ヒポシルタ金魚の木ってどんな木?

キンギョソウは有名ですが、園芸植物には「金魚の木」という植物もあるんです。
お店では金魚の木よりもヒポシルタ(もしくは、ヒポシルサ)と表記されることが多いこの植物。
見た目も名前もユニークな金魚の木をご紹介します。
目次(*´▽`*)
金魚の木、ヒポシルタってどんな植物?
ヒポシルタは イワタバコ科・ネマタンサス属 (Nematanthus gregarius) の常緑低木。原産地はブラジルです。
樹木とは言っても草丈20~30㎝なのでほとんど草のような姿。日本では鉢花として販売されることがあります。
ブラジルに生育するだけあって寒さには弱く越冬には5度以上の気温が必要です(゚Д゚)ノ
基本的には鉢植え管理になります。寒いのが苦手なうえ、実は暑いのも苦手(^_^;)
夏は風通しの良い半日陰で管理しましょう。強い直射日光下では日焼けしてしまいます。
イワタバコ科はセントポーリアを含む仲間。暑くても寒くても、日差し強くてもダメはイワタバコ科全体に同じ特徴。
気をつけましょう(≧◇≦)
ヒポシルタ?コルムネア?ネマタンサス?
金魚の木は「ヒポシルタ」と呼ばれますがこれはParadrymonia hypocyrtaと分類されたことがあるから。
現在はコルムネア属に入れられることもあるようですが、まだ分類がふわふわしているみたい(^_^;)
今後の研究を待ちましょう。
ヒポシルタの花はどれだけ金魚?
金魚の木(ヒポシルタ)の花は、環境が良ければ年間を通していつでも咲きます。
通常は暖かい4~11月くらいまでが開花時期。ですが、温室やサンルームなど温度と光を確保できるなら1年中咲かせることも合できます。
金魚の木の花芽

今年伸びた枝に赤いガクが先に姿を見せます。
花のようですが、まだ花ではありません(゚Д゚)ノ
この中から花が咲き始めます。
花が咲き始めると色づいた額の中からオレンジ色の花がふくらんできます。
花弁はくっついていて巾着のような姿の花です。
花の先端は小さな穴が開いてて中には雌しべと雄しべを見ることができる。
金魚の木、開花

金魚の木が開花すると、オレンジの花弁がふくらんで、まさに金魚の形になります。
どうですか?金魚に見えますか?そう言われれば金魚に見えないこともない(^_^;)
外国でも Goldfish plant。 (金魚植物)と呼ばれます。おそらく日本名もここから来たのでしょう。
金魚の木 ヒポシルタの花の仕組み

不思議な形をしたヒポシルタ、金魚の木の花。こんなに小さな口では蜂が中に入ることはできません。
花粉の媒介者はハチドリ。ホバリングしてこの小さい穴からくちばしを突っ込んで蜜を吸い、その時花粉が媒介されるらしい。

花のなかはこんな感じ。雄しべがバネみたいになっていてしっかりくちばしに当たるんですね(゚Д゚;)
金魚の木 ヒポシルタの育て方
暖かい季節は年中花をつけるかわいらしい木。栽培もそれほど難しくないので育ててみましょう(≧▽≦)
ヒポシルタの土・水やり
多肉質で加湿を嫌いますが、乾きすぎると葉を落とすので、水はけのいい土で乾いたらたっぷり水をやるで大丈夫です。
用土は水はけ良ければ普通の培養土でOK。水はけ悪いようなら鹿沼土を2割ほど足してあげましょう。
ヒポシルタの置き場所・温度管理
暑さ寒さに弱いですが、室内であればそれほど問題ありません。冬は5度以上、夏は風通しよく涼しく管理できれば大丈夫。
日当たりのいい室内の窓辺に置きましょう。日差しが強いと日焼けするのでその際はレースのカーテン越しにしてあげましょうね(≧▽≦)
ヒポシルタの肥料
普通のお花用の肥料でいいので、生育期(春と秋)に2週間に1度液体肥料を与えましょう。
ヒポシルタの植え替え
根が詰まったら、気温の暖かい春か秋に一回り大きく植え替えます。
まとめ
金魚の木はあまりメジャーじゃないのか、情報が少ないですね(^_^;)
いろいろ調べてみたのですが間違っていたらご指摘ください(__)
コルムネアの仲間の多くはシャコバサボテンのように垂れ下がる着生植物。性質は似ているので大体同じような管理で行けるはずです。
育て方としてはそれほど難しくないですし、花も変わっているので見かけたらぜひチャレンジしてくださいね。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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