弱ったユーカリの復活!芯止め・剪定。根詰まりしたら植え替えしよう

ユーカリの木、お店では小さいポットの苗で販売されていてかわいらしいですよね(≧▽≦)
でも、本当はコアラが昇って食べるくらい大きな木に育ちます。ポットに入っている小さい木だって育てば10m以上の大木になるんですよ!
大きくしたくない場合は鉢植えで、伸びすぎた枝を剪定しながら育てることで、コンパクトに長く楽しむことができます。
そうは言ってもユーカリは本来は大木。根はどんどん成長します。
大きくなっていくユーカリの管理についてご紹介します。
目次(*´▽`*)
ユーカリは地植えがいい?鉢植えがいい?

ユーカリは生育のいい木です。
どちらでも育てることはできますが、おすすめは鉢植えです。
ユーカリは環境が良ければどんどん大きくなります。
ユーカリを地植えした場合、根はどこまでも伸びることができるので、木もぐんぐん育ってあっという間に屋根より高くなります。環境がよいと1年で1m以上も伸びることもあります(;'∀')
移植を嫌うので、ある一定以上大きくなったらもう動かせません。
基本的には鉢植えで、成長を制限しながら育てるのがおすすめですよ。
ユーカリを鉢植えする
将来的に地植えするにしろ、株が小さいうちは鉢植えで育てるのがおすすめ。
加湿に弱いので水はけのいい土を使用します。普通のお花用の培養土では水持ちが良すぎることが多い。
市販の観葉植物用の培養土、もしくは花用でも粒がしっかりした水はけのいい花用培養土に、さらに鹿沼土を2~3割追加して水はけを改善して使用するのがいいでしょう。
配合する場合は、赤玉土(小粒)4:鹿沼土(中粒)2:腐葉土(ピートモス)2:くんたん:1:ミリオン(ゼオライト)1などを利用しましょう。
水はけを好むけど、カラカラでいいってわけではないので、余分な水がしっかり乾くように配合しましょう。
一般的な品種のグニーやポポラスは順応性が高いので、それなりに水はけの良い土なら問題なく育ちますが、ちょっと珍しいユーカリの品種などはかなり土を選ぶので、購入前によく確認するようにしましょう。
ユーカリの植え替え
1~2年で鉢の中は根で一杯になってしまいます。
少し窮屈なくらいなら生育が抑えられていいのですが、あまりにもきつくなると根詰まりを起こして地上部の葉が下の方から枯れていきます。
基本的には一回り大きい鉢に根を崩さず植え替えましょう。
ひょろひょろ伸びるユーカリを小さく育てる
鉢を大きくするとそれだけユーカリも大きく育ちます。
やや根詰まり気味に育てることで、生育を抑えることができますが、それでも枝は伸びる。
ユーカリは成長が早くひょろひょろとよく伸びるので、しっかりした株に育てるには剪定が必要です。
ユーカリの剪定。芯止めをしよう

植物は先端のほうが優先的に伸びる性質があるので、枝の先端を切る「芯止め」を行うことで高さを抑えることができます。
芯止めされた枝は、切られた近くの芽から数本の枝を出して株立上に育ちます。
芯止めを行うことで、幹も太くなり枝数も増えるので、全体のバランスを見ながら先端だけでなく、横枝も伸びすぎているものがあれば先端を芯止めしましょう。
枝が増えることでこんもりとした樹形に育ちます。
ユーカリは丸坊主にしても枝が吹くくらい丈夫ですが、葉が少なくなると株には負担がかかります。剪定は十分な量の葉が残るように枝を落とすようにしましょう。
ユーカリの剪定時期は?
花を楽しむわけではないので花芽を気にする必要はないですが、枝を切るのは株が弱る真夏・真冬は避けて行いましょう。
おすすめは5~6月のうちに行っておくのがおすすめです。
ユーカリを植え替えしないとどうなるの?
あまり大きくしたくないからと、根詰まりのまま育て続けたらどうなるでしょうか?
鉢の中で根が伸びれなくなると、弱った根が鉢の中で死んでいきます。
根が少なくなると、地上部の葉を維持できなくなり、下の葉から落葉していきます。
このままではいずれ枯れてしまいます。5~7月くらいの間に植え替えを行いましょう。
根詰まりしたユーカリの植え替え
根詰まりで葉が落ち始めてしまったユーカリは、植替えが必要。
でも、ある程度大きくなった鉢はそれ以上大きく植え替えるのが困難な場合もあります。
あまり根を切るのはよくないのですが、どうしても鉢大きくしたくない場合は、根を切って同じ大きさの鉢で維持をするという方法もあります。
今回は根詰まりでひょろひょろになってしまったグニーユーカリを実際に植え替えしてみました。

根詰まりしたユーカリの根の状態
まずは根がどうなっているか確認しましょう。
もう鉢の中に納まらなかった根が鉢底から飛び出してしまっています(;´Д`)
このままでは抜くこともできないので切り取ります。ホットケーキみたいにぽこんと外れました。
茶色くなってほとんど機能していないようですね(^_^;)
これでやっと鉢から抜くことができます。

鉢から抜いた状態がコレ。鉢の中で根がびっちり回っています。もうガチガチ。これでは新しい芽を吹くことはできませんね。
本来なら大きい鉢に植え替えてあげるのがいいですが、この鉢はすでに10号(直径30㎝)の鉢に植わっているので、根を小さくして同じ大きさの鉢に戻すことにします。
ユーカリの根の整理
かわいそうですが、根を切っていきます。
今回は全体的に三分の一くらい土を落とします。
固くなった土を砕くのには、剣先が鋭い”移植ごて”があると便利です。
私の愛用はコチラ。
シリーズでいろいろなツールが出ているからデザインでそろえても素敵ですよ(≧▽≦)
特に土の表面は雑草の種が入っていたり、固く締まって水の通りが悪くなっているのでよく砕いておきましょう。
かなり弱っていたようで、ほとんど根が死にかけています(;´Д`)
大丈夫かな・・・
根を切るときは地上部も整理しましょう

今回のユーカリは、根詰まりで下葉がどんどん落ちて行ってしまっていたので、ほとんど葉が残っていません。
そのため枯れ枝の整理だけで良しとします。本当なら根を小さくした分、同じだけ地上部の葉も制限する必要があります。
根を三分の一切り詰めるなら、地上部の葉も同じだけ切り詰めてバランスをとりましょう。

同じ大きさの鉢に新しい用土で植え付けます。
今回は水はけのいい庭木用の培養土にさらに鹿沼土を2割ほど配合して植え付けました。
かなり根を切ったのでメネデールをかけて半日陰で回復を待ちます。無事復活するでしょうか???
ユーカリ植え替えから2週間後の根の状態
植え替えたユーカリは無事元気に育っていて、新しい芽も伸びてきました。
地上部はもう少し葉がそろってから整理するとして、かなりガシガシ切ってしまった根の方はどうなっているか気になりますね。
そっと覗いてみましょう。

( ゚Д゚)す、すごい!白い根がびっしり!!
たった2週間でここまで再生しました!さすが丈夫なユーカリ。メネデールのおかげもあるかもしれません。
ここまで根が伸びていれば安心です。
日当たりのいい場所で通常管理に戻しました。でもこの様子だと2年は持たずに植え替えなくてはいけないかもしれませんね(^_^;)
ユーカリの肥料は?
ユーカリは乾燥地、やせ地の植物。
それほど多くの肥料は必要としません。特にオーストラリアはリン酸分が少ない土壌のため、マグアンプKのような過剰にリン酸が含まれる肥料は逆効果です。
あたえるなら窒素・リン酸・カリが等量の肥料を少量与えるか、カリ分が豊富なハイポネックス微粉がおすすめです。
ユーカリの葉が全部茶色になってしまった!そんな時どうする?
ユーカリの葉が落ちる、部分的に茶色くなるなどの症状は、根詰まりのほか夏の暑さで根が傷んだ場合も起こります。
特に夏を越して秋になる頃、急に葉が茶色くなって枯れるということがよく起こります(;´Д`)
これは夏に根がダメージを受けているため地上の葉を維持できなくなったため。
そうならないように、夏は鉢をコンクリの上に直接置かない。風通しのいいところで管理するなどの注意が必要ですが、すでに茶色くなってしまっている場合は、思い切って葉をすべて落としてしまう丸坊主剪定も方法の一つ。
地上部の負担を軽くして、メネデールなどを与えて根の再生を促します。かなりの荒療治なので100%助かるとは言えませんが、最終手段としてチャレンジしてみてください。
株に力が残っていれば復活できるかもしれませんよ。
まとめ

今回はユーカリをの根を制限して、おなじ鉢で植え替えを行いました。
地植えだと手に負えないから、鉢植え栽培する。という方も多いと思います。しかし、その場合でも植え替えを行わないと根が詰まって弱ってしまいます。
植物は新しい根が伸びた分だけ、新しい葉を吹きます。根詰まりや夏のダメージで根が傷むと、傷んだ分だけ葉を落とします。
常に根と葉はバランスをとっているということを考えて管理しましょう。
これはユーカリに限らずどんな植物も同じですよΣ(・ω・ノ)ノ!
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙