『石楠花』シャクナゲってどんな木?育て方と、小さく育てる剪定方法

シャクナゲ表紙
シャクナゲ表紙

春に株を覆いつくすほどの花を咲かせる花木。シャクナゲ

昔から栽培が難しく、『高嶺の花』として園芸家の憧れの植物でした。

本来、シャクナゲは高山植物。暑さが苦手、加湿も苦手と、日本の夏を管理するのが難しい植物だったんです。

ですが、中国原産の石楠花からヨーロッパで主に改良の進められた『西洋石楠花』は、暑さ寒さにも強く、花色も豊富。非常に育てやすくなっているんです。

昔は手の届かなかった、あこがれの植物も今では簡単に育てることができます(≧▽≦)

良い時代になったものだ。

今回は今ひそかな人気。豪華な花を楽しむ春の花木。シャクナゲについて紹介します。

石楠花ってなんて読む?

答えは『シャクナゲ』

シャクヤクじゃないですよ、似てるのは名前だけで姿かたちも違うし、関係もない。

立てば~・・・はシャクヤク(芍薬)の方です。

参考リンク→:立てば「芍薬」座れば「牡丹」と言われますが、その花知ってますか?

しかし、始めてみたら石楠花で「シャクナゲ」なんて読めないよね(^_^;)

なぜこんな名前なのだろう?

『石楠花』の字は本来『シャクナゲ』じゃなかった?!

実は漢字の石楠花は中国の漢名『石楠花(石南花)』の読み「しゃくなんげ」が変化したものという説があります。

ただこの中国で言うところの『石楠花』はバラ科のオオカナメモチ。生垣で使用されるレッドロビンの仲間のこと。

関連リンク→:ベニカナメ(レッドロビン)にゴマ状の斑点が!これなんの病気?ごま色斑点病の対策と薬ご紹介

今回紹介しているシャクナゲはツツジ科です。

これは古い時代に、葉の形が似ていたことから取り違えられて広まったとされています。園芸はこんなのばっかり(^_^;)

困ったことに、この中国で言う『石楠花(オオカナメモチ)』は漢方薬で「石南葉」(セキナンヨウ)と呼ばれ民間薬として利用されているんです。

そのため、日本でも、ツツジ科の「シャクナゲ」の葉を同じように漢方薬として利用する例があるのだが、これはやめた方がいい。

じつはツツジ科のシャクナゲには、かなり強力な毒があることが知られている。

葉にはグラヤノトキシンと呼ばれる毒素を含み、摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こすことがあります(◎_◎;)

ちょっと調べてみたら、漢方薬の通販サイトでも普通にツツジ科の石楠花の葉を「石南葉」として販売しているお店もあって、本当に大丈夫なのか心配になりました(;゚Д゚)

毒はあっても、シャクナゲに薬効は無いので利用しないようにしましょうね。

名前の取り違え説のほかに、多く出る枝が1尺もまっすぐなものがないことから、『尺無し』これが転化してシャクナゲになったという説もありますが、漢字がピッタリ当てはまる、最初の説の方が信ぴょう性が高いですね。

石楠花ってどんな花?

石楠花(シャクナゲ)はツツジ科ツツジ属の常緑低木。学名:Rhododendron hybrids

小さいものは1m程度の小型種から、大きいものだと4mほどの木に育つものもあります。

よく見かける西洋シャクナゲだと、大体2mくらいまで玉状に育ちます。

結構場所をとるので、植える場所には注意しましょうね。

分類としては、生垣でよく使われるツツジ・サツキと同じ仲間。

よく見ると確かに花の形は同じですね(=゚ω゚)ノ

関連リンク→:ツツジとサツキ、どこが違うの?これで完璧!見分け方

花芽は前年の秋からついて、冬を越し、4月ごろから咲き始めます。

株いっぱいに咲いた花は非常に豪華!

お庭にあると開花時はかなり目立ちますよ(≧▽≦)

西洋シャクナゲと日本シャクナゲ

お花屋さんで販売されるシャクナゲは、ほとんどが中国原産の品種を欧米で改良された『西洋シャクナゲ』

性質が強く、暑さ寒さにも負けず育てやすい。

花色も様々、豪華で花も大きく改良されています。

対して、日本シャクナゲは、日本の高山地帯に自生する品種。もしくはその園芸種。

特徴としては、淡い花色が多く、やや小型。夏の暑さに弱いので、地植えよりも鉢植えで管理するほうがおすすめです。

西洋シャクナゲと日本シャクナゲの見分け方

これは、葉を見れば簡単に見分けられます。

葉の裏に茶色い毛が生えているほうが『日本シャクナゲ』

表も裏も緑の葉をしていれば『西洋シャクナゲ』です。

中には交配種でこれだけでは見分けにくいものもありますが、日本シャクナゲは花色も白~薄ピンクのものがほとんどなので、派手な色していたらそれは西洋シャクナゲです(゚Д゚)ノ

石南花の育て方

基本的には丈夫な木ですが、普通の植物とはちょっと違う特徴もあります。

ポイントを押さえた植え付けを行いましょう。

西洋シャクナゲはそれほどでもないが、日本シャクナゲはやや繊細なので、植え付け管理は注意しましょう。

石楠花の好む場所

シャクナゲは本来、高山植物のため日本の夏は苦手。

夏の時期は強い光を避けられる半日陰になるような場所に植えましょう。

水はけがいいことも重要。

なんだけど、根の張りが浅いので乾燥のし過ぎにも注意。

乾燥を防ぐために、たい肥などでマルチング(株もとにたい肥をまく)を行うといいでしょう。

あと、ツツジ科なので、土壌酸度は酸性を好みます。未調整ピートモスや鹿沼土を入れて酸性に調整すると生育がいいです。

石楠花の鉢植え

シャクナゲは鉢植えでの栽培も可能。

土は鹿沼土をベースに2~3割腐葉土かピートモスを混ぜて植え付けます。

ブルーベリーの培養土を使って植え付けもできますよ。

鉢植えは土が乾燥しやすいので、夏の水やりは特に注意しましょう。

2~3年に一度、春か秋に一回り大きな鉢に植え替えます。

植え替えの際は土を1/3ほど崩して根が新しい土になじむようにして植え付けます。

石楠花の肥料

花後のお礼越え、来年の花芽を充実させる秋の肥料、寒肥の3回。固形の油粕などを与えます。

石楠花の花がらつみと芽かき

終わった花は付け根から切り取ります。

花の後からは脇芽が数本生えて枝数が増えます。

花が咲かなかった枝は、先端を少し切り戻します。これによって枝が増えるので、来年の花を増やすことができますよ。

石楠花の剪定

枝が少ないので、剪定は不要。というかできない。

石楠花は枝の途中から芽が吹きにくいので、基本的に剪定はできません

切る場合も葉のついた場所までにとどめるようにしましょうね。

深く切り込むと、枝枯れする場合があります。

どうしても小さくしたい場合は、下に葉のある場所で切り戻しましょう

しかし、できればきり戻すのではなく、芽摘みでコンパクトに育つように芽の伸びを調整することが重要です。

石楠花の花言葉

石楠花の花言葉は『威厳、荘厳、警戒、警戒心をもて、危険』など。

高山の岩場に豪華に咲く姿から『威厳・荘厳』などの花ことばがつけられたのかもしれませんね(^^♪

石楠花には『毒』がある!

先に書いたように、石楠花には『毒』があります。

中国の漢方薬の『石南』との取り違えで、煎じて飲む中毒事件が発生しています。

葉に限らず、全草に毒があるので、口に入れるようなことのないように注意しましょうね。

まとめ

シャクナゲが園芸花として栽培されるようになったのは江戸時代からといわれています。

それまでは、高山の険しい山にしか生えていなかったため、採取が難しかった。

そして、山岳信仰の強い日本では、山の上で豪華に咲く花は神聖視されていたため、取って帰ると罰が当たると考えられていたようです。

今では、園芸用に栽培された品種が多く出回り、誰でも簡単に栽培できるようになりました。

和風のイメージがあるかもしれませんが、ヨーロッパでも庭園を造るガーデニング素材として今も非常に人気が高い花です。

年間を通して緑を保ち、春には満開の花を咲かせる。

西洋シャクナゲなら、暑さ寒さにも強く最近の品種は非常に育てやすく改良されています。

ぜひお庭に豪華に咲く石楠花を植えてみてくださいね。

半日陰でも育つので、日あたりの悪いお庭にもおすすめですよ。

では、みなさまよい園楽を~~~ヾ(≧▽≦)ノ

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