レウィシアが徒長する、下葉が枯れる!それは日照不足と水のやりすぎです。

レウィシア表紙

少し寒くなったころからお花屋さんに並ぶ色とりどりの花。

ロゼット状と呼ばれるバラの花のように重なり合った葉の間から色とりどりの可憐な花を咲かせます。

この花の名前を知っていますか?

この花の名前はレゥイシアです。

(´゚д゚`)「れういしあ?」

何でしょう、この発音しにくい名前。

「名前の覚えにくい花」トップ10に入るんじゃないでしょうか(-_-;)

この名前は学名のレウィシア属  Lewisia からきています。

だからどうしようもないんですが、どうしても覚えられない方は、和名で「岩花火(イワハナビ)」というものもあります。

これは自生している原産地が、北アメリカのロッキー山脈北西部からカリフォルニアにかけての山地の岩場などであるからだと思われます。

レウィシアって何の仲間??

きれいな花だけどいったい何の仲間でしょうか?

分類上で以前はスベリヒユ科というポーチュラカなどと同じグループでしたが、近年の研究では独立して新しいグループ「ヌマハコベ科」が作られました。

現在はヌマハコベ科レウィシア属の常緑多年草として分類されています。

多肉質ではあるけど、花も形も全然違うもんね(^_^;)

でもヌマハコベって言ってもやっぱりわかりませんね。

まあ、ちょっと珍しいグループの花ってくらいの認識でOKです。

好みの環境もちょっと特殊なレウィシア

ほかの植物とちょっと違うのはその形だけではなく、好む環境も違います。

レゥイシアの好む環境

  • 日当たりがいい場所
  • 水はけがいい場所
  • 風通しがいい涼しい場所
  • 肥料は控えめに

イメージとしてはサボテンや多肉植物に近いですね(=゚ω゚)ノ

高山性の植物なので暑さも苦手。

逆に寒さには結構強くて東北南部でも屋外で越冬できるくらい寒さに強いです。

耐寒性5度くらいと説明されていることも多いですが、おそらくそれは温室育ちの苗。

寒さに慣らしていけば多少は氷点下に下がっても耐えられます。

むしろ冬よりも、日本のじめっとした暑い夏の方が問題となります(>_<)

レゥイシアを育ててみよう!

レウィシアは早ければ気温が下がる10月ごろからお花屋さんに花付きの苗が並びます。

本来の開花期は早春ですが、生産者さんは暑い夏を山の上の涼しい場所で栽培することで早くから開花させています。

レウィシアは寒さに当たることで花芽が分化するので、室内でずっと栽培していると貧弱に育つうえ花もあまり咲きません(>_<)

秋に購入した株は屋外で管理したほうががっちりした株に育ちますよ(≧▽≦)

レウィシアの置き場所

基本は外の日当たり。

お店で買ったばかりの苗は温室育ちで寒さに慣れていないことが多いので、徐々に慣らしながら外の環境に慣らしていきましょう。

雨や霜の当たらない場所の方がいいですが、環境に慣れれば屋外でも大丈夫です。

地植えする場合は水はけのよい場所がおすすめ。

ロックガーデンなど水はけと風通しの良い場所で育てましょう。

レゥイシアの花は寒さにあたることで花芽を作るので、いつまでも部屋の中でぬくぬく育てると春になっても花が咲きません(-_-;)

ですから、花付きの株であっても天気のいい日の日中は屋外で太陽にあてて、夕方日が沈んだら玄関内にしまうような管理をすると、株がしっかり育ちます。

現在の花が終わっても、寒さに当たることで次の花が作られるので春にはまたたくさんの花を咲かせることができるのです(゚Д゚)ノ

レウィシアの植え替え

土

秋から冬に購入した苗を、春にさらにたくさん咲かせるには植え替えを行うといいです。

植え替えの適期は2~3月。

土は、水はけのいい土を使用しましょう。

お花用の培養土は水持ちが良すぎるので、夏に根腐れの危険上がります。

使うなら「サボテン多肉の培養土」や「山野草の土」がいいですね。

配合するなら鹿沼土に3割程度軽石を混ぜた排水性のいい土がおすすめです。

レウィシアの植え替える鉢

植え替えは一回り大きい鉢に植えるか、古い土を1/3程度落として同じ鉢に植え替えます。

栽培1年目の育ちかけの苗は根が細いのであまり土を崩さず一回り大きく植え替える方が安全です。

鉢の大きさもさることながら、鉢の縁が鋭い鉢はロゼット状に広がった葉を痛めるので避けましょう(゚Д゚)ノ

植え替えたばかりの苗は土が乾きにくくなっているので、水の与えすぎには注意しましょうね。

3~4月に気温が上がってくると株が大きく育ち、たくさんお花が咲いてくれます(≧▽≦)

レウィシアに肥料は必要?

もともとやせた土地に生える植物なので多くは必要ありません。

特に寒い冬は肥料の吸収が悪く、夏も暑さで弱るので肥料はない方がいいです。

与えるなら早春。

固形のものより希釈倍率よりも薄めた液体肥料を花が咲くまで週に1度程度与えると元気のいい株が育ちます。

レウィシアの夏越し

夏の暑さが厳しい地域では夏に病気などで枯れてしまうことが多いので、風通しのいい日陰で管理しましょう。

鉢植えの場合は雨のあたらない場所で乾燥気味に管理するのがポイントです。

それでも、関東以西の平地では夏を越せずかれてしまうかもしれません(-_-;)

「夏越ししたらラッキー」ぐらいの軽い気持ちでチャレンジしましょう。

まとめ

レゥイシアは暑さが苦手な多肉植物に近い植物です。

寒さには結構強いので、雨がよけられる場所であれば屋外でも結構丈夫に育ちます。

管理としては多肉植物と一緒に育てると結構うまくいくという人もいます。

レゥイシア生産者さんに育て方を尋ねたときは、「あまり手をかけてやるより放任主義の人の方が毎年よく花をさかせている」なんてお話しされていました(^_^;)

環境が合えばほっておいても勝手に育って花を咲かせる丈夫な花です。

きらめくような質感と豊富な花色で、寒い時期にも楽しめる素敵なお花。

英国王立園芸協会 (RHS) ガーデンメリット賞 を受賞したこともあり、日本でももっと利用されて欲しい、オススメの花です。

それほど値段も高くないので、ぜひ育ててくださいね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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