人気のシンボルツリー『ナツツバキ』は沙羅双樹と違うの?

シャラ-表紙
シャラ-表紙

お庭のシンボルツリーとして高い人気を誇る『ナツツバキ』

この木の別名はシャラの木。漢字で買うと沙羅の木ですね。

これって諸行無常でおなじみ、平家物語の始まり

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響きあり、沙羅双樹(サラソウジュ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらわす」

に描かれる沙羅双樹と同じなんでしょうか?

平家物語の沙羅双樹と同じだけど、本当の沙羅双樹とは違う

なんだかややこしいけど、日本ではナツツバキのことを「沙羅の木」=沙羅双樹をして広まっているが、仏教でいうところの沙羅双樹は別の木なんです。

本来の沙羅双樹は、インド原産の熱帯高木フタバガキ科の植物。

お釈迦様が亡くなった時に周囲にあった木として、仏教では神聖視されています。仏教では非常に重要な役割を果たす木です。仏教の伝来とともに日本でも育てたかったことでしょう。

しかし、熱帯の木である本当の沙羅双樹は日本で栽培することができません(。-`ω-)

そこで、元から日本に自生している木の中からイメージに近い木を「これを沙羅双樹の代わりにしようぜ!」と決められたのが「沙羅の木」ことナツツバキなんです。

ですから、平家物語で読まれる沙羅双樹も、現代の庭木で使われているナツツバキと同じものと考えられています。

本物の沙羅双樹(Shorea robusta)は大きな植物園などでは見ることができるかもしれませんが、あまりきれいな花ではないです(^_^;)

お庭のシンボルツリーとして大人気!ナツツバキ

ナツツバキは、「ツバキ」の名がつくように、ツバキ科ナツツバキ属の植物。学名Stewartia pseudocamellia

花は確かにツバキにそっくりですね(*’▽’)

ただ、ツバキと違うのは落葉高木であるということ。

春に新芽を吹いて、初夏6月ごろからツバキに似た白い花を咲かせます。花の寿命は短く1日程度でポトリと落ちます。

古来はそのはかなさから『諸行無常』を感じとり、沙羅双樹になぞらえ沙羅の木(シャラノキ)と呼ばれるようになりました。沙羅双樹の代わりに寺院の庭などにも植えられています。

ただし、近年は「掃除が面倒」などと言う俗説的な理由で沙羅の木を嫌がることも多いようで、日本人としてちょっと残念ではあります(^_^;)

別名の多いナツツバキ

ナツツバキは、沙羅双樹や沙羅の木と呼ばれることを説明しましたが、実は他にも「サルスベリ」という別名で呼ばれることもあります。

サルスベリといえば、夏の花。幹がつるつるなことで有名です。

似ても似つかないように見える両種ですが、実はナツツバキも同じように成長とともに皮がむけて、つるつるとした幹肌に変わっていくんです。

サルスベリのように、全体的につるりんとまではいかないのですが、まだらにはがれた幹肌にはまた違った美しさを感じます。

皮がはがれるようになるにはそれなりに太い枝に育つ必要があるので、成長とともに変わっていく姿を楽しむことができるのもナツツバキの良さですね。

ナツツバキを購入しよう

庭木として人気のナツツバキは、庭木を取り扱っている園芸店やホームセンターでも購入することができます。

庭木は1本1本幹立ちが違うので、実際に自分の目で見て選ぶのがいいのですが、近くに販売店がない場合は通信販売でも購入が可能です。

大きいものは現物の写真を掲示して販売しているお店が多いので、実際に見るほどではないけどイメージに近い木を選ぶことができます。

花の色は基本的に白だけですが、ほんのりピンクがかる「夜明け前」という園芸品種も販売されています。

ナツツバキの相場はいくら?

そんなに買うこともないので、庭木の値段ってわからないですよね(^_^;)

これは正直言いまして、安いものは数千円から、高いものは数万円まで様々です。高さが同じでも幹の太さや枝ぶりで値段は変わります。

シンボルツリーに考えているなら1~2万円の予算は用意して選ぶ方がいいでしょう。

ナツツバキの育て方

落葉樹であるナツツバキの植え付け適期は本来なら落葉期です。もっともおすすめなのは新芽がふく前の3~4月。

ですが、掘り上げて根巻されている苗や、鉢植えの木なら年間通して植え付けは可能です。

木の形によって植え方が変わってくるので、植え付けに関しては過去の記事を参考にしてくださいね(・ω・)ノ


ナツツバキの剪定

元々日本に自生している樹木なので、根付いてしまえばそれほど手がかかることはありません。

自然樹形だと10mくらいまで育ってしまうので、剪定で小さく育てましょう。

木を小さく抑える場合は次に芯になる枝を残して落葉期に剪定します。

一番上に残った枝が新たな芯として伸びていきます。その他絡んでいる枝、込み合っている枝などをバランスを見ながら剪定しましょう。

間違っても生垣のように全体をバシバシ切るようなことは避けましょう(゚Д゚)ノ

ナツツバキのような雑木は自然樹形こそ美しいですよ。

剪定に自信がない場合は造園屋さんなどにお願いしましょう。

信頼できる業者がない場合は、ネットから全国対応の剪定のプロに相談することができます(*’ω’*)。

造園屋さんなんか頼んだことのない方がほとんどだと思うので、相場もわかりませんよね(^_^;)

見積もり・相談は無料なので、ひとまず電話してみるのがおすすめです。

目安として落葉樹1本の剪定料金は3000~4000円程度。その他、出張費や枝葉の処分料金がかかる場合があります。詳しくはお電話での相談の際にお尋ねください。

ナツツバキの肥料は?

植え付け時に緩効性肥料を施すぐらいで、基本的には必要ありません。

若木を早く育てたい場合には落葉時期に『寒肥』を与えるのがおすすめです。

ナツツバキの管理

丈夫な木で半日陰でも栽培可能。ただし花付きは悪くなります(^_^;)

日差しを好みますが、株元に強い日差しが当たると夏の暑さと乾燥で傷みが出ることがあります。

夏の日差しが強い場所に植える場合は、株元に低木(サツキなど)を植えるか、マルチング(たい肥やバークチップで根元を覆う)を行って株元の根を保護するようにしましょう。

特に植えたばかりで根が張っていない場合には注意してあげましょうね(≧▽≦)

まとめ

シンボルツリーとしても1,2を争うくらい人気の樹木。

花も幹肌もきれいですが、紅葉もかなりきれいですよ(≧▽≦)

四季を通して楽しんでいただけます。

病害虫も少なく、手もかからない点も人気の秘訣。

自生地が九州地方など温暖な場所なので、東北地方南部くらいが北限といわれていますが、ほとんどの日本国内で栽培可能。

人気種なので、生産が多くお気に入りの枝ぶりを選ぶことができるのもポイントが高いですね。

シンボルツリーをお探しなら、ぜひ検討して下さいね(≧▽≦)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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