私を忘れないで!なぜワスレナグサなのか?花言葉の本当の意味とは?

ワスレナグサ-表紙

ワスレナグサの花言葉はそのまま「私を忘れないで」

英名でも「forget-me-not 」と呼ばれます。

なんでこんな名前がついたのか?

ドイツの伝説とともにご紹介します(≧▽≦)

溺れる騎士の最後の言葉

ワスレナグサの伝説はいくつかありますが、代表的なのがドイツ、ドナウ川ほとりの話。

ドナウ川の伝説

美しい女性ベルタと、若い騎士ルドルフはドナウ川のほとりをデートしていた。

ベルタが川の水際で咲く青い花が気に入り「あの花を取ってくださらない」とルドルフに頼んだ。

ルドルフはお安い御用と花に手を伸ばすが、足元の土が崩れルドルフは摘んだ花とともに、雪解けで流れの激しい川に流されてしまった!!

川の流れに逆らえず流されるルドルフは「僕を忘れないで!!!」そう叫んでベルタに青い花の株を投げ渡したが、そのまま流されてしまった。

それ以来、この花はForget me not(私をわすれないで)と呼ばれるようになった。

ルドルフ……(゚Д゚;)

そんな簡単に流されるなよ・・・

川べりに咲くワスレナグサ

ドイツの物語のように、ワスレナグサは川べりの水の多い湿地に咲きます。

土がぬかるんでいたからルドルフはそのまま川に落ちてしまったんですね(。-`ω-)

これは、ワスレナグサを育てるうえでは重要な情報です。

つまり、ワスレナグサは乾燥に弱いということです。

湿地の植物ワスレナグサ

もともと湿地の植物で水が好きなので、ポットの状態では非常に水切れしやすい。

できるだけ早く地植えか大きめの鉢に植えてあげましょう。

土は水持ちのよい土が適しますが、きちんと水を与えられればそこまでこだわらなくても、普通の花用培養土でよく育ちます。

湿地の植物といってもいつでも水がとどまるような環境は好みません。

よどんだ水は株をくされさせるので、水はけの悪い土はやめましょう(゚Д゚)ノ

お花屋さんのワスレナグサはホントのワスレナグサじゃない?

通常お花屋さんに並ぶワスレナグサは ムラサキ科ワスレナグサ属の多年草。

正式には「ノハラワスレナグサMyosotis alpestrisもしくはその交雑園芸品種。

ホントのワスレナグサ(シンワスレナグサ)はMyosotis scorpioides といい、

英名でも true forget-me-not, water forget-me-notと呼ばれる。

こちらも同じ ムラサキ科ワスレナグサ属 の多年草ではあるのだけど、この”シンワスレナグサ”は花が地味でノハラワスレナグサに比べると人気がなく、いまはほとんど栽培されない。

ワスレナグサの仲間は日本にも自生していてエゾムラサキ ( Myosotis sylvatica、ミヤマワスレナグサ、ムラサキグサ)が北海道や長野県の高山に分布しています。

実は多年草「ワスレナグサ」

園芸で一年草として扱われる「ワスレナグサ」ですが、本来は多年草。

ただし暑さが苦手で、夏に枯れてしまうことから秋まきの1年草として利用されます。

かなり丈夫な花で各地で野生化も確認されている。

お庭でも”こぼれ種”で毎年咲きづづける場合もあります。

丈夫で簡単!ワスレナグサを育てよう

3月ごろからお花屋さんに花付きの苗が並ぶようになります。

基本色は紫ですが、近年は園芸品種の白やピンクも見かけるようになりました(≧▽≦)

紫の花でも蕾の時と花が終わりかけのころは花色がピンクに変わることがあります。

風通しのいい日当たりで管理しましょう。

株が込み合うと蒸れて腐ってしまうので株の間はポット1~2個分は開けて植え付けましょう。

思っている以上に横に広がります(^_^;)

ワスレナグサ、苗の選び方

葉っぱが生き生きとした緑色の苗を選びましょう。

これは葉が傷んでいるものは売り場で水を切らした可能性があるからです。ワスレナグサは水切れに弱く、一度水切れをした株は回復に時間がかかるんです(゚Д゚)ノ

花がこれから咲く若い株を選びましょう

ワスレナグサは花が咲きすぎた苗は根が張りにくいといわれています。

満開の株ではなく、これから咲く蕾が上がってきている苗を選びましょう。

ワスレナグサの肥料と土

ワスレナグサは丈夫な花なので、普通の培養土で十分に育ちます。

あまりに水はけのいい土だと水やりが大変になるかもしれません。

その場合は水持ち良くするように小粒の赤玉・腐葉土などを混ぜましょう。

肥料は少なめに。

薄い液体肥料(通常より薄めに希釈する)を2週間に一度与えます。

肥料成分が多いと葉ばかりが茂ってしまい、逆に花が咲きにくくなります。

最新品種ミオソティス・ミオマルク

ワスレナグサは本来多年草ですが、ほとんどの地域では夏が肥えられないで枯れてしまいます。

近年園芸品種として販売されたミオソティス・ミオマルクは宿根ワスレナグサの名前があるように多年草として楽しめます。

”宿根”といっても実際には年間を通して株が残る多年草で、冬の寒さも夏の暑さも大丈夫です。

しかも、花の大きさは普通のワスレナグサの2~4倍と大きく豪華。

花数も株を覆いつくすくらい咲きます。

花はパステルブルーから次第にピンク色を帯びた色に変化します。

ワスレナグサのほかの花言葉

ワスレナグサには「私を忘れないで」のほかに「真実の愛」「思い出」という花言葉もあります。

このことからヨーロッパでは恋に関するおまじないにワスレナグサが利用されます。

おまじないの方法は、

  • 偶然見つけた勿忘草を左わきに挟んで帰宅すると、その後に会った人から伴侶となる人の名前を知らされる (ドイツ)
  • 勿忘草をポケットに入れたまま好きな人に会いに行くと、その恋が成就する (スイス)

など、気になる人は試してみてはいかがですか(●´ω`●)

まとめ

早春のお庭を飾る青い花はきっと目を引きますよ(≧▽≦)

今年のお庭にはワスレナグサをぜひご利用ください。

同じ時期の青い花だとネモフィラもあるので、どちらにするか迷うところですね。

日当たりで水さえ切らさなければ誰でも簡単にこんもり育てられます。

ぜひチャレンジしてくださいね(≧▽≦)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

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