イスラエルに春を告げるアネモネの花

アネモネ-表紙

雨季が終わる春、エルサレムの丘を真っ赤に染める程に咲き誇る花、それがアネモネです(≧▽≦)

エルサレムに咲くアネモネはアネモネ・コロナリア。地中海沿岸の草原にひろく咲きます。エルサレムの丘に咲くアネモネは赤ですが、紫・白・ピンクもあり、現在花苗で販売される園芸品種”アネモネ”の元となった花です。

風の花”アネモネ”

新約聖書には「野の百合は如何にして育つかを思え……栄華を極めたるソロモンだに、その服装いこの花の一つにも及かざりき」(「マタイ伝」第6章)とあり、 栄華をきわめた時のソロモンでさえ、この花の一つほどにも着飾ってはいなかった。 と描かれる野の百合はアネモネ・コロナリアであるといわれています。

語源はギリシャ語で風を意味します。英名はそのままウィンドフラワー。タンポポのように種が風に乗って飛んでいくから。

またギリシャ神話では、西風の神ゼフィロスが妻である花の女神クロリスの神殿に使えるアネモネという名のニンフ(ギリシャ語で若い娘のこと)に恋をする。それに嫉妬したクロリスはアネモネを神殿から追放。それでもゼピュロスはアネモネに会いに行き、それを見たクロリスは怒りを抑えきれずアネモネを野に咲く小さな花に変えてしまった。それがこのアネモネの花だと伝えられます。

真っ赤な花の花言葉は「君を愛す」雨季から乾季へ移り変わる2月ごろにエルサレム付近では一面に真っ赤なアネモネが咲き誇るそうですよ。

地球の歩き方のホームページに一面のアネモネが咲く写真があります。これが自然なんてすごい(≧◇≦)

アネモネを育てよう!

アネモネはキンポウゲ科イチリンソウ属(アネモネ属)Anemone coronaria の球根植物。

アネモネはまだ寒い1月ごろからお花屋さんに花付きの苗として販売されます。ほとんどは温室で育たられているので、霜が当たる地域では屋外に出しっぱなしでは傷んでしまいます。鉢植えで気温が下がる夜間は室内管理の方がいいでしょう。

凍らない程度の温度の場所であれば寒さには結構耐えるので屋外管理ができます。

夏に休眠する球根植物

アネモネの自然環境での開花期は2~5月。それ以降は葉を落とし、球根状態で夏を過ごします。地上部が全部枯れてしまっても諦めないでくださいね。そういうものです(^_^;)

原生地では花が終わると乾季が来て雨が降らないので球根で過ごすのですが、日本の夏は暑くて雨が多い(^_^;)

地植えそのままや鉢植えでも必要以上に水分が多いと、球根が腐敗することがあります。

地植えの場合は掘り上げて球根を乾燥させて秋まで保管します。鉢植えで植えっぱなし(球根を掘り上げない)なら雨の当たらない日陰で秋までは乾燥させて管理します。

地域によっては、地植えでも水はけのいい土壌であれば植えっぱなしで夏を越すこともできるみたいです。チャレンジしてみてもいいかもしれないですね。

球根から育てるアネモネ

秋にはチューリップなどの秋植え球根と一緒に”球根のアネモネ”が販売されます。

10月ごろ植えつけることで冬を越して2月ごろ花を咲かせることができるのですが、チューリップなどと違ってそのまま植えるだけではうまく育たない場合があります。

乾燥させて夏を越した球根は、いきなり水分の多い土に植えると急激に水を吸って腐ってしまうことがあるので、はじめに「吸水処理」を行う必要があります。

これは同じ時期に販売されているラナンキュラスの球根と同じ。似てるのは花だけじゃなく原生地の環境も同じなので球根の特性も同じなんですね(≧▽≦)

ラナンキュラスについては過去の記事も参考にしてくださいね。

アネモネの吸水処理

乾燥しているアネモネの球根は、適度に湿らせた新しいバーミキュライトに、球根のとがったほうを下にして挿して、ビニールで覆って2~3日ゆっくり水を吸わせます。

球根は水を吸うと倍くらいに膨らむので、それを確認してから栽培用の土に植え付けます。花用の培養土でいいですが水はけのよいものを選びましょうね。

アネモネ球根の植え付け

吸水の終わった球根は培養土に3㎝位の深さに植えます。冬季に地面が凍ったり、霜のきつい地域では球根の深さは倍の6~8㎝くらい深く植えるようにしましょう。

寒さが緩む2月ごろから葉を広げ豪華な花を咲かせます。花は花びらが落ちると綿毛のような種をつけるので、種を取る目的がないのなら早めに切り取って株の消耗を防ぎましょう。

種からでも育てることができます。その場合は気温が25℃以下に下がる10月以降に撒きましょう。

アネモネの肥料

生育期間が2~5月と短いので、秋の植え付けから定期的に液体肥料を与えましょう。お花用のリン酸分多めの液体肥料を薄めにして与えます。(通常1000倍なら1500~2000倍など)

球根が充実してくる3月以降は肥料はストップ。いつまでも栄養があると球根が太らなくなる場合があります(゚Д゚)ノ

豪華なアネモネ・コロナリアと、楚々としたアネモネ・ブランダ

園芸店で花苗として販売されるアネモネは豪華なで大きな花を咲かせる”アネモネ・コロナリア”が多く見られますが、山野草や宿根草として販売されるアネモネ。アネモネ・ブランダもひそかな人気のある素敵な花です。

基本的な育て方はアネモネ・コロナリアと同じで大丈夫。夏をどれだけすずしく越せるかがポイントになってきます。

アネモネは毒草です!

キンポウゲ科の植物はほとんど毒(゚Д゚)ノ

アネモネもご多分に漏れず”毒草”です。

古い文献には民間療法で利用していた記述もありますが、現在はほとんど使われていません。

全草にプロトアネモニンという毒を含み、茎を折ったときに出る汁に触れると皮膚炎・水泡を引き起こすことがあります。液が手につかないよう気を付けて扱い、ついた場合は早く洗い流しましょう(゚Д゚)ノ

まとめ

水はけさえよければ寒さにも強く、非常に丈夫な花。植えっぱなしで毎年咲いているという話も聞くので、夏乾燥気味に育てられれば毎年球根が増えて花がたくさん咲きます。

始めは開花している苗から始めると育てやすいですよ(≧▽≦)

花色も様々で一重八重と花形もいろいろ。冬の花として人気が高いアネモネ。ぜひチャレンジしてくださいね。

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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