り口につけて、挿し木用の土に3㎝ほど埋め込みます。
  5. 乾燥させないように水を与えていると、2週間ほどで根が出てきます。
  6. ポットに移して管理をしてお店で販売している程度のサイズになったら鉢を大きくして通常栽培を開始します。

ペチュニアは比較的挿し木しやすい花なので、ぜひ挑戦してくださいね(≧▽≦)

注意!挿し木した苗を販売したら違法です!

花衣は品種登録されている商品。自分で楽しむならいいけど、増えた苗を友達にあげたり、ヤフオクで販売したりすることは種苗法違反の犯罪です(゚Д゚)ノ

絶対にやめましょう。

知らなかったでは済まされない、種苗法という法律

上のリンクでは果樹についての説明ですが、他の植物についても当てはまります。ご注意ください(゚Д゚)ノ

まとめ

玄関先に一鉢あれば、目を引くこと間違いなし!

豪華すぎるペチュニア『花衣』いかがでしょうか?

種ができないので花もちもいい、株の広がりも抜群で育てやすいペチュニアです。

育て方のポイントは、日当たりで水はけよく、定期的に追肥です。

伸びすぎて姿が乱れたら、鉢の縁くらいで切り戻しを行えばすぐに再生して再び満開の花を楽しめますよ(≧▽≦)

秋遅くまで楽しめるペチュニア『花衣』ぜひ育ててくださいね!

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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