バラ苗はいつ買うのがいい?新苗・大苗・開花株のメリット・デメリット
今回はバラの苗について。
バラをお店で購入する姿としては、大きく以下の形に分けられます。
- 開花している「バラ開花鉢」
- ポットに仮植えされている大苗「バラ2年生大苗 ポット植 」
- 土がついていない状態で販売される「バラ2年生大苗裸苗」
- 冬に接ぎ木をしたばかりの苗を春に販売する「新苗」
この4つの姿。
どれもメリット・デメリットがあり、どの状態で購入するのがいいのかは人によって異なります。
どの姿で、いつ購入したらいいのか??
今回は、バラ購入で悩んでいる方にわかりやすく説明いたします(≧▽≦)
迷ったら「バラ開花鉢」を買おう
バラの花を買うのに一番おすすめなのは開花している鉢植えを買うこと。
ミニバラだったら年間を通していつでも、
花の大きなバラの場合は、開花時期の春と秋に花付きで販売されることがあります。
「株も大きく初心者でも栽培しやすい」というだけではなく、その他にも開花株にはたくさんのメリットがあります(≧▽≦)
「バラ開花鉢」のメリット
バラの開花鉢植えの最大のメリットは、『すぐに花が楽しめる』こと。
そして『現実の花を見て選べる』ところです。
バラを購入するとき、他の苗の状態では基本的に、花の無い状態で購入することになります。
花の形・色などは苗についている写真でしか確認できません。
花の形は開花とともに変化するし、大きさもわかりにくい。
色も印刷によっては、かなり異なる場合があります(゚Д゚)ノ
そして苗では絶対にわからないのが『香り』、ラベルでは香りを確認することはもちろん不可能です。
文字で説明されても、なんだかよくわからないんですよね(^_^;)
その点、開花している花であれば実際に香りを嗅いで確認することもできます。
イメージにぴったりの花を購入したいなら、「バラ開花鉢」で購入することが一番確実です。
「バラ開花鉢」のデメリット
もちろん、メリットがあれば”デメリット”もある(-_-;)
まず第一に、値段が高い。
苗を管理して綺麗に咲かせて商品化するにはそれなりの手間がかかっています。
販売価格にはその手間代が上乗せされるので、値段はどうしても高くなってしまいます。
また、購入する場所が、ネット通販などではなく現実の店舗でなければ購入が難しいという点もあります。
ネット通販でも販売はありますが、大きい株になれば送料も多くかかることになり、やはり販売価格が高くなるということにつながります。
第二に、選べる品種が少ない。
一株ずつの管理に手間がかかるうえ、大きい株を置くのはスペースも必要。
あまり多くの数をお店で販売することはできません。
狭い範囲にたくさん並べることができる苗に比べて、選べる品種は少なくなってしまうというのが現実です。
販売される多くは、人気のある品種ばかりなので、珍しい品種や最新品種などを開花株で購入するのは、難しいと思た方がいいでしょう(-_-;)
もっとも利用が多い『バラ2年生大苗ポット植』
バラ苗の販売で最も多いのが、『バラ2年生大苗ポット植』
2年生大苗というのは、接ぎ木をした苗を1年間生産者が畑で栽培し、開花できる状況まで大きく育てられた苗のこと。
開花する時期は2年目なので2年生大苗と呼ばれます。
この畑で育てられた2年生大苗を掘り上げて鉢植えにされたものが 『バラ2年生大苗ポット植』 鉢に植えずに根をむき出しのまま販売されるのが 『バラ2年生大苗裸苗』です。
裸苗はそのまま置いて置けばもちろん枯れてしまうので、管理が難しく普通のホームセンターや園芸店で販売されることはありません。
生産直売のような自社で管理できるバラの通信販売などでは『裸苗』で販売されることもありますが、ほとんどの場合がポットに仮植されて販売されます。
『バラ2年生大苗ポット植』のメリット
『バラ2年生大苗ポット植』のメリットは、植え付け1年目から花を楽しめる。多くの品種の中から選ぶことができることです。
ほぼ間違いなく花が咲く2年生大苗
1年間じっくり枝を育てられているので、きちんと植えつけさえすれば、手間なく花を咲かせえることができます。
販売時期は、 秋から冬の葉が落ちている落葉期 。
この時期に植え付けを行うことで、春5月ごろにはほぼ確実に花が咲きます。
開花株に比べると花を見るまでは多少時間がかかりますが、手間はそれほどかからないので初めてでもそれほど難しい作業は必要ありません。
多くの品種から選べる
そして、葉が展開していない状態での販売なので、場所も取らずたくさんの品種を並べることができます。
通信販売などを利用しても小さく梱包できるので送料の負担なども少なく、リーズナブルに購入することができるのも利点ですね(≧▽≦)
特に現代は通信販売が発達しているので、たいていの品種はネットで見つけることができます。
実際に枝を見て選ぶことはできないものの、2年生大苗ならそれなりに育った株を購入することができます。
『バラ2年生大苗ポット植』のデメリット
デメリットらしいデメリットはないのですが、実際に花を確認できない点くらいでしょうか。
実際に開花するのは春なってからなので、写真やネットの情報で花を確認して購入するようにしましょう。
バラ園などで実際に見た品種名をメモしておけば、苗で注文することもできますよ(≧▽≦)
2年生大苗を注文するときの注意
よくあるのが、バラの花の写真だけを撮っておいて「品種名がわからないけど、このバラが欲しい」という方。
相当特徴のあるバラか、ローズソムリエでもない限り普通のお花屋さんでは写真だけから品種を特定するのは困難です。
必ず品種名がわかるように記録しておきましょうね(^_^;)
『バラ2年生大苗裸苗』のメリット
これは単純に価格が安いことです。
土に植える手間やコストがかかっていない分安いんですが、実際裸苗で販売しているお店が少ないうえ、それほど価格に違いがないことも多いので無理に裸苗で購入する必要はないでしょう。
『バラ2年生裸苗』のデメリット
取り扱い店舗が少ないので、必然的に選べる品種も少なくなります。
また、裸の状態で長く置かれると株に負担もかかります。
裸苗の取り扱いになれていないと枯らしてしまう恐れもあります。
裸苗で販売される苗は輸入苗の場合が多く、初心者には難しいものとなっています。
基本的には裸苗は避けた方がいいでしょう。
*輸入苗は検疫の関係で土や細かい根をすべて落とした状態で入荷しているため管理するのにコツが必要です。
バラの新苗は上級者向け
最後に新苗。
これはその年の冬に接ぎ木して、春に販売する1年目の苗のこと。
接ぎ木して数か月しかたっていないため枝も細く、継ぎ目も活着しきっていません。
たいていの苗は蕾をつけて花を咲かせることは可能ですが、花を咲かせてしまうと後々の生育が大幅に遅れることになるため初年度の花は咲かせないように育てる方がいいといわれいます。
『バラの新苗』のメリット
メリットとしては最新品種を購入できるということ。
まだ二年生大苗が栽培される前に、新しい品種が新苗で提供されることがあります。
誰よりも早くそれを育てることができるのは、マニアに取って利点と言えます。
しかし、きちんとした花を見れるのは結局来年以降であるため、そんなにメリットとも言えないですね(^_^;)
しかも、イングリッシュローズのように2年生大苗でしか提供されない品種もあり、すべての最新品種を購入できるとは限りません。
価格は若干安いですが、その後の管理と手間を考えると、あまり魅力を感じないと思います。
『バラの新苗』のデメリット
先に書いたように、苗が若いので管理が大変であることです。
バラの栽培になれている方がステップアップとしてチャレンジするのはいいですが、ちょっと安いからといって初心者が購入するのはあまりお勧めできません(゚Д゚)ノ
まとめ
バラの苗、『新苗』『2年生大苗』『開花鉢植』の違いわかっていただけたでしょうか?
バラの購入は基本的に2年生大苗を選ぶと思っていただければ間違いないと思います。
初めての方でも問題なく育てることができると思いますよ(≧▽≦)
バラの花は自分の好きな花を選んでもらえればいいのですが、何を買っていいかわからなければ、イングリッシュローズやフランスデルバール社のバラなど香りがいい、四季咲きのシュラブローズをお勧めします。
四季咲きで香りがよく、耐病性に優れた品種が多くそろっています。まずは一株育ててみましょう。そうすればあなたも立派な「ロザリアン」です(≧▽≦)
では、皆様よいローズ園楽を~(。・ω・)ノ゙
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