厄介な害虫は冬のうちに退治!カイガラムシ退治に”マシン油”

マシン油表紙

なんだか大切な植物が弱ってきているような・・・(。-`ω-)

そんな時よくよく見ると、枝に大量のブツブツが(゚д゚)!

全く動かないし病気かな??

じつはコレ、『カイガラムシ』っていう害虫なんです!

触ってもイボみたいに硬くてまったく動かない。

これでも虫なんですよ~(゚д゚)!

今回は冬だから使える。カイガラムシ退治の特効薬、『マシン油』について紹介します。

アブラムシと並びたつ、2大害虫の一つ『カイガラムシ』

現在、世界で約7,300種が知られている厄介な害虫『カイガラムシ』

植物の存在する、ほぼすべての地域に存在するといわれ、完全に退治することは難しい。

その原因は体を覆う貝殻状の蝋物質。

殻をかぶったように身を守っているため、普通の殺虫剤が効きにくくなっている。

そのためカイガラムシ退治にはカイガラムシの専用薬品を使用する必要がある。

それでもなかなか退治しにくいんだよね(。-`ω-)

カイガラムシを退治する方法

カイガラムシの多くはほとんどが雌(゚д゚)!

さらにアブラムシと同じで、「単為生殖」といって雌だけで子供を産むことができます。

だから1匹ついただけで、あっという間に大発生!なんてことにもなるんです。

卵はかなり小さく、見つけることは困難。

風に乗って家に入ってきたり、道端の草から洋服について持ち込んだりと、どこからでも侵入します。

有効な予防は植物を健全に育てること。

植物は自分でも抵抗力を持ってます。

それが日照不足や根詰まり、栄養不足などで弱っているとカイガラムシなどの害虫にやられやすくなります。

室内で育てる観葉植物につきやすいのはこの理由も大きい(。-`ω-)

まずは元気に育てる。それが大事。

確実な退治はカイガラムシを”はがす”こと

そうは言っても、すでにカイガラムシがついてしまっているなら仕方がない。

株が弱る前に、早めに対策することが重要。ほっておくと、あっという間に大増殖します(;・∀・)

多くのカイガラムシは張り付く際に足が退化し、樹液を吸う管も固定され、一生をその場所で過ごします。

カイガラムシの成虫は足が退化しているので、はがされるだけで動けず死んでしまいます。

もし動けても樹液を吸う管が折れてしまっているので食事ができずやっぱり死んでしまいます。

そのため、確実なのは、古い歯ブラシなどでできるだけこすって落とす。これが一番有効なんです。

はがせる部分をできる丈落としたら、そのうえで専門薬を散布しておきましょう(*'▽')

カイガラムシは2次被害でも植物を弱らせます!

増殖したカイガラムシはその分泌液で葉に”すす状のカビ”を発生させる『すす病』を誘発します。

wikipediaコモンズより

葉が黒くすすけている場合は害虫の発生を疑いましょう。

原因となる害虫を退治し、すすをふき取れば次第に回復していきますよ(・ω・)ノ

(カイガラムシだけでなく、アブラムシの発生時にも同じくすす病になる場合があります)

冬はカイガラムシ退治の好機!

以前は冬の薬剤といえば石灰硫黄合材で決まりだったのですが、以前の記事「石灰硫黄合剤が売っていないんです(;´・ω・)」

に書いた通り、現在家庭園芸用の石灰硫黄合剤は販売されていません。

あっても10Lとかの農家向け、この量はちょっとね(^_^;)

石灰硫黄合剤ではないけれど、冬のカイガラムシ退治にはもう1つ強い味方があります。

それがマシン油乳剤

中身は簡単に言えば名前の通りの「機械油」です。

昔はミシン油なんて言うこともあったようですが同じものです。

マシン油はその油に界面活性剤を加え「乳化(水に溶ける形)」にしてあるもの。

界面活性剤。

つまり展着剤と同じ成分が入っているので希釈する際は水だけでOK(*'▽')

普通の薬より濃度が濃いので説明をよく読んで使用してくださいね。大体10~30倍くらい。

油がなんでカイガラムシを退治するかというと、油の膜が虫の息をする穴(気門)をふさいで窒息死させるから(゚д゚)!

科学的な毒ではなく、物理的に殺すので薬に耐性がつきにくくしっかり防除できるわけです。

ただし、これは植物にも言えることで、生育の盛んな時期に散布すると植物本体にも甚大なダメージを与えることになります。

なので、使用時期は冬。

落葉樹は葉が落ちて休眠している時、常緑樹も成長を止めているのでダメージを受けにくくなっているこの時期にだけ使用できる期間限定秘密兵器なんです(≧▽≦)

マシン油はほかの薬品と混ぜないで!

一般的な原液の殺虫剤は複数の薬剤を混ぜて使用することが可能です(不可のものもあります説明書を確認して使用してくださいね)

ですが、マシン油は単品使用が原則

薬品といっても、機械油ですからほかの薬品と作用が全く違います。

薬の中には油によって反応を起こすものもあるのでマシン油は単体で使用しましょう。

そして、普通の薬と違う点は油なのでかなりべとべとします(^_^;)

普通の薬品を使用した後も噴霧器を洗うのはもちろんですが、マシン油を使った後はさらにしっかりと水洗いしましょう。

特にノズルは念入りに。詰まって壊れてしまう場合もありますよ。

電動式の噴霧器はポンプが詰まる危険があるので、できるだけ蓄圧式の噴霧器を使用するのがおすすめです。

噴霧した周りもかなり汚れるので、室内での散布は危険。

寒くて外に出せないものはお風呂場などで散布しましょう。

屋外でも壁や車など、周囲に注意して散布してくださいね。

使い方さえ間違えなければ、しっかり効いて安全な薬品です。

この冬はマシン油でカイガラムシを撲滅しましょう(≧▽≦)

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