花好きほど失敗する?胡蝶蘭の咲かせ方・育て方
お祝いとして豪華な胡蝶蘭をいただいたことがある人も多いんじゃないかな。
だけど、お庭で花をたくさん育てているガーデナーの方でも「ランは難しい(*_*;」と嘆いていらっしゃいます。
ホントにそうなのでしょうか???
まだ一度もランを育てた経験のなかった私が、胡蝶蘭を毎年咲かせられるようになった極意をまとめました(゚Д゚)ノ
参考リンク→:お祝いにもらった胡蝶蘭の花後の管理・次の花の咲かせ方~コチョウランっていくらするの?~
目次(*´▽`*)
胡蝶蘭の花ってどれくらい長持ち?
どれくらい長持ちかと言えば、環境が良ければまず一か月は余裕。知り合いの家では11月から2月まで咲き続けたというから、相当環境が気に入ったのでしょう(*'▽')
とにかくそれくらい長持ちするのですが、逆にパンジーなどとは違って次の花が上がるのは1年後、悪ければ2年以上後ということも…
お花屋さんとしても、お花が終わってしまったお花はなかなか売れないから、お買い得価格で叩き売るわけです。
そこで今回はまとめて10株!買ってきましたヾ(≧▽≦)ノ
今回の胡蝶蘭はお祝いで贈るような大輪ではなく、株の大きさからおそらく「ミディ胡蝶蘭」と呼ばれる小輪のもの。
処分品なので何が咲くかもわからない、それ以前に育つかどうかもわからない(;^ω^)
さてどうなることやら・・・
花を咲かせるには胡蝶蘭の性質を知ろう!胡蝶蘭とは何者だ?
コチョウランは台湾から中国の一部、東南アジア~オーストラリア北部までと亜熱帯~熱帯に分布している着生ランです。
胡蝶蘭は19世紀終わりごろから交配により改良が進められ、現在のような大型の花をつけるまでになりました。
豪華な花が長く持つということで、ギフトと言えば胡蝶蘭というほどポピュラーです。
熱帯に分布することからわかるように、非常に寒さに弱い植物です。必ず冬でも10度以上の温度を保たないと株が弱ってきます。
「胡蝶蘭が難しい」ということの一つがこの寒さに弱いという点。
ただし、大型の胡蝶蘭に比べて「小型のミディ胡蝶蘭の方が若干寒さに強い」とも言われているので、まずは私みたいに小型種からチャレンジするのがおすすめです(^^♪
そして、もう一点大事なこと。それが「着生」ランであることです。
着生ランとは?
コチョウランは自然環境では土に植わっていないんです(゜o゜)
どこに生えているかというと、枝分かれした木の枝やうろ等。そこにたまったわずかな雨水や空中湿度を頼りに生育していく植物なんです。
木の枝の上は乾燥も激しく過酷ではあるけど、地面よりも明るく光を受け取りやすいメリットもあります。ほかの動物に食べられる事がないというのもありますね。
それを考えると、胡蝶蘭の育て方が見えてきます。
つまり、普通の花と同じ管理をしたらダメということ(゚Д゚)ノ
- いつも水がある環境ではないから適度に乾かなくてはいけない。
- 木の上の方にいるのだからそれなりに明るくなくてはいけない。ただし木が茂っているので直射日光には当たらない。
- 熱帯植物だから温度が高くなければいけない。
- 熱帯は湿気も多いのだから、湿度も高く保たなければいけない。
胡蝶蘭を育てるのに必要なのはこれだけ。
うまくいかない人の例を挙げると、
- 普通の花のつもりで毎日水をあげる→X しっかり乾かして!(。-`ω-)
- 室内で鑑賞する植物だからずっと薄暗い家の中→X 日照不足はダメ(゚Д゚)ノ
- 寒いの苦手って聞いたから冬は家の窓辺で育てる→X 窓のそばは一番温度が下がるんですよ(=゚ω゚)ノ
- 寒くないように、冬は暖房の効いた部屋で管理→X 空気が乾燥するのはダメ。風が直接当たらない場所で霧吹きしてあげて(≧▽≦)
ね、失敗したことある方は何か思い当たることありませんか?
逆に言えばこれらの環境に注意して育てれば胡蝶蘭は育てられるってこと。
ここからは私の「超適当なコチョウランの管理」です。普通の育て方ではないのであんまり参考にならないかも・・・
胡蝶蘭を育てるのに鉢なんかいらねえよ(゚Д゚)ノ
普通はミズゴケで素焼きの鉢に植えるか、バークチップ主体の蘭の土でプラ鉢に植えるのが基本。
洋ラン用の土って普通の土とは全然違うんですよ(^^♪
でも、よく考えたら着生植物なんだから、別に鉢に植える必要ないんじゃない?
調子に乗って10株も買ってきてしまった私としては10株分も鉢をそろえるのはメンドクサイ(=_=)
何かいいものはないかと考えたところ・・・ありました。
花苗トレーヾ(≧▽≦)ノ
通気性抜群、お花屋さんに行けば余ったものをタダでもらえる可能性も大。近くの花屋さんで聞いてみましょう(^^♪
これに、ミズゴケをまいた胡蝶蘭の苗を詰め込んでいくわけです。
気温も落ち着いた5月半ば作業開始です
苔玉のように胡蝶蘭の根を水苔でまいて崩れないように麻ひもで縛ります。それをトレーに突っ込むだけ。
置く場所は半日陰、明るい家の壁にぶら下げておきました(;^ω^)
鉢に植わっていないから水がこぼれてもいいように屋外管理。軒下の直接雨も当たらない場所なので、梅雨の長雨も安心です。
ちょっと日差しが強すぎるかもしれないけど、まあ、そん時はそん時ってことで(^_^;)
水やりは週に一回くらい。ほかのお花にかけるときホースでびしゃーっ。適当~に。
こんな適当で花は咲いてくれるのだろうか??
10月そろそろ胡蝶蘭を部屋に取り込もう
こんな感じで夏を越し、そろそろ気温が下がってきた10月の状況がコチラ↓
さすがに日焼けしている葉や、ナメクジに食べられている葉もあるがおおむね元気。
胡蝶蘭は「葉が四枚残っていれば花が咲ける」と言われているので、期待できそうです(^^♪
胡蝶蘭が花をつけるのは温度変化
胡蝶蘭の開花条件は「18度以下の温度に一定期間当たる」こと。この温度の変化で栄養成長が止まり、花咲かせる生殖成長に変わるといわれています。
取り込むのが少し遅れてしまいすでに寒くなってきているので準備も万端のはず(^_^;)
さすがにこのまま部屋に取り込むと水やりもできないので、適当な鉢に植え替え。
植え替えといってもすでにコケ玉状態のものを鉢に突っ込んだだけ。根を痛めないように注意しましょうね(≧▽≦)
今回は実験的な意味も含めて3か所で管理。
1、明るいリビングのキッチンカウンター
2、窓のそばは寒いけど、あえて北側の窓のそば
3、ここも寒いかな?お風呂場の窓のそば
さてどうなるかな??
胡蝶蘭の栄養タンク
多くのランが「バルブ」と言われる栄養タンクを持つのに比べ、胡蝶蘭はそれがない(*_*;
胡蝶蘭はバルブの代わりに厚く大きい葉に栄養を蓄えるから、この葉を大切にすることが栽培成功のカギと言っても過言ではない。
根腐れや寒さで葉を落とすと、それは栄養タンクと、栄養工場の両方を失うことに等しいんです(゚д゚)ノ
4枚以上はないと花を咲かせる体力が持たないので、葉は大事に育てましょうね。
胡蝶蘭が咲くか、咲かないか?勝負を分ける冬の管理
部屋に取り込んでからは、ミズゴケはかなり乾かし気味に管理。
冬場でも、室温10度を下回ることのないように注意して、たまに霧吹きだけかけて水は控えめに。
水をあたえる時にはしっかり用土を湿らせるように、下まで流れるくらい与えてくださいね。
ただ、ここで注意!!冬場の水やりに冷たい水道水はダメ(゚Д゚)ノ
何がダメかというと、水温。せっかく部屋が暖かくても急に冷たい水を根にかけられては胡蝶蘭もびっくりしてしまう。
室温と同じか、もう、ぬるま湯くらい暖かい方がいい。
時間は午前中。夜気温が下がる時間までに余分な水がなくなるのがいい。気温が下がる時間帯に水分が多いと寒さで傷みやすいんです!
胡蝶蘭に肥料はいらないの?
冬に肥料は一切不要です(゚Д゚)ノ
春~夏にはほかの花にあげるついでに液体肥料少し与えていました。そんなものでも結構元気です(;^ω^)
きちんと育てるならラン用の肥料を5~9月の間に与えるんですが、蘭はそんなに肥料を必要とはしないので適当でも大丈夫。
今回の育て方は 「超適当なコチョウランの管理」 ですからね(^_^;)
超適当な管理でも胡蝶蘭に蕾が出た!
多少葉が落ちた株もありましたが、ついに1月。花芽を確認しました!
ちなみにこれはお風呂場で管理していた株。
お風呂場は湿度も高く、明るい光が入るのならおすすめ。ただ夜温度が下がるおうちの場合は夜間の保温はあったほうがいいね。
この後も、ほかの部屋に置いた株にも次々花芽を確認。
そして、3月、ついに開花!!
かわいらしいピンクのお花でしたヾ(≧▽≦)ノ
全10株のうち、開花は9株。初めてにしては上出来ですよね?
大輪は白とピンクくらいだけど、ミディ胡蝶蘭は黄色やオレンジなどカラフルな色も多いのでぜひほかの花も咲かせてみたいですね(*´▽`*)
まとめ
胡蝶蘭を咲かせるには、光と温度と湿度が重要です。あと定期的に植込み材が乾くことも重要。
私でも咲かせられたので、これらのことを守ればランはそれほど難しいことはないはずです(;^ω^)
胡蝶蘭はやっぱり難しい?
そうはいっても、これらの環境がだれでも整えられるとが限りません。
お店でどうしても夜は温度が下がるとか、地下だから一切光が入らないなど。環境を維持できない相手にプレゼントする場合は造花の胡蝶蘭がおすすめです。
光触媒で、汚れにくくなっているものが多い。遠目には本物と見分けがつかないクオリティ(''Д'')
冬場、寒い場所へのお祝いや、植物育てるのが苦手な方への贈り物にいいですね(≧▽≦)
最近の病院は生の植物の持ち込みを規制していることが多いので、その場合にも造花なら安心です。
いかがでしたか?あまり役に立たない栽培法かもしれませんが、ポイントさえ押さえれば簡単に花を咲かせられることはわかっていただけたかと思います。
是非、今年は胡蝶蘭の栽培に挑戦してみてくださいネヾ(≧▽≦)ノ
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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