鉄砲百合と高砂百合、テッポウ?タカサゴ?見分け方

テッポウユリタカサゴユリ表紙

秋の球根シーズン。チューリップ・水仙に続いて販売が開始されるのが百合。でもその中でも比較的早くから販売されるのが鉄砲百合(テッポウユリ)です。

「ああ、この花見たことある。空き地によく咲いてるよね(≧▽≦)」

と、言われる方もいるかもしれません。でも、あなたが沖縄在住でなければ、それは鉄砲百合ではないかもしれません(。-`ω-)

日本に自生する丈夫な百合「鉄砲百合」

鉄砲百合は学名Lilium longiflorum 

ユリ科ユリ属の球根性多年草。ラッパ型の花を横向きにつけることが特徴。高さは60~80cmと低い。開花は6月。芳香もあります。

沖縄に自生する日本の固有種で、屋久島以南八重山諸島まで分布する。岸壁から標高300m近い林縁まで様々な場所に生える強健性を持っています。

その強さと純白の花の美しさから園芸でも古くは江戸時代から栽培が盛んでした。古くは「琉球百合」の名前で呼ばれていましたが、花の形が筒の先端が広がった昔の拳銃に似ていることから「鉄砲百合」と呼ばれるようになりました。

基本色は白ですが、中央がピンクに染まる鉄砲百合の園芸品種「トライアンフェター」も人気です(≧▽≦)

そっくりだけど、ちょと違う外来種「高砂百合(タカサゴユリ)」

空き地や公園でよく見かけるテッポウユリに似た花は、おそらくほとんどがこちらのタカサゴユリ。学名Lilium formosanum

ユリ科ユリ属の球根性多年草。ラッパ型の花を横向きにつけるのは鉄砲百合と同じ。ただし高さは100~150cmと太く背も高い。開花は遅く8月ごろに咲きます。芳香もあります。 鉄砲百合に比べ葉も細く長く伸びます。

最大の違いはタカサゴユリの花には花弁の外側に赤いラインが入ること。花があればこれは見分けのポイントになります。

高砂百合の”高砂”とは、台湾のこと。

高砂百合はもともとは日本原産ではなく、台湾原産のユリ。それが日本には1924年に園芸用として導入された。

高砂百合のすごいところは、種子での繁殖力の高さと開花までの年数。通常の球根植物が種からの開花だと数年以上の時間を必要とするのに対し、高砂百合の場合は1~2年程度で花を咲かせる。

しかも種子を風で周囲にばらまくため現在では九州から北は宮城県まで帰化して繁殖している。

植えた覚えのないユリが咲いてきたらほぼ間違いなくこのタカサゴユリでしょう(^_^;)

鉄砲百合・高砂百合見分け一覧

花の色花の時期草丈
鉄砲百合純白5~6月50~100cm太く短い
高砂百合白外弁に赤ライン6~8月80~150cm細く長い

背丈や葉の形は生育環境によっても変化するので、確実なのはやっぱり花のラインですね(≧▽≦)

これだけでは見分けられない「シンテッポウユリ」

高砂百合と鉄砲百合は交雑が可能。そこで作られたのがこのシンテッポウユリ。

花は真っ白なのに細い葉を持ち大型など、両者の中間の性質を持ち種子繁殖も行う。生き物は『雑種強勢』といい、雑種化したものは親よりも強い性質を獲得することが多い。それのためかこのシンテッポウユリは繁殖力も強く各地で交雑していると思われる事例が報告されている。

現在は有害指定されてはいないが、沖縄などの自生地に侵入した場合「遺伝子汚染」(原種地域に別の遺伝子が紛れ込み原種が絶滅、またはそれに近い状態に追いやられること)が心配される。

帰化勢力を拡大させている高砂百合よりこちらの方が問題は大きそう(◎_◎;)

高砂百合は繁殖力はすごいが連作障害を起こしやすく、数年するとその場所では繁殖が難しくなり消えていくようだ。なので大繁殖してその場所を占拠するような心配はないようです。

鉄砲百合を育てよう!

球根シーズンに販売されるのは『鉄砲百合』

高砂百合の球根はあまり販売しているのを見たことはないですね(*‘ω‘ *)

テッポウユリは現在は白だけではなくピンクや、赤もあるので色々育てるのも面白いですね(≧▽≦)

ユリの中ではかなり育てやすい「鉄砲百合」それほど難しいことはありませんが栽培ポイントをご紹介。

ユリは深く植える

鉄砲百合に限らず、ユリは球根2個分以上深く植える。これは百合の特殊な育ち方のため。

通常球根の下から根が出るが、ユリの場合それに加えて、球根から伸びだした花茎からも根が伸びる。さらに栄養をより吸収するのはその上に出た根なのです(゚Д゚)ノ

だから、しっかり球根を深植えにして栄養を吸収する根をしっかり土に伸ばす必要があるんです。背の高くなるユリはこの根が少ないと風で倒れやすいなどの弊害もあります。鉢植えの場合も深い鉢を選んで中央あたりに球根が来るように植えましょう。

土はお花用の培養土でOK(≧▽≦)、自分で混ぜるなら赤玉土:腐葉土2:1くらいで配合しましょう。

乾燥に注意

植え付けた球根はすぐに根が伸び始めます。鉄砲百合は特に乾燥に弱いので芽が出てない場合でも土の表面が乾いたら必ず水を与えるようにしましょう。

特に鉢植えは乾燥しやすいので注意(゚Д゚)ノ

開花時はもちろん休眠時でもカラカラにならないように水を忘れずに。かといって加湿になると球根が腐るので余分な水は流れるように受け皿などに水をためないように。

地植えなら水やりはほとんど不要です(≧▽≦)

球根の植え替え

一度植えたら数年は成長しますが、ユリは連作を嫌うので3年目くらいから生育が悪くなります。

葉が黄色くなって落ちる夏の終わりに掘り上げて土を再生して植え替えましょう。

鉄砲百合の肥料

チューリップヒヤシンスは今年の花はほとんど昨年のうちに球根に蓄えた栄養で花を咲かせます。

しかし、ユリは他の球根と違い、今年生育する花も周囲の栄養を必要とします。そのため植え付け時の元肥と定期的な液肥の追肥が有効。

植え付け時はマグアンプKのような緩効性肥料。芽が伸び始める3月ごろからは10日ごとに液肥を与えましょう。

まとめ

近所に咲いてるユリは鉄砲百合でしたか?高砂百合でしたか?

見かけた際は見分け方を思い出してどちらのユリなのか考えてみてくださいね(≧▽≦)

では、最後にクイズ。これはどっちだ?

答えは「鉄砲百合」でした~(≧▽≦)

では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です