クウシンサイの育て方~エンサイ・ヨウサイ・パリパリ夏菜・朝顔菜・ウェンチェこれ全部同じものです~

クウシンサイ表紙

炒め物に最適!若干のヌメリ感と、シャキシャキの歯ごたえが美味しい夏野菜。クウシンサイを知っていますか??

中国や沖縄では比較的古くから利用されていた野菜ですが、近年その栄養価と食べやすさから人気急上昇中の夏野菜です。

種から簡単に育てられる家庭園芸向きの野菜ですが、なかなか『クウシンサイの種』で探しても販売しているお店が少ない(*_*;

でも実は、単に見逃しているだけなのかもしれませんよ~(゚Д゚;)

大人の都合?いろいろな名前で呼ばれるクウシンサイ

栄養価が高い新たな野菜として注目を集めると、種苗メーカー各社がそれぞれに商品化していきます。

しかし、新しい野菜ということで標準となる名前が定まっていませんでした。その時、とある種苗メーカーが

「中国では空心菜(コンシンツァイ)だから空心菜(クウシンサイ)として売ろう(≧▽≦)」

「空心菜の心を”芯”に変えた”空芯菜”で商標登録だ。クウシンサイの名前もうちの版権だから使うなら利用料よこせよな(゚Д゚)ノ」

と、商標登録を取ってしまい、ほかのメーカーは”クウシンサイ”の名前では販売できなくなってしまいました(゚Д゚;)

そこで、ほかの種苗会社は、

「台湾では 蓊菜 (エンツァイ)と呼ばれるから”エンサイ”にしよう(''ω'')ノ」

「沖縄の呼び名 蕹菜 (ウンチェー・ウェンチェ)がいいでしょう(@_@)」

「あさがおに似た花を咲かせる菜っ葉だから”朝顔菜”こそふさわしい(=_=)」

「パリパリ食感で夏の菜っ葉だから”パリパリ夏菜”だな('ω')」

などなど……

自分勝手にそれぞれ名前を付けて売り出すものだから、現場は大混乱(*_*;

園芸店で聞いても、同じ植物なのに名前が違うから「うちでは扱ってないですね~」なんて言われちゃうこともあります。詳しい店員さんならわかるけど、クウシンサイの別名すべてを把握してる店員さんはそう多くないと思う(^_^;)

結局、どれが正しい名前?

他が間違っているわけではないですが、いちよ日本での標準和名としては沖縄で使われる”蕹菜”が標準和名とされているようです。

ただし読み方は「ヨウサイ」(^_^;) また新しい名前が出てきた・・・

いろいろな名前だけど植物は全部同じなので、どの種を買っても大丈夫ですよ。

名前の主流は種だとエンサイ、野菜で販売されるときはクウシンサイが多いかな。

クウシンサイ(ヨウサイ・エンツァイ)って何の仲間?

クウシンサイは何の仲間でしょう?葉だけをみるとホウレンソウにも見えますが、実はサツマイモ・朝顔の仲間。

サツマイモ・朝顔と同じヒルガオ科サツマイモ属の多年草。学名: Ipomoea aquatica

多年草ですが寒さにはめちゃくちゃ弱いので、日本では1年草として栽培されます。

ヒルガオ科なので朝顔そっくりの花も咲きます。花は咲いても本州では種がつくことはほとんどないようです。

クウシンサイの花

つる性で日当たりと温度、水があればどんどん伸びる育てやすい野菜ですよ(≧▽≦)

クウシンサイを育てよう

クウシンサイは苗の販売もありますが、種から育てるのが一般的です。

エンサイでも朝顔菜でもいいので種を購入しておきましょう。

栽培のポイントは種まきは暖かくなってから行うということ。寒さが苦手なクウシンサイ(エンサイ)は4月の気温では寒すぎます。種まきは5月のゴールデンウイーク以降がおすすめ。

早くにまきたい場合はポットに種まき用土を入れて室内、もしくは温室で苗を作っておきましょう。

クウシンサイ(エンサイ)のポット苗の作り方

種は芽出しがよくなるように一晩水に浸けておきます。

ポットに種まき用土を入れて1ポットに二粒。1㎝ほどの深さに撒きます。

しっかり水を撒いて、本葉が2枚程度の時点で1本に間引きます。本葉が2~3枚伸びて、気温が落ち着いてきたら畑に定植しましょう(≧▽≦)

「裏ワザ」クウシンサイの挿し芽栽培

クウシンサイはサツマイモの仲間です。サツマイモと同じように挿し芽で苗を作ることができます!

食用のクウシンサイを購入して挿し木苗として土に植えれば手軽に苗を作ることができます。おてがるですね(≧▽≦)

クウシンサイ(エンサイ)の直播

暖かい時期なら畑に直播で育てることも可能です。5月以降で温度が落ち着いてから撒きましょう(゚Д゚)ノ

極端に土が酸性な場合は2週間前に苦土石灰を1㎡あたり150g程度撒いておきます。

種まきの1週間前にはたい肥を1㎡あたり3kg、肥料を施してよく耕しておきます。

畝は幅60㎝、高さ10㎝くらいで作っておきましょう。 株が広がるので株間は30㎝以上取りましょう。

クウシンサイは地温が高い方が生育がいいので黒マルチをかけての栽培がおすすめです(≧▽≦)

クウシンサイの肥料

サツマイモは肥料が多いとイモが太らないので少なめにしますが、クウシンサイはイモはできないので窒素肥料を中心に定期的に追肥します(≧▽≦)

化成肥料を1㎡あたり20gを、2週間おきに与えましょう。

クウシンサイの収穫

草丈が30㎝程度になったら、株元10㎝程度を残して収穫します。

収穫した後は追肥をしておきましょう(≧▽≦) 次々に脇芽が伸びて、寒くなるまで収穫が続けられますよ(^^♪

夏場に水切れさせないように注意しましょう。

クウシンサイのペットボトル水耕栽培

クウシンサイは水耕栽培が可能です。

じつは水が大好きなクウシンサイ。栄養分の吸収力がすごいので、富栄養化した湖などの水質浄化に利用されるほどに水耕栽培と相性がいい。学

名も aquatica(水生の)意味の名前。

「空芯菜の水耕栽培を利用した水質浄化実験」

https://www.water.city.nagoya.jp/file/1848.pdf

そのため家庭でも手軽に水耕栽培が可能です。

簡単なのはペットボトルを半分にちょん切って逆さに重ねたものに、キャップの部分に小さく切ったスポンジを押し込んで種をまく。

根が伸びてきたら徐々に水位を下げて半分くらいに。水は適期的に取り換えるだけ。

肥料は水耕栽培専用のものがいいけど、なければ普通の液肥を規定量のさらに3~10倍に薄めてあたえてもOK。

食用の苗を水に浸けるだけでもOK

苗の挿し芽同様に、スーパーで食用に購入した苗を一本水に浸けておくだけでも根が出ます。どんだけ丈夫なんだ(゚Д゚;)

同じようにペットボトルの蓋の部分にスポンジで茎を固定して水に浸けておけば勝手に伸びてきます。超簡単!

水耕栽培の方が柔らかくできるともいわれています。ぜひ畑の株と食べ比べてくださいね(≧▽≦)

スプラウトとしても食べられます!

種を買ってははみたものの、大量に種が余ってしまった場合はスプラウトとして利用することもできます。

ただし、種が消毒されている場合もあるので気になる方は種苗メーカーに確認して利用しましょう。

まとめ

夏の暑さにも負けずどんどん生育するクウシンサイ。脇芽がいくらでも伸びるから、数株あれば夏中収穫できます。

栄養面も優れており、ビタミンC、カロテン、カリウムなど、ミネラルが豊富!鉄分も多いので貧血気味の人にもおすすめ。

夏場はミネラル不足になりやすいから、これはうれしいですね。

調理法は基本的に炒めればOK。いろいろな炒め物に合わせて利用しましょう(≧▽≦)

おうちの家庭菜園で、ぜひクウシンサイ育ててくださいね!

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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