消石灰・苦土石灰・有機石灰はどう違う?違いと使い分け

石灰表紙

畑作りの第一歩は「土づくり」から。

土に入れる最初の土壌改良材は「石灰」です!!

お店に石灰を買いに行くと、なんだかいろいろ売っている(*_*)

何を使っていいのかわからない、そんな方のために石灰とは何か?どの石灰を選べばいいのかをご紹介!

宮沢賢治が勧める「畑ニ石灰ノススメ」

銀河鉄道の夜や、雨ニモマケズなど、数々の作品で有名な宮沢賢治はもう説明するまでもないですよね(^^)/

でも、その宮沢賢治が作家になる前は「石灰のセールスマン」だったことは意外と知られていません。

大正時代、農業の収量アップのための石灰「炭酸カルシウム」にタンカルの名前をつけて売り出したのは宮沢賢治だそうです。

岩手の小岩井農場を始め、農業会に石灰の有用性を訴え、広く利用を促進した功労者なんです!

何で石灰は畑にいいの?

なんで石灰が畑にいいのかというと、簡単に言えば「土壌をアルカリにするから

覚えていますか?小学校の理科でリトマス試験紙の青と赤で判断した、あれです(゚∀゚)

ちなみにリトマス試験紙の「リトマス」とは地衣類(苔のようなキノコの仲間)のことでそこから取れる成分で作るんだけど、それはまた別の話題。梅の木につくウメノキゴケなんかがその「地衣類」に分類されます。興味あれば過去記事をご覧くださいね(≧▽≦)

話を戻して、なぜアルカリにするかというと、「日本の土はほっとくと酸性になりやすい」から。

普通の植物は強い酸性の土では育つことができません。だから石灰を入れて中間ぐらいに持っていく。というのが目的になるわけです。

植物によっては酸性が好きなものや、もっとアルカリが強いものを好む植物もあるから、育てる植物によって調整が必要になります。

石灰の種類

細かくはいろいろあるけれど、園芸で使用する石灰は大きく分けて3種類。「消石灰」・「苦土石灰」・「有機石灰」

生石灰というものもあるけど、これは園芸使用は×。なぜなら水をかけるとすごい発熱して根を痛めるから。

緊急時の過熱材に使われるくらいだからかなりの熱((+_+))

生石灰に水を反応させてできるのが消石灰(水酸化カルシウム)。これは安定しているので発熱はしません。

校庭に引いた白線も、はじめは生石灰(酸化カルシウム)だったが、発熱などの危険から消石灰(水酸化カルシウム)に。さらに今ではさらに安全の高いタンカル(炭酸カルシウム)に変更されているようです。

 タンカル、つまり炭酸カルシウムは有機石灰の主成分。つまりどれも同じようなものなんですね。

でもそれぞれ特徴があるので詳しく見てみましょう(*’▽’)

初めての畑土に、強アルカリで速攻性「消石灰」

 最も早く、強力にアルカリ化を進めるなら消石灰。上で書いたように成分は水酸化カルシウム。

通常は白い粉だけど、撒きやすく粒状に加工したものもある。風に飛び散らないので粒のほうが使いやすい。

効果は大きく二つ。土のアルカリ化とカルシウム補給

野菜はカルシウムを多く必要とする作物も多いから必須。お花でもカルシウムは株を丈夫にするから不足しないように(^^)/

1平方メートルあたり100~200g。これは土壌の具合にもよって違うから一概に言えない。石灰の中では一番強力なので、まきすぎに注意。

あと、絶対に肥料やたい肥と一緒には入れないこと(‘Д’)

窒素と反応してアンモニアガスを発生。肥料は飛んでしまうし、植物は肥料焼けで枯れてしまいます!!

石灰プラス苦土!Wの力が効果大!「苦土石灰」

苦土とはマグネシウムのこと。マグネシウムは葉緑素、つまり植物が栄養を作る工場の元となる大事な栄養素。

それが石灰(炭酸カルシウム)と混ざっている。

マグネシウム+カルシウム二つの栄養素とアルカリ化の効果があります。

炭酸カルシウムは水酸化カルシウムに比べ普通の水には溶けにくいから効果はゆっくり。比較的緩やかに効きます。

それでもやっぱり肥料やたい肥との同時施肥はやめたほうがいいですね。

使用量は1平方メートルあたり100~300g。

お値段は消石灰よりやや高め。こちらも粉と粒があります。

天然成分が野菜をおいしくする!「有機石灰」

岩石由来の消石灰や苦土石灰に対して、貝殻や貝の化石から作られる動物由来の石灰を有機石灰呼びます(‘Д’)

成分的には炭酸カルシウムなのですが、苦土石灰よりさらに溶け出しにくい性質があります。

即効性は劣りますが、その分ゆっくりと長く効果があります。

最近の商品の中には東商「野菜の石灰」のようにマグネシウムを追加して成分的には苦土石灰と同等にしてある商品もあります。

使用量は1平方メートルあたり100~300gと同じ。

ですが、こちらはほかの肥料と一緒に施したり、苗の植え付け時に混ぜても根を痛めにくいので、忙しい人の家庭菜園などにはピッタリ。

また、動物由来の天然素材は野菜の味も良くする。とも言われています。

まとめ

いかがですか?似ているようでちょっと違う。用途に合わせて使い分けてくださいね(≧▽≦)

まあ、ほとんどは苦土石灰やマグネシウム配合有機石灰で事足りると思います。

ラベンダーやローズマリー、オリーブといった石灰岩質土壌を期限とする植物は大目に石灰を施します。

逆にブルーベリーなどのツツジの仲間、オーストラリアの植物などは酸性を好むものが多いので、石灰は入れないようにしましょう。

上手に使っておいしい野菜を作りましょうね(*’▽’)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙