伸びすぎた黒法師の挿し木と仕立て直し。緑になったらどうする?

黒法師表紙
黒法師表紙

真っ黒なひまわりのような姿の多肉植物。

その名も『黒法師』

独特の姿と色で人気の多肉植物。

でも枯らしてしまった(>_<)

という方も多いのでは?

基本的には丈夫な植物だけど、管理の仕方を間違えると枯らしてしまうことの多い多肉植物でもあります(`・ω・´)

今回はシックな多肉植物「黒法師」の紹介と、簡単な管理の仕方についてご紹介します(≧▽≦)

黒法師は冬に育つ

黒法師を枯らしてしまうのはほとんどが「夏」

なぜなら、黒法師は夏には休眠し、冬に成長する『冬型の多肉植物』だからです。

多肉植物は全部が暑い砂漠の植物かというと、そんなこともない。逆に夏の暑さが苦手で弱ってしまう植物もあります

逆に冬に生育がよくなるような多肉植物を『冬型の多肉植物』といいます。

冬型の多肉は夏の水やりが重要

夏によく成長する多肉植物なら、どんどん水を与えてもよく成長しますが、夏の暑さで休眠している黒法師に過剰な水は厳禁です(゚Д゚)ノ

夏の黒法師はほとんど水を与えず、乾燥させて過ごさせます。

土が乾くとつい水を与えたくなりますが、夏はぐっと我慢しましょう。

お盆を過ぎて夕方の気温が下がるころから、徐々に涼しい時間を狙って水やりを再開します。

冬も水やりが必要

一般的な多肉植物は寒さに強くなるように、冬は水を切って過ごさせる種類も多くあります。

しかし、黒法師は冬でも水を与え続けてください。もちろん与えずぎはNGですよ( `ー´)ノ

土の表面がしっかり乾いたら、下まで流れるように水を与えます。

冬は室温と同じくらいの、あまり冷たくない水を与えてあげましょう。

冬に成長するといっても、寒さに強いわけではない


冬型の多肉植物だからといって、日本の冬の寒さに耐えられるほどの耐寒性はありません。

いちよ氷点下にならなければ枯れることはありませんが、やはり健康に成長させるには5度以上の温度は確保しましょう。

冬は室内の日当たりのいい窓辺がベストポジション。

夜間室温が下がるようなら発泡スチロールの箱をかぶせるなどの対策をとってあげるといいですね。

黒法師は何の仲間?

黒法師は、ベンケイソウ科アエオニウム属(学名:Aeonium arboreum cv.Atropurpureum

アエオニウムとは、ギリシャ語の「永遠(aionion)」という言葉からきています。

基本的には一本の茎がどんどん伸びて、原生地では最大で2mほどにも伸びる(;゚Д゚)。

倒れたり折れてもそこからまた新しい芽が伸びます。

中心から新しい葉を広げ、古くなった下の葉を落としながら成長、葉の付いていた場所はまだらの模様になります

黒法師は元は黒くない

本来のアエオニウムは黒ではなく緑。

葉の黒いものが選抜されて黒法師となりました。

緑のアエオニウムもこれはこれでかわいいですね(≧▽≦)

黒法師の育て方

夏に休眠をする。ということだけ理解していれば、丈夫で育てやすい植物です。

挿し木も簡単ですぐに大株に育つので育てていても面白い多肉植物。

小さい苗なら300円くらいから購入できるからぜひチャレンジしてくださいね(≧▽≦)

秋からぐんぐん成長して、冬は室内で管理すればまだ成長します。

春はゴールデンウィークごろから徐々に水やりを控えて、夏には水を切って休眠させましょう。

休眠中でもしっかり日に当てることで、しっかりとした黒い色になります。

黒法師の管理

黒法師の管理で、水やりの次に重要なのが「日照」

基本的に年間を通して、できるだけ明るい場所に置きます。

日照が弱いと、黒い葉がきれいに出ません。葉が緑色になってきたら、それは日照不足のサイン。

もう少ししっかりと日の当たる場所に移動しましょう。日当たりがよければ色は戻ってきます。

黒法師の土

土は水はけのいい土がいいので、一般的なサボテン・多肉植物の土で構いません。

黒法師の肥料


肥料はほとんど必要ないですが、生育期の早春と秋にサボテン用の肥料などを与えてあげるといいです。

黒法師の挿し木

黒法師は挿し木で簡単に増やすことができます。

挿し木の適期は3~6月、9~10月です。

茎のどこで切っても挿し木することが可能です。

ですが、あまり茎が細いと、根が出る前にしおれて枯れてしまうことがあるので、できるだけ太い枝を利用するようにしましょう。

長く伸びた茎は、葉がなくても挿し木に使うことができます。

長い枝は20㎝程度に切り分けて挿し穂として利用します。

挿し木のポイント!

黒法師の挿し木を成功させるのには、押さえておきたいポイントがあります。

ポイントは以下の4つ。

  • 切れ味のいい刃物で切る
  • 2~3日日陰で乾燥、切り口が乾いてから挿し木する
  • 挿し木は乾燥させてからサボテンの土に挿す
  • 切る位置は節間の広い、成長期の部分

順番に見ていきましょう(=゚ω゚)ノ

切れ味のいい刃物で切る

切れ味の悪い刃物で切って細胞がつぶれると、そこから腐ってしまうことがあります(゚Д゚)ノ

挿し穂はスパっと切るのがポイント。もちろん刃物は清潔に。

抗ウィルス剤を使うか、ライターの火であぶってから使用しましょう。

2~3日日陰で乾燥、切り口が乾いてから挿し木する

切ってすぐ挿すのではなく、2~3日おいて切り口が乾いてから挿し木するのもポイント。

多肉植物は切り口を乾燥させてから挿し木しないと、傷口から雑菌が入って腐ってしまうことがあります。

挿し木は乾燥させてからサボテンの土に挿す

挿し木専用土でもいいですが、サボテンの土はもともと雑菌は少ないし、切り口も乾燥していれば雑菌が入ることも少ないので直接サボテンの土に挿しても構わないです。

切る位置は節間の広い、成長期の部分

そして、最後のポイントは挿し穂の切る位置。

茎の斑な模様を見ると、模様の間隔が広い部分と、狭い部分があることに気が付きます。

この狭い部分は夏。休眠期で生育がゆっくりだった部分。

幅が広いのは成長期の部分です。

切る場合は”幅の広い成長期の部分”で切ると、多くの芽が吹いて株立ち上の株になりやすいです。

うまくいけば、挿し木して一月くらいで根が生えてきます。

春の挿し木の場合は暑くなると根が張りにくいので、挿し木は早めに行うようにしましょう(=゚ω゚)ノ

黒法師は花が咲いたら枯れる

黒法師も株が育つと花が咲くことがあります。

写真のような豪華な黄色い花が咲くのですが、黒法師、花が咲いたら枯れてしまうんです(;'∀')

豪華な花を見たい気持ちもありますが、花が上がってきたら早めに切り取ってしまいましょう。

株が小さくても、根が詰まったりストレスがかかると花が上がってくることがあります。

注意しましょう。

まとめ

黒法師は日に当たるほど黒がきれいに発色します。

基本的に屋外で、しっかり日に当てて育てましょう。

ただ、黒法師として販売されているものの中には、真っ黒に染まるものから、品種的にそれほど黒くならないものまでいろいろ存在するみたいです。

販売時点でできるだけ黒いものを選んで購入しましょうね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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