バラの葉を食べる虫。チュウレンジハバチからバラを守ろう!予防法・退治法
常に病害虫から狙われているバラ。
豪華な花を楽しむには、それなりの予防や対策が必要不可欠。
しっかり気を付けているつもりでも、ちょっと目を離すとすぐに虫がついてしまう。
そんなお悩みをお持ちの”ロザリアン”の方々も多いはず。
今回は特に薔薇の害虫被害報告の多い『チュウレンジハバチ』について、その被害と解決方法をご説明します。
バラのほかの被害については過去の記事も参考にしてくださいね。
うどん粉
コントウガンシュ
テッポウムシ
目次(*´▽`*)
チュウレンジハバチとは?
バラにつく害虫でアブラムシの次くらいに被害の多い害虫。それが『チュウレンジハバチ』
一枚の葉にお行儀よく並んで葉を食害します。
捕まえようとするとおしりを突き上げて威嚇してきます(゚Д゚)ノ
毒毛虫という訳ではないので、触っても問題はありません。まあ、気持ちよくはないけどね(^_^;)
チュウレンジハバチの幼虫は、成長するとそれぞれ旅に出る
チュウレンジハバチは生まれたての状態では、1枚の葉に大集合して食事をしますが、成長するに従いバラの株のいろいろな場所に広がって食害を開始します。
こうなってしまうと退治が困難。
幼虫が小さいうちは一か所に固まっているので、農薬を使わなくても、その葉をちぎって捨ててしまえば防除完了(≧▽≦)
被害はさいしょうげんで抑えることができます。
しかし、一度広がってしまうと農薬をつかわないで退治するのはほとんど不可能。
成長した幼虫の食欲は増すばかり。あっという間に葉が食べられて葉脈だけにされてしまいます(;'∀')
チュウレンジハバチの食害を未然に防ぐ!
気づくと大量に発生しているチュウレンジハバチの幼虫。
これは、成虫が幹に卵を産み付け、そこから孵った幼虫が近くの葉を食害しているから。
つまりはこの卵を産み付ける前に退治できれば被害を受けることはありません!
この卵を産み付けに来るのはもちろん、チュウレンジハバチの成虫。
こんなやつです(=゚ω゚)ノ
おなかが鮮やかなオレンジ色なのですぐに見つけることができます。
枝の先端に近い、若い枝に針を刺して卵を産み付けます。写真はまさに卵を産んでいるその瞬間(゚Д゚)ノ
この時点なら成虫は動くことができないので簡単に捕獲することができます。
『蜂』とはいっても人を刺すことはないので、安心してやっつけてください(゚Д゚)ノ
ただし、重要なのは成虫の殺虫あと。
すでに枝の中には卵が産みつけられている可能性が高い。このまま放置すればいずれ幼虫が葉の食害を開始します。
そうならないためにも、卵をつぶしておく必要があります。
チュウレンジハバチが針を刺した場所をシャーペンの芯や爪楊枝でえぐって、中の卵をつぶしておきましょう。これで後の被害を抑えることができます。
とは言っても、すべての卵をつぶせるとは限らないので、処置した後には枝にリボンなどを結んで印をつけておきましょう。
バラを管理する際は特に印のある枝をよく観察することで、被害を早期発見することができますよ。
農薬によるチュウレンジハバチの予防
残念ながら、チュウレンジハバチの成虫の飛来を防ぐ薬はありません。
ですが、幼虫は体も小さく弱い薬でも十分に効果があるので、浸透移行して残効する『ベニカ水溶剤』などを定期的に散布しておくことで、幼虫が発生しても早期に退治することができます。
使用する際にはダインなどの展着剤と合わせて噴霧してくださいね。
数が少ない場合はスプレーするだけのベニカXファインがおすすめ。こちらなら病気の予防も1本でできます。
バラの枝が裂ける!これもチュウレンジハバチの被害です!
ピンぼけ写真で申し訳ない(^_^;)
たまに、バラの枝が裂けてたらこ唇みたいになっているものを見つける場合があります。
じつはこれもチュウレンジハバチの被害。
とは言っても、ここから枯れてきたり、被害が進行することはありません。
実はこれチュウレンジハバチの卵が孵って幹から出てきた跡なんです。
たいていはすでにかさぶた状になっているので放置しても構いませんが、気になるようなら切り戻し剪定しましょう。すぐに脇芽が育ってくれますよ。
まとめ
バラに発生する害虫の中でも発生率が高く、気づくのが遅れると被害が大きくなる害虫。『チュウレンジハバチ』
触るのが気持ち悪ければスプレー殺虫剤でも死にますが、一か所に集まっているなら葉っぱごと取り去るのが一番確実です。
バラを育てるうえでは避けて通れない害虫なので、しっかりと対処方法を学習しておきましょう。
葉が無くなってしまった枝は、充実した部分まで切り戻しを行うことで、すぐに新しい枝が伸びてきます。
怖がらずにバシバシ切ってくださいね(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙