神秘のハーブ『ローズマリー』記憶力を高め、老化予防の効果!花を咲かせる育て方&剪定をご紹介
数あるハーブの中でも、トップクラスの人気を誇るのが『ローズマリー』
料理の香辛料と使われるだけでなく、その香りは記憶力を高める効果があるといわれています(≧▽≦)
ローズマリーから取れる精油成分は強力な抗酸化作用があり、老化を予防するハーブとしても注目されている。
もちろんガーデニング素材としても優秀で、ハーブの中では比較的大型に育ち早春にはかわいい花も咲かせます。
基本的な性質は非常に丈夫なので、育てるのは簡単。
大株になると、風が吹くだけでよい香りが漂うほど強い香りを発するようになりますよ( *´艸`)
ぜひ、あなたのお庭にも植えてみてはいかがですか?
ローズマリーってどんな植物?
ローズマリーは、シソ科ローズマリー属の常緑低木。学名:Rosemarinus
原生地は地中海沿岸地域。
低木といっても、剪定しなければ2m以上に育つこともあるので、結構デカい(゚д゚)!
人間御栽培の歴史は古く、紀元前のギリシャではすでに利用されていたというから人とのかかわりも長い植物だ。
その香りは記憶力を高める。ローズマリーの効能
現代ではもっぱら香辛料として料理で使用されるハーブとしての印象が強いローズマリーだが、古代から薬用としての利用も多い。
ローズマリーの代表的な効能はこれだ、
- 香りに記憶力を高める効果がある
- 高い抗ウィルス活性。
- 抗酸化作用による老化防止。
- 消臭効果
- 炎症抑制・結構改善効果
- 育毛効果
- 花粉症の症状緩和
などなど、様々な効果が研究によって立証されている。これだけの効能が認められているから、ローズマリーを成分とした製品も多く販売されていますね。
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ローズマリーを使用してはいけない人
薬効が高いということは、もちろんそれなりのリスクもある。
香辛料として臭い付け程度の仕様であれば問題はないけど、成分を凝縮したチンキや精油を利用する場合は以下のことに十分注意して、素人判断では使用しないようにしましょう。
- アレルギーを発症する場合がある。外用する場合は必ず試して(パッチテスト)から。
- 経口摂取でてんかん様痙攣をおこした事例がある。不安がある場合はお医者さんの指示を受けて利用しよう。
- 子宮刺激作用があるため、生理中や妊娠・授乳中の利用は控えた方がいいとされています。
体にいいものでも、過剰摂取は毒にもなりかねません。利用の際には十分注意しましょう
ローズマリーの開花時期
香りと常緑の葉も美しいが、ローズマリーは花も楽しめます。
花の時期は一般的に2~4月ごろの開花が多いが、品種によっては秋から咲くものや、四季咲きの性質をもつものもある。
花は今年伸びた枝に小さい花をたくさん咲かせます。
基本色は青だけど、ピンクや白い花を咲かせる品種もあるよ(・ω・)ノ
ローズマリーに花が咲かない。なんで?
お隣のローズマリーは満開なのに、なぜかうちのローズマリーは花が咲かない(;´Д`)
そんな悩みをお持ちの方も多いはず。
基本的にローズマリーは花付きのいい植物なので、一部の斑入り品種などを除けばどんなローズマリーでも花を咲かせます。
花が咲かないのは何か原因があるはず。
花が咲きにくくなる原因をまとめました。思い当たる項目があれば、改善していくことで花が咲くようになるかもしれませんよ(≧▽≦)
ローズマリーに花が咲かない原因
その1、過保護
「一生懸命に水も肥料も上げているのに花が咲かない。葉っぱは元気なのに(。´・ω・)?」
そういう方は、水や肥料の与えすぎかもしれません。
ローズマリーは乾燥を好む植物で、肥料もそれほど多くは必要としません。
特に窒素分の多い肥料(油かすなど)を与えすぎると、葉はよく茂るけど花が咲きにくくなります。
思い当たる節があれば、1年くらい肥料を与えないで育ててみましょう。
その2、日当たりが悪い
ローズマリーは丈夫な植物なので、多少日が弱くても枯れることはありません。
しかし、本当なら1日中でも太陽の光を浴びていたいほどに光が大好き!
太陽に当てて元気に育てることで花が咲いてくることもあります。
その3、剪定をしていない
ローズマリーの花は今年新しく伸びた枝先を中心に咲きます。
株が古くなり、大型化すると新芽が出にくくなり、花も咲きにくくなります。
伸びすぎた枝を適度に剪定するのは、株を若返らせることにもつながるので、大きく育った株こそ、毎年きちんと剪定を行いましょう。
その4、間違った剪定をしている
枝は切っているのに咲かない場合は、花芽の枝を切ってしまっている可能性があります。
ローズマリーは今年伸びた枝に花を咲かせます。
そのため、料理用などで伸びた枝をすべて収穫してしまった場合は花が咲きません。
料理用に収穫するにしても、花を咲かせる枝は残すように注意して収穫を行いましょう。
剪定の時期は花後半月ぐらいの間がいいとされています。
花がらが残っていると、病気の原因もなるので一緒に切り取ってしまいましょう。
ローズマリーの剪定
剪定の話が出たので、ローズマリーの剪定について説明しましょう(・ω・)ノ
剪定の時期
形を整える強剪定は花後~梅雨入り前ぐらいに行うのがおすすめ。
ローズマリーが苦手とする『高温多湿』の季節になる前に風通しよく枝を整理しておくことで、夏に蒸れて株を痛めることを防ぎます。
まずは枝の込み合っている部分を生え際から切り取り、全体的に風通しを良くします。
花の咲いた枝は、花の咲いた部分から2節くらい下を目安に刈りこんであげましょう。
切り詰められた枝は、新しい芽を2本以上伸ばすので、株にボリュームが出ます。
枝を透かしたことで、足元まで光が入るようになると、下からも新芽が伸びて木質化して下葉が上がってしまう状態を防ぐことができます。
強剪定時の注意
ローズマリーは葉がついていない木質化した部分まで切り詰めると、芽を吹かない可能性があります。
剪定時は必ず葉がついているところまででとどめるようにします。数年剪定をしていないと、下葉が上がって木質化が進み低く剪定することが難しくなります。そうならないように毎年きちんと管理しましょう。
すでに下葉を落としている株は、できるだけ短めに切り詰め、新しい芽が低い位置から伸びてくるのを待ちましょう。
春~夏の剪定
ローズマリーは新しく伸びた枝に花をつけるので、春~秋にかけても剪定は可能です。
収穫を兼ねて剪定を行いましょう。
ただし冬場は寒さで株が弱るので、剪定は控えてあげましょう。
特にまだ小さい株の場合、収穫を急ぐと生育が悪くなるので、収穫するのはある程度株が育ってからにしましょうね(^_^;)
ローズマリーの種類
ローズマリーは木の成長姿の違いで、3つの系統に分けられます。
- 直立性 :枝が上に向けて伸びる一般的な品種。
- はい性 :枝は横~下向きに広がる。グランドカバーのように低く育てることが可能。
- 半はい性:両者の中間位の育ち方。
分類が詳しく書かれていない場合もあるが、苗木の時点から直立の苗は枝が立っているし、はい性のものは横に広がっている。
苗の姿から将来どのように育つかを予想して品種を選ぼう。
代表的な品種:直立性ローズマリー
料理によく利用される。立性品種の代表。
迷ったらひとまずはこの品種を育てれば間違いなし(≧▽≦)
ちょっと変わったピンクの花のローズマリー。やや小型1m程度。
イタリア産、香りがよく料理に向く。
代表的な品種:はい性ローズマリー
プロストラータス:はい性の代表種。高いところから下がるように植栽すると素敵( *´艸`)
地面を覆う”香るグランドカバー”として利用できます。
ローズマリーの育て方
日当たりがよく、水はけのよい弱アルカリの土壌を好む。
ハーブ常緑樹にしては寒さに強く、マイナス5度くらいまで耐えることが可能。
南東北くらいまでは地植えで越冬が可能です。
品種によって耐寒性は違いがあるので、寒い地域で栽培される場合は耐寒性の強い品種を選ぶようにしましょう。
寒さに強いとはいえ、強い霜にあたると枝が痛むので、寒風をよけられる場所に植えるのがおすすめです( ゚Д゚)
ローズマリーの植え付け
植え付けの適期は春、もしくは秋。
腐葉土やたい肥を3割、有機石灰を規定量まいて植え付けます。
水はけの悪い場所に植える場合は、さらにパーライトを混ぜて水はけのいい土づくりをしてから植えるようにしましょう。
ローズマリーは移植を嫌う植物です。
大きく育っても動かすことはできません。
2m近く育つことを考えて植え付け場所を決めましょう。
ローズマリーの鉢植え
植え付け適期は地植えと同じ、春と秋。
土は専用の『ハーブの土』がおすすめですが、水はけのしっかりした”いい土”であれば花用の培養土でも大丈夫。
ただし、鉢の大きさは大きすぎないように気を付けましょう(゚Д゚)ノ
土の量が多いと根の周りに残る水分量が多くなり、根腐れしやすくなります。
鉢は”子供の靴”と同じ。その株の大きさに合わせて1~2年ごとに少しづつ大きくしていくのがいいです。
こどもにだって「どうせ将来大きくなるから”大人の靴”はいてなさい」なんてことはしないですよね(^_^;)
ローズマリーは大きくなると、あまり根を切られるのを好まないので、あまり根を崩さないで一回り大きな鉢にそのまま植え替えてあげましょう。
ローズマリーの肥料
植え付け時には、緩効性肥料(マグアンプKなど)を入れてあげるのがいい。
基本的にやせ地の植物なので、地植えであれば追肥はなくても大丈夫です。
逆に与えすぎは、花付きを悪くするなど逆効果になる可能性があります。
ローズマリーは挿し木・取り木で増やす
ローズマリーは比較的『挿し木』『取り木』のしやすい植物です。
剪定で小さく育てても、株元が木のように固くなると芽吹きが悪く、下の葉がさみしくなってきます。
こうなると回復はなかなか困難(;´∀`)
そんな時は、挿し木や取り木で苗を作って株を更新してあげましょう(≧▽≦)
ローズマリーの挿し木・取り木の適期は?
条件がそろえばいつでも可能だけど、成功率が高いのは春~初夏。
温度と湿度が高い方が成功率が高いです。
それ以外の季節でも、室内でビニールをかぶせるなどで環境を整えればできなくはないけど、元気な若枝が伸びている時期の方が成功率も高く簡単ですよ。
ローズマリーの挿し木に必要なもの
- 挿し穂(若くしっかりした枝20㎝位)
- 挿し木用培養土(清潔な土バーミキュライトなどでも可能)
- 浅めの鉢、もしくはポリポット
- 発根促進剤(ルートンなど、なくてもいいがあったほうが成功率が高くなります)
ローズマリーの挿し木の手順
- 挿し穂は、土に埋める部分の下葉をとり除き、清潔なはさみやカッターで、土に挿す方を斜めに切ります。
- 乾燥させないように水に5分ほどつけておきます。
- メネデールがあれば、水の代わりに100倍溶液につけると発根率が上がります。
- 土は清潔で、栄養価のないものを使用します。挿し木用の土、もしくはバーミキュライト、赤玉小粒などが適します。
- 挿し木用土はあらかじめ湿らせておきましょう。
- 竹串などで穴をあけて挿し穂をさします。
- 発根促進剤ルートンがあれば、切り口にまぶしてから挿し穂を土に挿します。
- 土が枝に密着するように、優しく抑えます。
- 直射日光の当たらない半日陰で管理。
- 土が乾燥しないよう注意しましょう。
順調にいけば1ヶ月くらいで根が伸びてきます。
浅めの鉢などでたくさんさした場合は、伸びた根を傷めないように1本ずつポリポットに移して育てましょう。
ローズマリーの取り木の手順
取り木は挿し木より簡単で、確実です。
ローズマリーの取り木は『茎ふせ』という方法がよく行われます。
- これは、元気のよい枝を地面に引き寄せ、軽く土を被せます。
- 枝が元に戻らないように、U字のワイヤーなどで地面に固定しておきます。
- 土に接している部分から根が出てきたら、親株から切り離して育てることができます。
この方法だと、根が出るまで親株から栄養が供給されるので失敗することがありません。
ローズマリーを種で増やす。
ローズマリーは種からでも増やすことはできますが、生育まで時間がかかるのと、自宅で採取した種の場合、親と違う性質の株が育つ可能性が高いのであまりお勧めではありません。
種から育てるなら、園芸店で販売しているローズマリーの種から育てるようにしましょう。
ローズマリーの株分けはできる?
ローズマリーは草のようだけど、立派な木です。
株元をみると大きな株でも元は1本。株分けで増やすことはできません。
挿し木か、取り木で増やすようにしましょう。
まとめ
ローズマリーについて紹介させていただきました。
最近花の名前が覚えられなくなってきたから、ローズマリーを香りをまとって記憶力を高めようかな(^_^;)
小さい苗で購入すると、思っている以上に大きく育つので、植える場所には注意しましょう。
1本あるといろいろと利用できるので、ぜひお庭に一本育ててくださいね。
では、皆様よい園楽を~ヾ(≧▽≦)ノ
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