観賞用トウガラシは食べられる?野菜と観賞用の違いを比較。簡単な育て方紹介
赤白黄色オレンジ。
カラフルでさらにいろいろな形の実がポコポコ実る。かわいらしい植物。
『観賞用トウガラシ』
夏の花が好きない季節から、冬の気温が下がるまでの間、花壇や鉢植えを彩ってくれます。
でも、『観賞用』ってどういうことだろう??
普通のトウガラシとちがうの?という疑問があると思います。
今回はそんな『観賞用トウガラシ』についてご紹介します。
目次(*´▽`*)
観賞用トウガラシは食べられる?
はい。食べられますΣ(・ω・ノ)ノ!
ただし、無農薬、もしくは野菜としてトウガラシに適応のある農薬だけを使って育てた場合に限ります。
お花屋さんで『観賞用』として販売されるトウガラシは、食用の用途を考えた栽培はされていないので、何の農薬が使われているかわかりません。
基本的には食用にしない方がいいでしょう。
それ以外のトウガラシは、基本的にすべてCapsicum annuum の園芸品種。種としては、トウガラシ・ピーマン・シシトウなどと同じ仲間として分類されています。
基本的に毒があるものはないようですが、少し味見しておかしいと思ったら食べない方がいいでしょう。
辛いトウガラシが食べたければ、普通に野菜としてのトウガラシがあるのだから、無理に怪しいものを食べる必要もないですよね(^_^;)
観賞用トウガラシって何?
では、いったい観賞用トウガラシって何でしょう?
分類としては同じCapsicum annuum ですが、観賞用トウガラシと野菜のトウガラシは、重要視する形質が違うものを求めて改良されていった結果別の姿になっていった植物です。
野菜と観賞用トウガラシ、それぞれ重要視する形質は下記のような順番。
『野菜トウガラシ』:味・風味>収量(連続開花性)>見た目
『観賞用トウガラシ』:見た目>収量(連続開花性)>味・風味
野菜トウガラシ
野菜は、うまみや風味を重視し、そのうえで収量の多いものが選抜されてきた。そのため色は基本、赤のみ。形も面白みはありません。いいんです。食べるだけだから(^_^;)
樹高がそれなりに高く1m程度に育ちます。
観賞用トウガラシ
逆に観賞用は、色とりどりに実の色が変化したり、形が面白い実がつく。コンパクトな樹形などが重要視されます。
基本的に放置しても、低い位置で枝分かれして密集して育ちます。
観賞用トウガラシなので辛いは辛いけど、中には雑味や苦みを感じるものもあるかもしれません。いいんです。見て面白ければいいんです(≧▽≦)!
美味しい観賞用トウガラシもあります!
基本的に観賞用トウガラシは食用に向かないとされますが、食用もOKで観賞してもかわいいこんもり茂る観賞用・食用両用のトウガラシもあります。
こちらの『プチファイヤー』は手入れなしでも自然に分枝し、観賞用のようなこんもり樹形になります。
食べても美味しい観賞用トウガラシとして販売されている珍しいトウガラシです(≧▽≦)
観賞用トウガラシの育て方
観賞用トウガラシは寒さが苦手なので、早くても5月末ごろからの販売になります。
実の形や色など、様々な品種が販売されているのでお気に入りの苗を選んで育てましょう。
木の大きさは販売されているサイズよりはそんなに大きくなりません。次々に花を咲かせて新しい実を付けながら育っていきます。
本来は多年草なので、冬でも温度をかけることで越冬させることもできますが、かなりの高温を必要とするので、基本的には1年草と思った方がいいでしょう(^_^;)
観賞用トウガラシの土は?
普通の花用培養土でOK(≧▽≦)
ただし、水はけの悪い土は根腐れを起こす可能性があるので、水はけのいい肥沃な培養土を使いましょう。
トウガラシなので、野菜用培養土でもいいですよ。
注意点としては、野菜のトウガラシと同じように”連作障害”が発生します。
トウガラシはもちろん、昨年ナス・ピーマン・トマトさらにペチュニアなどのナス科の植物を栽培していた場所に植える場合は「連作障害防止」の土壌改良材などを利用してから植え付けするようにしましょう。
生育旺盛なので、夏に根詰まりするようなら大きな鉢に植え替えをしてあげることで寒くなるまで長く楽しむことができます。
観賞用トウガラシの肥料は?
観賞期間が長く、次々と実を付けていくので元肥と追肥は必須です。
普通の花用の肥料でいいので、生育期間中は10日に1度液体肥料を追肥するようにしましょう。
観賞用トウガラシの管理
ゴシキトウガラシと呼ばれるように、様々な色が楽しめる観賞用トウガラシ。
実は一般的に白~黄色~赤(オレンジ)のようにだんだんと濃く変色していくことが多いです。
真っ赤に染まった実は次第にしわが寄ってしおれていくので、そういった実は取ってしまいましょう。
肥料を上げていると次々に花が咲いて新しい実がふくらんできますよ(≧▽≦)
まとめ
観賞用トウガラシは食べられるか?よく質問がされる内容ですが、基本的に問題ないです。
問題なのは植物ではなく残留農薬の方(^_^;)
そこまでして食べるようなものではないので、基本的に口にはしない方がいいと思いますよ。
かくいう私も、いろいろな種類の観賞用トウガラシをかじってみましたが、どれも普通に「唐辛子」でした(=゚ω゚)ノ
観賞用トウガラシは花が少なくなる真夏にも花壇に色どりを与えてくれます。
観賞期間も長く、霜が降りるまで楽しめる非常に観賞期間の長い花苗。
病害虫も少なく育てやすいです。食べて食べれなくはないけど、やはり『観賞用』として楽しみましょうね(=゚ω゚)ノ
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙