マンゴーを種から育てたい!お家で育てる熱帯果樹”芒果”の植え方・管理・剪定

熱帯果樹の中で人気の品種といえば、やっぱり『マンゴー』(≧▽≦)
甘酸っぱい果汁に濃厚な香り、まさにThe熱帯果樹、のような果物ですよね。
以前はドライフルーツや、缶詰などの加工品が多かったが、近年は宮崎県の特産品として国内でも知名度が高まったことから、国産マンゴーのほか輸入の果物としてお店で見かけることも多くなりました。
でもやっぱり美味しいのは『完熟マンゴー』普通に買うとめちゃくちゃ高くて手が出ないけど、ふるさと納税を利用すれば、ほとんどタダで手に入れることができますよ(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
マンゴーをお庭で育てたい!
身近になったとはいえ、やはり熱帯果樹。
家庭栽培で簡単に育てるとまではいきません(。-`ω-)
マンゴーの苗は売っていないわけではないんですよ。ネットショップ販売を利用すれば、美味しいマンゴーの接ぎ木苗を購入することができます。
でもやっぱり商品としてはごくわずか。希少価値のせいなのか、値段も1本7千~1万円とめちゃくちゃ高価(;゚Д゚)
もっと手軽にマンゴーを育てることはできないでしょうか?
苗が駄目なら、種からマンゴーを育てよう!!

実はマンゴーは種から育てることが可能です!
八百屋さんで買ってきたマンゴーの種を取り出して土に植えればマンゴーの木が育ちます。お庭で収穫も夢じゃない?
実際に種から苗を育てている人の情報はネットでちらほら見かけます。
マンゴーの種を取り出すにはちょっとしたコツが必要なので、あとで説明しますがその前にマンゴー栽培で知っておいてほしい注意点を紹介しておきます。
これらを理解したうえで、それでも『育てたい!』という方はこの後のマンゴーの種の取り出し方からご覧くださいね(=゚ω゚)ノ
マンゴー栽培の注意点
マンゴーを栽培するうえで、最初に知っておきたいことをまとめます。栽培前にチェックしてくださいね(・ω・)ノ
マンゴーの木は毒があります
はあ?って思うかもしれませんが、実はマンゴーはウルシ科の植物。
あのかぶれることで有名なウルシの仲間です。
日本のウルシほど強力ではありませんが木にはかぶれる成分の「ウルシオール」を含みます。
体質によってはマンゴーの実を食べるだけでかぶれる人がいるくらい。
普通に触るくらいはほとんど問題ないですが、マンゴーは寒さが苦手なので冬は室内で管理しなくてはいけません。
室内環境では葉や枝に触れる機会も多くなるので、家族にウルシにかぶれやすい人がいる場合は栽培に気を付けた方かもしれませんよ(。-`ω-)
マンゴーの木は樹高が最大20mにもなる高木なので、それなりに大きくなることを覚悟しておきましょう。
マンゴーの種の取り出し方
では早速マンゴーの実から種をとりだしていきましょう。
使うマンゴーの実はできれば国産のマンゴーがおすすめ。輸入マンゴーでもいいけど、輸送検疫の関係で低温処理などの過程で発芽しにくくなっている場合も多いようです。
一番いいのは宮崎県の現地に行って完熟マンゴーを味わい、その種を持ち帰ってくるのが確実ですね(≧▽≦)
今回は残念ながら現地に行くことはできませんでしたが、種を取り出すためにスーパーで沖縄産のマンゴーを買ってきました(≧◇≦)
さっそく実際に取り出していこうと思います!


マンゴーの種は実の中心に平べったい種が入っています。
よくよく実を見て見ると、マンゴーの実には薄い筋のようなものが入っているのがわかると思います。この筋に沿って切ることでマンゴーの中央の種を採りだすことができます。写真の線はわかりやすく書いただけで、実際はそんなはっきりは見えませんよ(^_^;)
マンゴーを3枚におろす

切り方は魚の3枚卸の要領で、中央の種を取り出します。
普通は種は処分ですが、今回はこっちが本命。
果実の方はあとでスタッフが美味しくいただきます( *´艸`)
果肉を簡単い取り払い、種が出てきますがこれで完了ではないんです。
マンゴーの種、本体を取り出す

マンゴーの果実から出てきた物体の果肉を落としたものがこちら。これがマンゴーの種・・・・ではないんです。
種はさらにこの中にあります。

この物体の中に種が入っているので、端の部分をはさみなどで切り開きます。結構硬いので、しっかりした鋏を利用しましょう。

ありました!これがマンゴーの種、ですがこの種はハズレの様(*_*;
すでに死んでしまっているのか、うまく育たなかったのか。
本来なら中央の茶色い殻に挟まれるようにマンゴーの種が入っています。

こちらは健康な種。ぷっくりしてますね。
こんな感じで茶色の殻に挟まれ白く見えているのが、本当の『マンゴーの種』です。
マンゴーの種を植えよう

今回購入した果実の種はダメだったが、健康な種が手に入れば後は植えるだけです。
種を包んでいる殻は、腐ってしまうので外した方が成功率は高いようですね。
種を傷つけないように外して植えましょう。
大きく育つマンゴーなので栽培するには最終的には10号(直径30cm)以上の鉢が必要です。
今回のように始めからダメではないにしても、芽が出ない場合もあります。
まずは小さい鉢で発芽させてから株のサイズに合わせて徐々に植え替えていくのがおすすめです。
特に輸入のマンゴーなどは検疫のため病害虫を抑える処置として薬や低温処理が施されている場合があります。
すべての種が発芽するわけではないので注意しましょう(=゚ω゚)ノ
マンゴーの土
いきなり大きい鉢に植えるのはおすすめしません(゚Д゚)ノ
発芽までは5~6号の鉢に、種まき用の用土を入れて、種を寝かせるように植えます。
種まきに土は「栄養価がなく、清潔なもの」が重要。一般の培養土などより専用用土の方が発芽しやすいですよ(≧▽≦)
土は種が隠れる程度かけ、水を切らさなように与えていると1~2週間で芽が出てきます。
水耕栽培で発根させることもできますが、その場合は種が半分くらい水につかるように注意しましょう。完全に沈んでしまうと窒息してしまいます。
マンゴーの植つけ適期は?
マンゴーは熱帯果樹なので発芽には20度以上の温度が必要です。そのため春~夏。5~6月の植えつけがおすすめ。
気温が低い場合は室内の日当たりで発芽させましょう。
一ヶ月経っても芽が出ない場合はその種は難しいかもしれません(*_*;
マンゴーの植え替え
本葉が4枚くらい出た時点で栄養価のある培養土に植え替えます。
土は水はけのいい培養土を使用します。自分で配合する場合は、赤玉土小粒6:腐葉土3:パーライト1など。
鉢は8号(直径24cm)くらいがおすすめです。植え替えの場合は根を傷めないようにそっと植え替えしましょう。
水耕栽培で発根させた場合は、発根した時点で培養土に植え替えて大丈夫です(=゚ω゚)ノ
マンゴーの管理・育て方
マンゴーの生育温度は20~30度。春から秋まではシッカリと太陽に当てて栽培します。
耐寒性は5度程度といわれているので、10月ごろには室内に取り込んであげましょう。
九州や沖縄なら地植えで越冬できる地域も多く、宮崎県などでは地元の特産品として栽培されています。
マンゴーの水やり
基本は乾いてからたっぷり与えるのでいいのですが、マンゴーは加湿を嫌うので、水のやりすぎに注意しましょう。
特に冬。
11~12月は花芽分化期にあたり、原産地では乾季にのため土が乾くことで花芽の分化が促進されます。
乾燥している方が寒さに対しても強くなるので、乾いたかなと思ってから2~3日後に水をあたえるようにしましょう。
マンゴーの開花
マンゴーは自家和合性(自分の花粉で実を付ける)なので、1本だけでも実を収穫することが可能です(≧▽≦)
花は昨年の秋までに成長を止めた充実した枝に、1~3月ごろつきます。
種からの栽培だと、発芽するまでには7~8年かかるらしいので気長に待ちましょう(^_^;)
花は2~3週間咲き続け、インドでは神様に備える花としても使われます。
ただし注意!!
マンゴーの花は開花後に強烈な腐敗臭を放つ(゚Д゚)ノ
この匂いでハエを呼び寄せて受粉させるそうなんですが、果実はあんなにあま~い香りなのに、花は腐敗臭とは残念です(^_^;)
花は小さい花が房状に数百~数千個も咲きますが、実際に結実するのは数個だけです。
別品種の花粉があるともっと結実率は高くなるので、余裕があれば2本以上栽培できるといいですね。
マンゴーの収穫
日本では6~8月ごろが収穫時期になります。
一番おいしいのはやはり樹上で完熟させた果実。
色づいた果実は落ちないように吊り下げて置き、自然に落下するのを待って収穫しましょう(≧▽≦)
自家製「太陽の卵」の完成です。
マンゴーの剪定
マンゴーは自然状態だと20~最大40mなるともいわれています。鉢植えならそこまで行かないでしょうけど、コンパクトに収めるには剪定が必要です。

花芽が9月以降に作られるので、剪定は4~9月までに行います。
春に徒長枝、未着果枝を切り戻し、混みあっている枝や弱い枝を間引きます。
収穫後は早めに結果枝を切り戻して、来年開花できる充実した枝を育てるようにしましょう。
マンゴーの歴史
熱帯果樹として全世界的人気のマンゴー。
今では台湾や熱帯アジア各地でひろく栽培されます。
じつはマンゴーの原産地は「インド」
インドでは紀元前1500年から栽培記録がある3500年もの歴史がある果実なんです(゚Д゚)ノ
世界的には16世紀ヨーロッパとの交易が始まったことで世界に広く知られるようになりました。
マンゴーってどんな植物?
マンゴーはウルシ科マンゴー属の常緑高木。学名: Mangifera indica。
漢字では檬果、芒果、などと書かれます。台湾のお土産でよく目にしますね(≧▽≦)
台湾土産の定番、マンゴーケーキ(≧▽≦)おいしいんだこれが!!!
現在では園芸品種が500種類以上あるらしいけど、日本ではなかなか目にすることがないですね。
接木の苗木で購入すれば、品質のいい果実を得られるので、しっかりした果実を育てたいのであれば、種からではなく苗の購入をお勧めします。
まとめ

今回は人気の熱帯果樹マンゴーを種から育てることをご紹介しました。
今回、この記事のために奮発していいマンゴーを購入したのに、種が植えられなくて残念です(。-`ω-)
ま、果実はめちゃくちゃ美味しかったのでいいんですけどね。
マンゴーの種は果実中央にある平たい核の中にさらに殻に包まれてはいっています。
殻を外して中の種をまくことで苗を育てることができますが、開花までは7~8年かかるといわれています。
それまでは気長に観葉植物として栽培を楽しみましょう(≧▽≦)
いつかはお庭で完熟マンゴーが収穫できるかもしれませんよ!
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
マンゴーの種が、見つかりません。どこで買えますか?
日本でマンゴー種子の販売はほとんどないようです。
紹介していますように、食用のマンゴーの中から取り出すことができます。
輸入のマンゴーは若取りのため種が成熟していなかったり、低温保存で発芽しない場合があるので、宮崎県産などの国産の甘熟果実から取り出すと発芽がいいと思いますよ。