勝利の縁起木『月桂樹』の育て方。ハーブ・生垣・観賞樹マルチに使える。毒がある品種がある?そんな疑問にも答えます!

ゲッケイジュ表紙
ゲッケイジュ表紙

香りづけのハーブとして有名な葉っぱ「ローリエ」って知っていますか?

お料理をされる方なら常識。

香りのいい月桂樹の葉ですよね。

知らない人が見ると「誰だ!料理に葉っぱを入れたのは(゚Д゚)ノ」と怒るかもしれませんが、香りづけには重要なスパイスなんです。

いろいろな名前で呼ばれる「月桂樹」

ハーブとしては「ローリエ」「ローレル」「ベイリーフ」などと呼ばれます。

庭木としては多くが「月桂樹」と呼ばれますが、これは全部同じもの。

フランス語では「ローリエ」 laurier 、英語では「ローレル」 laurel と呼ばれる。ではベイリーフは?

日本では月桂樹のこととされているベイリーフですが、正確には別物の様です。正しいベイリーフはシナニッケイ(カシア)のことを指し香りも樹種も全く違う(^_^;)

これは日本だけでなく世界的に混乱しているのか、イギリスでも月桂樹はベイツリー(bay tree)と呼ばれていたりする。

香りがいいというだけであまり共通点はなさそうだけど、どこかで混乱したまま広がっているようだ。「ベイリーフ」の名前で購入することがあれば月桂樹なのか、シナニッケイの葉なのかよく確認するのがいいでしょう。

見分けのポイントは月桂樹が横に葉脈が走るのに、シナニッケイは葉脈が縦に走っていることで簡単に見分けられます(≧▽≦)

左:シナニッケイ ・右:ゲッケイジュ

 

月桂樹とは?


月桂樹はクスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木。 (学名:Laurus nobilis

自然樹高では10mを超える大木ですが、刈込に耐えるので好きな高さで剪定して管理することができます。

葉には特徴的な芳香があり、古くは古代ギリシャの時代から神聖な木として利用されてきた歴史ある木。

葉だけではなく、実も月桂実という生薬 として利用されるが、日本では月桂樹に実がつくことはほとんどない(。-`ω-)

日本の月桂樹は雄ばかり

月桂樹の木は見たことがあっても、そこに実がついているのを見たことがあるひとはほとんどいないんじゃないでしょうか?

それもそのはず、日本の月桂樹の多くが雄木なんです(゚Д゚)ノ

実は月桂樹は雄と雌が分かれた雌雄異株。日本には1905年ごろ。日露戦争勝利の記念樹として各地に植えられたのが始まりといわれています。

この時、雄木を挿し木して増やしたものが多く、今もその木を親として挿し木が行われているのでどんどん雄木が増えているようです(^_^;)

ゲッケイジュは葉を利用することがメインで、実を必要とされなかったため雌木の普及が広がらなかったのではと考えられます。

キンモクセイと違い全く日本に雌木がない。というわけではないようなので、場所によっては実のなる月桂樹が見られるかもしれないですね。もし見かけたら教えてください。

月桂樹の花は3~4月、うまく受粉した雌木には秋10月ごろに実をつけます。

月桂樹の育て方

丈夫で育てやすい常緑樹。よく茂るし、刈込もできるので目隠しや生垣にも最適。丈夫な庭木「月桂樹」育ててみませんか?

月桂樹の植え場所

大きく育つ月桂樹ですが、刈込でコンパクトに管理できます。日当たりのいい場所を好みますが、半日陰の場所でも十分元気に育ってくれます。

参考リンク→:半日陰に向く生垣樹、おすすめ品種と選び方2

肥沃で水はけのいい場所を好むので、大きめの穴を掘ってたい肥などをしっかり土に対して3割ほど入れて植え付けましょう。

鉢植えでも育てられますよ(≧▽≦)

月桂樹の耐寒性

かなり寒さには強いけど、冬も葉をつけて越冬する常緑樹。

原生地が地中海ということもあり、USDA Hardiness Zoneは8~11と南東北が北限。

北風の冷たい地域は寒冷紗での防寒があると株を痛めません。

参考リンク→:この植物はうちで冬越し出来るかな?耐寒性はUSDA 耐寒性ゾーンマップ(Hardiness Zone)で調べられるゾ!

月桂樹の肥料

それほど多くの肥料は必要としません。なので、冬に与える寒肥だけで大丈夫です(*’▽’)

月桂樹の料理の利用

月桂樹の葉はカレーやシチューなどの煮込み料理やピクルスなどの香りづけに使います。

庭に生えていれば、必要な時に必要な枚数を収穫してフレッシュハーブとしても使えます。保存する場合は若葉を日陰で2週間ほど乾燥させて便などで保管します。

ただし、4~5月の新芽は柔らかすぎて保管には向かないので6月以降の固まった若葉を使うようにしましょう。

衝撃!月桂樹には『毒』がある??

お庭の月桂樹を使って料理をしようとするとき、気になるのが安全性。

インターネットで調べると『月桂樹には毒のある種類がある』という衝撃の検索結果(゚Д゚;)

これってホント??

結論:月桂樹に毒は無い

安心してください。

『月桂樹』で販売されている樹種には毒はありません。

とはいっても、こんないちサイトの一文では信用できない方も多いと思いますので、『国立研究開発法人:国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部 健康食品情報研究室』のリンクを乗せておきます。

https://hfnet.nibiohn.go.jp/

トップページの検索窓に【ゲッケイジュ】もしくは【ローレル】と入力して検索してください(記事への直接リンクは禁止のため)

漢字の「月桂樹」では結果に表示されないので、必ず全角カタカナで入力してくださいね(=゚ω゚)ノ

こちらのサイトでは、「食品として経口摂取する量ではおそらく安全である」との見解がされています。

残留農薬・公害物質には注意

植物そのものに有害な毒ありませんが、生産の過程で農薬の消毒を行っていたり、庭に植えてある月桂樹もアブラムシなどがついたことで農薬散布を行っていた場合は注意が必要です。

庭木で販売される『月桂樹』はあくまで観賞用。食用にすることを想定した管理が行われていないことがほとんどです。

中には食用に適さない農薬での消毒の可能性もあります。購入後半年もたてば残留農薬はほとんどなくなるので、購入すぐに料理に利用するのは避けた方が賢明です。

家の月桂樹に虫がついた場合、残念ながら料理用として使う月桂樹に適応している農薬はありません。

広い意味での『野菜・ハーブ』として対応する薬を散布するか、半年くらいは利用を控えましょう。


公害物質に注意

街路樹として交通量の多い道路に面している場合は、農薬よりも排ガスなどの公害物質の方が有害かもしれません。

料理に利用する予定があるなら、排ガスの害の少ない場所に植えて利用しましょう。

毒のある「○○ベイ」「○○ローレル」は存在する。

月桂樹、スイートベイには毒はありません。

ただし、「○○ベイ」「○○ローレル」というものの中には『毒があるモノ』も存在します!

ベイラム(Pimenta racemosa

https://en.wikipedia.org/wiki/Pimenta_racemosa

カリブ海周辺に自生するフトモモ科の植物。「ウェストインディアン・ベイツリー」や「ベイラム・ツリー」の名前で呼ばれます。

「ベイ」とつくけど、月桂樹とは関係のない樹種

葉には芳香があり、月桂樹と同じように料理に利用されたり、エッシェンシャルオイルに利用されます。エッシェンシャルオイルにまで凝縮すると毒性があるので、食用にはできなくなります。

ローレルジンチョウゲ(Daphne laureola

https://en.wikipedia.org/wiki/Daphne_laureola

英語でスパージ・ローレルと呼ばれる植物。

他にもダフネ=ローレルローレル=リーヴド・ダフネなどとも呼ばれるが、名前のとおりジンチョウゲ科。

月桂樹とは関係ないです。

ジンチョウゲ科の植物には毒があるので、この植物も多分にもれず「毒」があります。

しかも、かなりの猛毒(◎_◎;)

樹液が触れるだけで深刻な発疹の原因にもなる。地球上の植物の中でもトップクラスの強力な毒がある危険植物。

もちろん料理なんかには使いません!

安心してください。日本で目にすることはまずありません

このように、葉の形が似ているだけで「○○ベイ・××ローレル」と呼ばれる植物がいくつかあります。

それらの情報がごちゃ混ぜになることで、「月桂樹には毒のある品種がある」なんて情報が流れているようです。

上記の植物は日本ではほとんど見ることもない植物なので、お花屋さんで「月桂樹に毒のある種類があるんですか?」なんて聞いても、ほとんどお店では「ありません」「わかりません」という答えになるのも当たり前。

それでも、どうしても不安ならば、ハーブ用に販売されている小さい苗から育てるのがおすすめですよ。

月桂樹の品種

基本的に月桂樹は、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木。 (学名:Laurus nobilis)ただ一種のみ。

上記のような○○ローレルのほかに、月桂樹の中でも「選抜種」「枝替わり」として品種名がついて販売されるものがあります。

  • 黄金月桂樹(ゲッケイジュ・オーレア)
  • 香り月桂樹
  • 月桂樹ウェーブ(葉の縁が波打つ)

など。

これらはすべて、月桂樹の中で特徴的な木を挿し木で繁殖させているだけ。

基本的な性質は普通の月桂樹と変わりません。

香りの強い弱いなどは多少あるかもしれませんが、基本的に料理に使うなどの利用も可能ですよ。安心して育ててください。

勝利・ 栄誉を示す記念樹 「月桂樹」


太陽神アポロンが愛したニンフ(妖精)が姿を隠すために姿を変えたとされる木が「月桂樹」

アポロンは木になってもニンフを愛し永遠の愛の証として月桂樹の枝で作った冠をかぶり続けたという神話が残ります。そして、このことからアポロンの聖地で開催された競技大会の優勝者に月桂樹の冠「月桂冠」が贈られるようになりました。

ゲッケイジュは一年中葉を落とさず茂ることから勝利・栄誉の象徴とされてきました。さらに香りのいい葉は厄除け・雷よけ・浄化の力があるとされ古代ギリシャでも家の周りに植える縁起木として利用されてきました。

その人気は現在の日本でも健在。

今でも縁起木として、生垣として、そして便利なハーブとして人気の高い庭木なんです(≧▽≦)

月桂樹の花言葉

花言葉は「栄光」「勝利」「栄誉」 縁起もよくて丈夫で育てやすい。さらに料理に使える実用性(≧▽≦)

これはもう、育てるしかないですね!!

まとめ

  • 花言葉も縁起が良く、浄化のの力があるとされる
  • 半日陰にも耐え、暑くても寒くてもそれなりに丈夫な育てやすい木
  • 日本の月桂樹は雄ばかり

お庭に一本あると便利な木です。うちは北側の勝手口に植えてあるんですが、目隠しと料理の利用、一石二鳥で非常に便利です(≧▽≦)

ぜひお庭に加えてあげてくださいね。植え場所がなければ鉢植えでも育てられますよ。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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