なぜ動く?オジギソウの秘密と種まきからの育て方~小学生の自由研究~

どんなに植物に興味のない大人でも、一度は聞いたことのある植物「オジギソウ」
名前の通り、触ると葉がまるでお辞儀をしたように傾く世にも珍しい植物(≧▽≦)
単に動くだけの植物はそれなりにあるけど、ここまでダイナミックに動きが見える植物は他にはない。
でも、知っているのは「触ったら動く」くらいで、どんな植物なのか詳しく説明できる人はそんなに多くないんじゃないかな?
そこで今回は、見かけたらついつい触ってみたくなる植物ランキングでハエトリソウと1,2を争う。子供たちにも大人気の植物。
「オジギソウ」についてあれこれ紹介していきます(^^♪
目次(*´▽`*)
オジギソウって知ってる?

名前の通り、触るとお辞儀をするように葉をたたんで葉ごと下を向く。変わった植物。
名前だけは有名だよね(*’ω’*)
知名度だけは高い「オジギソウ」ですが、いったいどのくらいの人が見分けることができるかな?
植物クイズ!オジギソウはどれだ?!
なんとなくその姿は想像できても、見分けられる人は少ない「オジギソウ」
下の6つの植物のうち1つだけが本物の「オジギソウ」です。あなたには見分けられますか?
本物のオジギソウはどれ?
1 2 3 4 5 6
(?_?)
似たような葉がたくさん。わかりますか??さて、ど~れだ?!
正解のオジギソウは?答え合わせ
どれが「おじぎそう」か、わかりましたか??
では早速答え合わせ。
1番 ネムノキ
意外とまちがいやすいのが、ネムノキ。そのあたりに生えている葉っぱを一生懸命触っている人もたまにいますね(^_^;)
ネムノキは触っただけだは動かないけど、夜になって日が暮れると眠るように葉を閉じます。
2番、オジギソウ
これが正解(*’ω’*)
オジギソウです。
葉は似ているけど、ネムノキほど大きな木にはならず、花も丸い玉状の花が咲きます。

3番ミモザアカシア
葉は同じように鳥の羽根のような複葉(羽状複葉といいます)ですが、花は真黄色の玉状の花が株を覆うように咲きます。
切花などでも人気ですね(≧▽≦)
ミモザもネムノキと同じように大木に育ちます

4番、シダ植物
唯一これだけマメ科の仲間じゃありません(;´∀`)
シダは見分けにくくて、この写真の正確な品種は不明です。よく見れば葉の形が全然違いますよね。
5番、エバーフレッシュ
観葉植物で人気のマメ科植物。別名、アカサヤネム。
この植物も暗くなると葉を閉じて眠ります(*´▽`*)

6番、偽アカシア
これもマメ科の仲間ですが、夜になっても眠ることはしません。
庭木としても人気だけど、丈夫過ぎて手に余る庭木です(^_^;)

あなたは正解できましたか?
写真の植物は4番を除けばすべてマメ科の仲間。羽状複葉と呼ばれる羽みたいな葉が特徴。
そしてもう一つ。1.2.5は夜になると葉を閉じて眠る。同じマメ科でもミモザ、ニセアカシアは葉を閉じることがない。
羽状複葉ではないが同じマメ科のクローバーなども葉を閉じて眠ることが知られている。
オジギソウも触られた時だけではなく、日が沈んでも葉を閉じます。
オジギソウとは何者?
学名:Mimosa pudica マメ科ネムノキ亜科オジギソウ属の一年草植物。
近縁種は多くあるようだが触れて葉を閉じる性質はこのプティカ(オジギソウ)だけに見られるようだ。
よく間違えられるのが「ネムノキ」こちらは夜は葉を閉じるが、触っても葉を閉じることはない。それに草ではなく大きく育つ落葉高木だ。
同じく観葉植物で育てられる「エバーフレッシュ」も同じ。触ることで葉は閉じないが夜には葉を閉じる。
ちなみにエバーフレッシュは寒さに弱い常緑樹。庭木として外に植えることはできません(-_-;)
花はどれも似た形で、雄しべが目立ち花弁はありません。扇状(ネムノキ)や玉状(オジギソウ・ミモザ・エバーフレッシュ)の形で咲き、花の後には豆状の種をつけます。
オジギソウの学名は”ミモザ”だが、アカシア属のいわゆる”ミモザ”とは別種で切り花としてギンヨウアカシアが輸入された時、間違って”ミモザ”と呼ばれたことが始まりで今ではこちらの方が”ミモザ”と呼ばれ誤用されたまま広まってしまっている(^_^;)
本当は多年草。毎年楽しむこともできるオジギソウ
オジギソウは日本では春まきの1年草として扱われる植物ですが、本来は多年草。冬も一定以上の温度があれば越冬できます。
ただ、そこまでして越冬させるメリットがない(;´∀`)

第一に苗がすごく安い(;´∀`)毎年買ってもお財布に優しい植物です。
第二に大きくなると可愛くない(;´・ω・)
大きくなったオジギソウは性格が悪くなって(?)あまりお辞儀しなくなります。
さらに、オジギソウは棘があるんです!!写真は秋。種をつけたオジギソウ。結構トゲトゲしい(´゚д゚`)

大きくなるとこれが厄介。
沖縄やハワイでは野生化して雑草となっている点からも丈夫なことに間違いない。チャレンジするのは構わないが、きっと手に余ります(;´Д`)
さらに恐ろしい。オジギソウ実は毒草です!
かわいらしいオジギソウですが、実は全草にアルカロイドのミモシンを含む毒草です。アルカノイドじゃないよ(^_^;)

それほど強い毒ではないので日本での中毒事例はないけど、子供や猫が食べないように注意はした方がいいですね(*’ω’*)
なんで触ると葉が動くのか?

オジギソウは葉に与えられる刺激によって小葉が先端から一対ずつ順番に閉じて、最後に葉全体がやや下向きに垂れ下がる。
この運動の仕組みは、葉が触られるとその刺激で葉の中にカリウムイオンを含む化学物質が放出されることによる。
カリウムイオンは細胞の中の液が入った玉から水を排出させ、細胞の圧が失われることで収縮する。
刺激は近くの葉にも伝達されるため、動画のように次々に葉を閉じる動作を起こす。
自由研究ではこの動きがどう伝わるかを観察するのも面白いですね(^^♪
オジギソウの育て方
熱帯地域では雑草化するくらい丈夫な植物。育て方も簡単です(≧▽≦)
オジギソウを苗から育てる

初めて育てるなら苗からの栽培がおすすめ。
5月ぐらいからお花屋さんで普通に販売しています。お値段も1ポット100~200円程度なので気軽に購入できますね(≧▽≦)
オジギソウの管理
オジギソウは日あたりがよく、水はけのいい場所を好みます。
日が当たらない場所ではいつまでも葉が開かず、枯れてしまいます(゚Д゚)ノ
必ず半日以上の日当たりを確保できる場所で育てましょう。土は選ばないけど水はけのいい場所を好みます。
オジギソウの用土

普通の培養土でOK。ただし水はけの悪い安い土は避けた方がいいです。
極端に安い培養土を使うくらいなら、赤玉土と腐葉土7:3の方が元気に育ちます。
オジギソウの肥料
肥料は基本的に不要。植え付け時にお花の肥料を少々与えるくらいで十分です。
むしろ、肥料を与えると葉っぱばかりが茂って、花が咲かなくなります。
オジギソウを種から育てる
オジギソウは種から育てることもできます。自家製の種を採って保存しておくか、春まき種を購入して利用します。
オジギソウの種まき
オジギソウの種は殻が硬いので、種まきの前日から一晩水に浸けておくことで発芽がよくなります。
種はポットに3~4粒まとめてまきます。半日陰に置いて水を切らさないように管理します。
芽が出たら1ポット1本に間引き、本葉が3枚程度でたら苗と同じように培養土に定植して育てましょう。
オジギソウを発芽させるポイント
オジギソウは発芽に20℃以上の温度が必要です。5月以降の気温が落ち着いてから植え付けるか、室内で温度を保って発芽させましょう。
まとめ
だれでも簡単に育てられるオジギソウ。特にお子さんがいるお家では大人気です(≧▽≦)
おじぎそうは『地震を予知する草』ともいわれて、地震の前には触ってもいないのに葉が閉じるといわれています(; ・`д・´)
真偽のほどはわかりませんが、防災にも役立つかも?!
興味を持たれたらぜひ育ててみてくださいネ。
では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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