花がたくさん咲くバラアーチの作り方。アーチの固定と誘引方法

よし、バラアーチを建てよう!

そう思っても、さてどうやって固定しよう?

バラアーチって土に埋めればいいの?

それとも、コンクリートで固めないといけないのかな??

今回はバラアーチを作る際のアレコレ、疑問質問を解消していこうとおもいます。

今回は、『バラアーチの立て方』を中心に解説するので、バラアーチの種類や選び方については、過去の記事を参考にしてくださいね。

参考リンク→:花がたくさん咲くバラアーチを作ろう。アーチの種類と選び方。どこよりも詳しく完全解説

バラアーチを建てよう~固定の方法~

バラアーチを建てる時、もっともしっかりと固定できるのは、やはりコンクリートで固めること。

基礎となるブロックを土に埋め込んで、セメントを溶いて流し込みます。

しかし、ここまでしっかりするのはなかなかに大変。

家庭用のアーチくらいならもっと簡単な固定でも、風が強い場所でなければ倒れることはないでしょう。

ここでは一般家庭でもできるバラアーチの簡単な固定方法を解説するよ。

付属のペグで固定

一番簡単な固定方法。

たいていのバラアーチには固定用のペグがセットになっている。これを打ち付けて固定する方法。

ただし、付属のペグの長さは20~30㎝程度。

地面が柔らかい場合や、風の強い場所に建てた時は固定が不十分の可能性もあります。

できれば、もっと長い杭を用意して縛り付けるなどの補強をするのがおすすめです。

本体埋め込み型

アーチの中には、ペグでの固定ではなく、柱の脚を直接埋め込んで固定する商品もあります。

このタイプのアーチはあとから打ち込むことができないので、最初に設置する場所に穴をあけてから設置するようにします。

  1. 設置する予定の場所に仮置きして、足の位置を確認します。
  2. 印をつけた場所に杭などで20㎝ほどの穴をあけます。できるだけ深さは均一にしましょう。
  3. 柱を穴に入れて固定します。ぐらつきのないようにしっかり固めましょう。

これだけでもある程度は安定しますが、強い風には耐えられない場合もあります

ペグの固定と同じようにさらに長い杭をわきに打ち込んで縛り付け、補強する方が安全です。

アーチを固定するために3枚羽のついた専用杭もあります。

柱のわきに打ち込んで、付属の結束バンドなどで固定しよう。

他の構造物に縛って固定する

近くに家の柱やフェンスなどがあるのなら、アーチを直接縛り付けるのも有効です。

基礎からしっかりと作られた柱やフェンスに固定できれば足元をコンクリで固めたのと同じくらいにしっかりと固定することが可能です。

バラアーチに絡めるバラはどこに植える?

バラアーチをたてたら、次はバラを植えつけます。

バラは基本的にアーチの外側に植え付けましょう。

つるを誘引するためにも植え付ける場所は外側である事が望ましいです。

ただし、植え付けのスペースがない場合は、植えられる場所から枝を誘引してからめていくことは可能です。状況にあわせて工夫しましょう。

バラを誘引しよう!絶対やっちゃダメな誘引。

バラを植えたら枝を誘引します。

誘引は基本的に、葉が落ちた後の休眠期におこないます。

やっちゃダメな誘引1:夏に枝を曲げての誘引。

初夏に勢いよく伸びる枝(シュート)が発生しますが、これを無理に曲げて誘引するのはNG。

みずみずしく若い枝は、曲げようとするとポキンと、簡単に折れてしまいます。

特に生え際が折れやすく、せっかく伸びたシュートを無駄にしてしまう恐れがあります。

この時伸びたシュートは、来年多くの花を咲かせることになります。

落葉するまでは折れないように、真っ直ぐのまま固定しておきましょう。

放っておくと先端に花を咲かせて体力を消費してしまうので、先端に蕾が発生した場合はもったいないですが、切り取って無駄な体力を消費させないようにすることも大切です。

やっちゃダメな誘引2:枝を直立させる誘引誘引

冬になり、葉が全部落ちて休眠に入ったら誘引の適期です。

つるバラは枝を傾けることで花を咲かせやすくなります。

たまに、アーチの上は花が満開なのに両側の柱には全く花が咲いていないアーチを見かけますが、これは柱部分の枝が真っ直ぐに誘引されているのに対して、アーチの上の部分は枝が横になっているから、枝が横向きになった上の部分にだけ花がたくさん咲いているんです。

ちなみにバラの枝は、横になるまでは花を咲かせますが、アーチの中央を超えて下垂すると花付きは悪くなります。

フェンスなどに誘引する場合でも、枝の傾きは真横まで。下垂はしないように誘引しましょう。

やっちゃダメな誘引3:アーチに枝を絡めた誘引

誘引の時にもっともやってはいけないこと。それは、枝をアーチの柱や格子に絡めて誘引することです。

格子があると、ついその間に枝を通して固定したくなりますが、これはやめてください。

つるバラは基本的に毎年枝を誘引し直します。この時、誘引した枝が格子の間を通って伸びていると、枝を誘引し直す際にその枝を切らなくてはいけなくなります。

枝の誘引は、固定してある紐を切ったら簡単に外側に外れるように固定するのが基本です。

格子の間を通すと、枝がアーチの内側に伸びて通行の妨げになる危険もあります。

誘引はアーチの外側に沿わせるように、その中でできるだけ枝を傾けて紐などで固定しておきましょう。

オベリスクの誘引

バラアーチの誘引について話をしたので、ついでにオベリスクの誘引についても説明しておきましょう。

バラを絡めるオベリスクの選び方

オベリスクは1m程度の小型のものから、2m以上の大型のものまで様々なサイズがあります。

ただ、バラを絡めるつもりなら、サイズはできるだけ大きなものを選びましょう。

苗が小さくても、バラはあっという間に大きく成長します。

そのバラがどの程度まで大きくなるのかを調べた上で、おさまるサイズのオベリスクを選択するようにしましょう。

大きいものはそれだけ風の影響を受けやすくなりますので、アーチと同じようにしっかりと固定を行って使用しましょう。

オベリスクに向くバラ


オベリスクはアーチやフェンスに比べてサイズが小さいので、枝がしなやかな品種でなければ絡めていくのは難しい。

大型のつるバラ、ピエールドロンサールなどは、枝が太く融通が効かないのでオベリスク向きとはいえません。

また、モッコウバラのように枝の伸びがすごいランブラー系のバラもコンパクトにとどめるのが難しいため避けるのが無難です。

オベリスクには小型のつるバラ(ショートクライマー)やシュラブ(半つる性)のバラがおすすめです。

オベリスクに絡めるバラはどこに植える?

オベリスクを利用する際に間違ってはいけないのが、バラを植える位置。

バラに被せるようにオベリスクを立ててしまった場合、枝がオベリスクの内側で伸びてしまい、中でぎゅうぎゅうになってしまいます。

そうならないためにも、オベリスクに絡めるバラは必ず”オベリスクの外側”に植え付けるようにしましょう。

オベリスクの誘引

誘引のポイントは、アーチと同じ。

初夏に延びるシュートは、折れないように真っ直ぐに固定しておき、落葉後に、オベリスクを包むように誘引します。

イメージとしてはオベリスクをバラの腕で抱きしめるような感じです。

枝を傾けた方が花付きが多いのは先に説明した通り。

できるだけ傾けて、巻きつけるように誘引して固定していきましょう。

この場合も格子の間に枝を通すことはせず、オベリスクの外側に紐で誘引しましょう。

アーチの場合と同じように、とめているひもを外すだけですべてのつるが自由になるのが理想です。

まとめ

バラアーチを固定する方法について解説しました。

コンクリートで固めるのが一番安定するが、基礎を埋め込んだりとかなり大変な作業になります。

とはいえ、付属のペグや足を埋め込むだけでは安定しない場合も多い。

必ずよりしっかりした支柱で固定するか、しっかりした構造物に固定しましょう。

アーチ単体で立っている場合はフレームだけなので、風が吹いてもそれほど影響はないが、植物が茂ってくると葉が風を受けることで力が強くかかります。

大型のアーチは倒れると危険なので、しっかりと固定して使用するようにしましょうね。

では、皆様よいローズ園楽を~~~~(≧▽≦)

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