松葉菊(マツバキク)と松葉牡丹(マツバボタン)はどう違う?見分け方教えます!

マツバギク-マツバボタン表紙

お花屋さんに行くと、同じような花で、同じような名前の植物が結構あります(^_^;)

全く違う仲間なのに、名前や姿が似ていたり、同じ仲間なのに全く違う名前で呼ばれたりと、初めての方は頭がこんがらがってしまいそう(=_=)

今回はその中でも名前も姿もそっくり。松葉菊(マツバキク)と松葉牡丹(マツバボタン)についてご説明します。

結論!松葉菊(マツバキク)と松葉牡丹(マツバボタン)は全く違う植物です!

名前も姿も似ているけど、この二つは全く別の植物。マツバギクはどちらかといえば多肉植物のメセン類に近い多年草。マツバボタンはポーチュラカに近い一年草です。

似ているようだけど、こうやって並べると結構違いますね(^_^;)

見分けるポイントは花。葉はぱっと見ではわかりにくいので、花の形でみわけるのが確実。

マツバギクは”菊”の名前の通り花弁が細く、マツバボタンはボタンのように丸弁の花びらをしています。

名前の由来となった花を思い出せば、間違えることはないですね(≧▽≦)

ではこの後はそれぞれの花の特徴を紹介していきます。

松葉菊(マツバギク)ってどんな植物?

マツバギクはハマミズナ科(ツルナ科)ランプラントゥス属(Lampranthus )とデロスペルマ属(Delosperma)の園芸品種のことを呼びます。

大きいくくりとしてはメセン類という多肉植物の仲間に分類されますが、マツバギクは多肉植物というより花壇苗として利用されます。

ランプラントゥス属(Lampranthus )とデロスペルマ属(Delosperma

どうやら”マツバギク”と呼ばれるグループはランプラントゥス属とデロスペルマ属、2属にまたがるようなんだけど、この二つ見分けが難しい(^_^;)

おそらくお花屋さんでも区別して売られていることはほとんどないんじゃないかな。

ランプラントゥス属

半耐寒性で低木上に立ち上がり横に広がっていく。壁面からはこぼれるように垂れ下がったりもしますね(≧▽≦)

花色は白・オレンジ・黄色・ピンクなど。一般的に出回るのは花色が豊富な交配種のスペクタビリス種(L. spectabilis)が販売されます。

半耐寒性なので、霜にあたると傷んだり枯れてしまいます。

東北地方以北で越冬しているマツバギクは下のデロスペルマ属のマツバギクなんじゃないかと思われます(。-`ω-)

夏の暑さ・乾燥にはすごく強いのでカラカラでも平気。庭から逃げ出した株がコンクリートの隙間で育っている姿なんかも見かけます(^_^;)

花の時期は4~6月と早めです。

デロスペルマ属

耐寒マツバギクや、砂漠の宝石という名前で近年人気のマツバギク。耐寒性-15℃をうたっているので、北海道でも栽培可能。

見た目ではほとんど見分けつかないです(^_^;)

開花期が6~11月と長いのも魅力。

東北や北海道でも地植えで越冬しているマツバギクはこのデロスペルマ属のマツバギクだろうと思われます。

困ったことに、お花屋さんではデロスペルマ属とランプランサス属を分けて販売されることが少ない。基本的にすべて”マツバギク”でまとめて販売されています。

形で見分けるのは困難なので、越冬できるかは植えてのお楽しみといわざるを得ません(*_*;

商品名で”砂漠の宝石”で販売されるものや、明確に”デロスペルマ”と表記されるものは耐寒性が強いので安心して植えましょう。

基本的な育て方はどちらの種も同じ。

水はけのよい培養土で、日当たりのいい場所で育てます。日陰は絶対ダメですよ。

日陰では花が開かない!

マツバギクは日が出ると花を開き、夜には花を閉じる。

そのため日陰だと花を開くことができない。必ず半日以上日の当たる明るい場所で育てましょう。コンクリの照り返しのあるような暑さでも大丈夫なくらい強いです(^_^;)

でも、多肉植物の仲間なので水はけの悪い場所は根腐れして枯れてしまいます。注意しましょう。

松葉牡丹(マツバボタン)ってどんな植物?

マツバボタンはスベリヒユ科スベリヒユ属の一年草。本来は非耐寒性多年草だが、日本の寒さには耐えられず枯れてしまいます(=_=)

しかし、種がこぼれることで毎年株が育つこともあるのですべての花を取り去らないようにした方がいいかもしれないです。

マツバボタンの学名はPortulaca grandiflora ポーチュラカ・グレンディフローラ。

そうなんです。マツバボタンはポーチュラカと同じ仲間。そういわれれば花が全く同じです(゚д゚)!

ポーチュラカと同じ仲間なので、ポーチュラカと同じく、花に触ると雄しべが動くという特徴があります。


ちょっと変わった種をつける松葉ぼたん

マツバボタンの種はちょっと変わっています。

6~9月に次々と花を咲かせるマツバボタン。花は1日花なので、マツバギクのように閉じたり開いたりすることなく、閉じたら終了です。

マツバボタンは非常に種をつけやすく、終わった花の後は実がつきます。

秋に熟した実は蓋を取ったように上の部分が外れて、中の鉛色の小さな種がこぼれ落ちて来年また花が咲きます。

一個の実には種が200~300個も入っています(゚Д゚)ノすげー

マツバボタンに比べてポーチュラカはほとんど種が近づかない。

マツバボタンの育て方

水はけと日当たりさえよければOK。

肥料もほとんど必要なし。一年草で買い替えるなら肥料なしでも可もいません。

鉢植えの場合は水はけのいい土を使いましょうね(゚Д゚)ノ

まとめ

同じような名前でごっちゃになっている人も多かったと思います。

まとめると、

花弁が細く、多年草なのが”マツバギク”

花弁が太く、一年草、種がこぼれて増えるのが”マツバボタン”です(゚Д゚)ノ

夏のガンガンの日差しでも元気に花を咲かせてくれる丈夫な植物です。お庭の花咲くグランドカバーとして利用してくださいね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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