黄色のコスモスとキバナコスモスは違います!
秋になるとお庭を真っ黄色に染めるかわいい花。
キバナコスモス。
黄色やオレンジの花が風にそよいでかわいいですよね(≧▽≦)
普通のピンクのコスモスとはまた違った雰囲気が感じられます。
でも、よくよく見るとコスモスとはちょっと違う(?_?)
コスモスとキバナコスモス、そして黄色のコスモスを比較してみましたΣ(・ω・ノ)ノ!
両端のコスモスと中央のキバナコスモス。なんとなく雰囲気が違いますね( ゚Д゚)
実はキバナコスモスは「黄色のコスモス」ではなく、「キバナコスモス」という名前の別の花なんです(゚Д゚)ノ
目次(*´▽`*)
ややこしいけど別の仲間キバナコスモス
「コスモス」も「キバナコスモス」もどちらもキク科コスモス属の一年草であることに変わりはないのですが、両者はお互いに交配することはできない全くの別種です。
普通のコスモス
コスモスは英名で、正しい日本での和名は「オオハルシャギク」
キク科コスモス属ピピンナトゥス種。学名:Cosmos bipinnatus のことを指します。
長い間花色はピンク~白しか存在しませんでした。
キバナコスモス
キバナコスモスは同じキク科コスモス属ではあるが、別種に分類されるコスモス・スルフレルス。学名:Cosmos sulphureus。
黄色系の花が咲くコスモスの仲間として「キバナコスモス」と呼ばれるようになりました。
混乱するコスモスの名前
この二つのコスモス。ともに原生地はメキシコ。
日本に来たのは普通の「コスモス(オオハルシャギク)」のほうが早くて明治の時代。
「キバナコスモス」はそれに遅れて大正時代に渡来したといわれています。
そこで、知られていたコスモスの仲間で黄色い花だったことから「キバナコスモス」と日本名が命名されるのですが、この安易な命名が後々混乱を招きます(*´Д`)
昔はなかった!黄色のコスモス
コスモスといえばピンクか白。
大正の時代、黄色い花でコスモスに似ていた花に「キバナコスモス」とつけた当時の人の気持ちもわからなくもないです。
しかし、時は流れ現代。
コスモスも進化を遂げ黄色のコスモスも作られてしまったのです(゚Д゚)ノ
コスモス イエローキャンパス。まごうことなき「コスモスの黄色」です(゚Д゚)ノ
もちろんキバナコスモスとは別種。ピピンナトゥス種です。
流通量はまだ少ないけど、徐々に見かけることも増えてきたコスモスの新品種。
この花の登場により「黄色いコスモス」と「キバナコスモス」が混在するややこしい事態になってしまったんです(^_^;)
個人的には「ピピンナトゥス種の黄色いコスモス」の方が「キバナコスモス」よりきれいだな~と思うんですが皆さんどうですか?
それでもキバナコスモスの優位性は揺るがない!
黄色のコスモス「イエローキャンパス」に比べ、ちょっとワイルドな雰囲気を隠し切れないキバナコスモス…(^_^;)
それでもまだまだキバナコスモスが主力であり続ける根拠は、やはりその丈夫さ。
種からでも簡単に育ち、やせ地でもしっかり花を咲かせる。
普通種のコスモスは同じように丈夫ですが、やはり園芸改良種である「黄色いコスモス」にはそこまでのタフさはない(*´Д`)
種もまだ高価なのでどうしても苗の値段も高価になりがち。
最近は新しい黄色のコスモスも増えているが、キバナコスモスより丈夫になるのは難しいでしょう。
それに1ポット、100~200というリーズナブルな花は、広い面積に植栽するならやっぱり魅力。
ちなみにコスモスの黄色は1ポット500円以上します(*´Д`)
黄色いコスモスは1年限り!
これは「1年草」という意味ではないです(=゚ω゚)ノ
もちろん、キバナコスモスもコスモスの黄色も1年草なので、寒くなったら枯れてしまいます。
しかし、コスモスたちは「こぼれ種」といって花がらを残しておくと自ら種を周辺にばらまき環境さえよければ来年また延びてきてくれるのです。
もっとも、種から伸びるコスモスはほっておくと1mもの高さになってしまうので、夏前に枝先を摘み取る「ピンチ」という作業をしてやらないとビックリする高さになるので注意が必要。
でも、ほっておいても花は咲きます。
コスモスは毎年同じピンク系。キバナコスモスも黄色系の花を毎年咲かせます。
しかし、黄色のコスモスは園芸的に交配して作られたF1種であることがほとんど。
F1とは雑種一代。つまりその世代のみで、種を取るとおなじ花は咲かなくなってしまう!
黄色のコスモスはもともと、こぼれ種で発芽しにくい。もしうまく育っても自家採取の種から育てるとほとんどがピンク系に戻ってしまいます(=_=)
残念ながら、ご家庭で毎年本当の「黄色いコスモス」を楽しむには毎年新しい種を購入しなくてはいけないんです。
種屋さんも商売上手ですね~
夢が広がる新たなコスモス
今コスモスの花は改良されていろいろな種類が発売されています(≧▽≦)
八重咲や真っ赤、バイカラーなど。
黄色いコスモスを始めてつくり出した玉川大学は、今度は遺伝子技術で青いコスモスに挑戦したいと夢を語っています。
今後もコスモスに目が離せませんね(*'▽')
うちの庭は今年も普通の「キバナコスモス」を満開にしようと思います(*´ω`*)
キバナコスモスの育て方
基本的には普通のコスモスと同じ育て方で大丈夫です。種からでも苗からでも簡単に育つから、ぜひチャレンジしてくださいね。
栽培地は日当たりがよければ土はあまり選びません。肥料も少なくていいので、お手軽に育てられる花です。
キバナコスモスの種まき・植え付け
キバナコスモスは春まき、秋咲きの1年草です。種は2月ぐらいから販売されますが、播き時は4月ごろ。本格的な暑さが来る前に苗を育てておきましょう。
基本は育苗ポットにまいて本葉が3~4枚に育ってから定植する方法と、直播で育てる方法があります。
ポット植で蕾を上がらせてから定植する方が、背丈を低く抑えられます。
直播した場合は1mほども伸びることがあるので、夏前にピンチ(枝を半分くらい切り詰める)して枝数を増やして高さを抑えるようにしましょう。
キバナコスモスの土と肥料
キバナコスモスはやせ地でも育つことができるくらい丈夫な花です。
普通の培養土であれば問題ありません。
地植えの場合はたい肥や腐葉土をしっかりとすき込んだ肥沃な土を用意しましょう。
肥料は肥沃な土であればほとんど不要。鉢植えでも元肥があれば十分です。
逆に過剰に肥料があると、葉ばかりが茂ってはながさかなくなるので注意しましょう(゚Д゚)ノ
まとめ
キバナコスモスはコスモスの仲間ではあるけれど、普通のコスモスとは違う種類の花です。
普通のコスモスよりはチョコレートの香りと色の「チョコレートコスモス」に近い種類。
実際に、今お花屋さんで販売されているチョコレートコスモスはそのほとんどが、原種チョコレートコスモスとキバナコスモスの交雑種です。
とは言っても、栽培方法は普通のコスモスと同じで大丈夫。環境がよければこぼれ種で増えるのも同じ。
普通のコスモスの黄色花はこぼれ種で増えることは期待できないから、黄色いコスモスで簡単い育てたいならキバナコスモスがおすすめですよ(≧▽≦)
苗は夏の終わりごろから比較的安価で販売されます。
地植えで日当たりさえよければ、ほとんど放置でもよく育つので安心してチャレンジしてくださいね(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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