仏の手?それともエイリアン?縁起の良い蜜柑、仏手柑(ブッシュカン)
ミカンの品種は数あれど、こんな変なの見たことない(*_*)
特徴的な見た目と名前は一度見たら忘れることはできないでしょう。
ご覧ください!これが仏手柑橘(ブッシュカン・ブシュカン)だ(゚Д゚;)
なんじゃこりゃ~。今にもうにょうにょと動き出しそうですが、ご安心ください。動きません。
まるでエイリアンの触手のような見た目ですが、よく見れば蜜柑と同じような肌してるでしょ(^_^;)
これでも蜜柑の仲間なんですよ。
仏手柑(ブッシュカン)って何?
仏手柑(ブッシュカン・ブシュカン)は、学名:Citrus medica var. sarcodactylus
原産地はインド 東北部 でその見た目が仏様が手を合わせているように見えることから仏手柑と呼ばれる。
ミカン科ミカン属の常緑低木樹。実が美味しい食用の柑橘というよりも、香りを楽しむ”香酸柑橘類”に含まれます。
シトロンの変種で、性質は形以外はシトロンと同じ。皮が厚く果肉はすくない。酸味も強くそのままでは食べられません。
(シトロンは フランス語でセドラ(Cedrat)と呼ばれる。日本語では 枸櫞(くえん)と呼ばれ、クエン酸の原料にもなります。)
仏手柑は英語でなんて言う?
英語でも見た目のまんま 「Buddha's hand」「fingered citron」 と呼ばれます。やっぱりだれが見ても”指”に見えるようですね。
仏手柑の楽しみ方・利用法
皮は厚く、実は少ないので食用にする場合は皮を砂糖漬けにしたり、ママレードにします。香りは強くお菓子などにもいいですね(≧▽≦)
他に乾燥させて漢方薬としても利用されます。 乾燥した仏手柑は、お茶などとして使われます。 胃痛、脇腹通、嘔吐、咳嗽の効果があるようですね。使用する際は専門のお店でご相談ください。
食用以外ではやはりその形から「観賞用」としての利用が多い。
鉢で小さく仕立てて盆栽や鉢物で楽しみます。江戸時代からお正月の飾りとしても人気で、関西では今も飾る風習があります。そのため年末になるとお正月用品としてお店に並ぶことがあります。
仏手柑の値段
そのままでは食べれない仏手柑ですが、買おうと思うとかなり高級品(*_*)
実を1個で大体3000円くらいから(*_*)
これは希少価値と育てにくさから。
ブッシュカンはミカンの仲間ですが寒さに弱く、その形から害虫が実の隙間にはいったりカビが生えたりと管理が大変。どうしても効果になってしまうんですね(゚Д゚)ノ
ご自分で育てたいという場合は苗木も販売しています。値段は実1個と同じくらいだから、1個でも収穫出来れば元は取れるかも(^_^;)
仏手柑の育て方
育て方は普通のミカンと同じ。ただし、耐寒性が低いので地植えで育てるには四国や九州以外であれば防寒設備が必要となります。
土は水はけのいい土を用意。腐葉土やたい肥で柔らかく耕しておきます。
肥料は直接根に当たらないように固形の油粕などを入れます。はじめは肥料は控えめにしましょう。
その後は冬の寒肥・春の芽出し肥・花の後実がふくらんできたら実肥えを追肥します。固形の油粕や果樹用の肥料でOK。
そのまま伸ばすと2m以上になるので、2~3月に剪定を行います。枝ぶきはいいが下枝は出にくいので苗のうちから脇芽を育てて枝を増やす方がいい樹形に育ちます。実が重く枝がしなるので支柱もしっかり立てましょう。
仏手柑の中身は?
あのへんな形(^_^;)
なかがどうなってるのか気になりますよね!そこで一つ割ってみました!
(゚Д゚;)
果肉がない!皮だけだよ!果肉が少ないとは聞いていたが、全くないとは……
ほかの部分にも全くない。もちろん足の部分も皮だけです。
ものによっては少しは果肉のあるものもあるが、ほとんど食べる部分はないらしい(*_*)
ただし、割った時の香りは素晴らしい。手でちぎって割ったんだけどそのあとも長いこと手に柑橘の香りが残っていました。
まとめ
仏手柑(ブシュカン)はシトロンの変種。実が奇形化したシトロンを接ぎ木で増やしていった柑橘でした。
独特な姿は一度見たら忘れられない。お正月の飾りに飾ってみてはいかがでしょうか?
シトロンといえばリボンシトロン。昔は自販機でも見かけたけど、今はほとんど見ることはなくなってしまいましたね(;´Д`)
現在は北海道限定で販売があるようですよ。久しぶりに飲んでみたいかも(≧▽≦)リボンちゃんもちゃんと描かれてますね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙