付け合わせだけじゃもったいない!パセリの秘められた栄養素とは?

誰もが知っているのに、誰もその秘められた栄養を知らない。
その野菜の名は『パセリ』
ハンバーグの付け合わせに乗ってくるアレです。

ほかの付け合わせは食べても、パセリだけは食べない。という人も多いのではないでしょうか( 一一)
かく言う私もそうなんですけど…
でも、それはもったいない!脇役として雑にあつかわれるパセリですが、実はすごい栄養を含んだスーパー野菜だったのです!
今回はそんな不遇の扱いを受けるパセリをご紹介します。
目次(*´▽`*)
パセリってどんな野菜?
パセリはセリ科オランダセリ属の二年草。学名: Petroselinum crispum
二年草というのは聞きなれないかもしれないですが、1年目は体を作り、2年目に花を咲かせて開花して種を作ると枯れてしまう植物を言います。
1年目は30㎝程度にこんもり育ち、2年目にはさらに大きく50~80㎝に育ちます。とはいっても、冬越しさせることはほとんどなく、寒くなる前には収穫を終わらせて毎年新しい苗から育てる方が、葉も柔らかく美味しく食べられます(≧▽≦)
パセリの独特な香りの正体

パセリ独特な香りの正体は”アピオール”という精油成分によるものです。
アピオールは独特な香りがあり、この香りで好き嫌いが分かれます(*_*;
パセリのほかにセロリも同じ精油成分を含んでいるんです。だから、やっぱり好き嫌いが分かれますよね(^_^;)
このアピオールには食欲増進効果も知られており、料理のトッピングに散らしたりすると風味が増して料理をよりおいしく食べられるようになります。
その他にも、利尿作用や腎臓機能を安定させる効果と、いいこと尽くし。
さらに、口臭や体臭を防ぐ効果まであるんです(゚Д゚)ノ
食後にパセリを噛むとお口が臭くなくなりますよ!
パセリに含まれる驚きの栄養

脇役扱いされるパセリですが、実は栄養価はめちゃくちゃ高い!ビタミンA (βカロチン)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC など多くのビタミン類を含むうえ、ミネラル分(カルシウム、マグネシウム、鉄など)も各種野菜の中でも、同一重量当たりの現有量はトップクラス。
この他にも食物繊維、葉緑素、カリウムなどまで含む圧倒的な健康野菜なんです!
中性では堕胎の薬
どんなに栄養があるとはいえ食べすぎは注意です(゚Д゚)ノ
パセリに含まれる精油成分アピオールは中世の時代は堕胎薬として利用されてきた危険な薬でもあります。
普通に食べる分には問題ないですが、妊娠中は特に過剰に摂取するのは控えるようにしましょう!
パセリの名前の由来
『パセリ』ってよく考えたら変な名前ですよね(^_^;)
名前の由来は、セリ科だからと言って、「パッ」とした「セリ」という訳ではないです。
パセリはもともと英語の[parsley]からの日本語読み。もとはギリシャ語の岩を表す[petro]とセロリ[selinon]からきています。
これは地中海の岩場に多く生育していたからだそうだ。
だから元は「ペトローセロリー」だったんですね(゚Д゚)ノ
ちょっと恐ろしいパセリの花言葉
パセリの花言葉は『お祭り気分・祝祭』とおめでたいものが定められています。
しかしもう一つ、パセリには恐ろしい花言葉も含まれているんです(◎_◎;)
それが『死の前兆』というもの(;゚Д゚)
パセリをギフトで送ることはないだろうけど、贈り物には向かない花言葉ですね。これは2年草という特性上、花が咲くということは近々、命の終わりが迫っているということからなのかな?
とにかくとんでもない花の意味があるので贈り物のアレンジなどには入れない方がいいですね。
日本とヨーロッパ、パセリの違い
日本で『パセリ』といえば、普通はクリクリと葉が巻いたような姿のパセリを思い浮かべると思います。
しかし、ヨーロッパでパセリといえばこっち。

日本ではイタリアンパセリと呼ばれる、直立性のパセリです。
ちなみに日本で一般的なパセリはカーリーパセリ(モスカールドパセリ)などと言われます。
イタリアンパセリはハーブ苗として販売されることが多いですね(-ω-)/
カーリーパセリとイタリアンパセリの違い
カーリーパセリ イタリアンパセリ
カーリーパセリとイタリアンパセリは見た目だけでなく、風味にも違いがあります。
イタリアンパセリは、カーリーパセリよりも風味がマイルドで苦味が少ないのが特徴。だから普通のパセリは苦手でもイタリアンパセリは大丈夫という人も多い(^_^;)
最近はイタリアンパセリもお店で販売されているのを見かけるようにもなりましたね(≧▽≦)
簡単栽培!パセリの育て方
栄養の塊り「パセリ」は才浴びするのも簡単(≧▽≦)
家庭菜園に一株あれば、必要な時にすく利用できますよ。
サイズも小型だから、ベランダなどでのプランター栽培にもピッタリ(*´▽`*)
さっそく育ててみましょう!
パセリは苗から育てるのがおすすめ
栽培方法としてはパセリの『種』から育てる方法と、パセリの『苗』から育てる方法があります。
おススメするのは断然、パセリの『苗』からの栽培。
理由は簡単。そんなに大量にあってもしょうがないでしょ(^_^;)
パセリは1~2株あればそれなりに収穫できます。パセリは一度にまとめて収穫するのではなく、継続的に収穫できるからそんなにたくさん育てなくても普通は足りると思いますよ。
イヤ、私は大量に食べたいんだ!という方は種から栽培することもできますが、発芽率が悪くちょっとコツがいります(-ω-)/
パセリの種まき
パセリの種まき適期は4~5月。温暖な地域なら秋まきも可能です。春なら種まきから約2ヶ月くらいで収穫できる大きさに育ちます。
種はポットや育苗トレーで育てるのが基本ですが、直接プランターにまいてもいいです。
では、さっそくまいてみましょうヽ(^。^)ノ
- 種は一晩水に浸けで水を吸わせておきます。
- ポットに種まき用土を入れます。先に水をかけて土を濡らしておきましょう。
- 一か所に3粒程度をまとめてまきます。
- 種には土をかけません!これ重要。パセリは発芽に光が必要な好光性種子。明るい場所で管理しましょう。
- 芽が出るまで乾燥しないようにやさしく水やりをします。
- 1週間くらいで芽が出るので、本葉が展開するころ間引きをして1本にします。
- 本葉が5~6枚に育ったら、畑やプランターに定植しましょう(=゚ω゚)ノ
パセリは苗の価格も150~200円程度なので、数がいらないなら苗からの栽培の方が断然楽ですよ(^_^;)
パセリの苗からの栽培

苗から育てる場合、お店で購入する苗は葉の色つやがよく、葉が5~6枚のしっかりした苗を選びましょう。
意外としっかり太い根が伸びているので根鉢を崩さないように定植しましょう(≧▽≦)
半日陰では徒長するので日当たりで栽培するのが基本ですが、夏の直射日光が強いと葉が硬くなって食感がゴワゴワするので、真夏だけは半日陰で栽培するのがおすすめです。
1年で株を更新するのが基本ですが、耐寒性があるので軒下で越冬させて2年目の収穫を楽しむこともできますよ(-ω-)/
越冬させる場合は秋に株元から切り戻して冬も乾燥させすぎないように管理しましょう。
パセリの土
パセリは乾燥を嫌います。
栽培時はしっかり水を与えましょう。土は普通の野菜用培養土で問題ありません。
畑の場合は酸性土壌を嫌うので、苦土石灰100~150g/㎡、たい肥3~4kg/㎡を元肥を入れて植え付けましょう。
パセリの肥料
元肥をしっかり入れてあれば追肥はなくても大丈夫です。生育期の6~7月に定期的に液体肥料を与えるとより元気に育ちます。
パセリの害虫
パセリに限らず、せり科の植物には「キアゲハの幼虫」がつきます。
小さいうちは鳥の糞のような茶色に白い模様があるイモムシですが、成長すると緑の縞々模様の小指度もある幼虫に育ちます。
こうなると一晩で丸坊主にされてしまうこともあるので、気づいたら早めに退治しましょう。
捕まえて捨てるのが確実ですが、パセリに使用できる殺虫剤は家庭園芸用薬剤では住友化学園芸の「STゼンターリ顆粒水和剤」くらいしかありません(^_^;)
大きい野菜ではないので、無農薬栽培するなら、ネットで囲うのがおすすめです。
パセリの収穫方法
本葉が15枚以上に育ったら収穫です(≧▽≦)
収穫は必ず一番外側の葉から摘み取って使用します。中心から新しい葉が出てくるので、真ん中を摘み取ってしまうと、その後の生育に問題があります(゚Д゚)ノ
また、収穫のしすぎにも注意!
収穫後も葉が15枚以上残るまでにとどめます。調子に乗って摘みすぎると、のちの生育が悪くなってしまいますよ(-ω-)/
パセリの花

2年草なので初年度に花が咲くことは稀ですが、根詰まりなどのストレスで花が咲くこともあります。
一度花が上がる(とう立ち)してしまうと葉も固くなって美味しくなくなります(;´Д`)
一度花が上がると次々に花が咲くので、種の収穫が目的でないなら早めに花茎を摘んでおきましょう。
パセリは種をつけるとそのまま枯れてしまいます(; ・`д・´)
花言葉「死の前兆」そのままのように……
パセリが主役のレシピ
付け合わせだけではもったいない!栄養価が豊富なのはわかったけど、生で食べるにはどうしてもあの香りが苦手。
そういった方も多いと思います。
そんな方でもおいしくパセリを食べられる簡単なレシピをご紹介します。
パセリのジャコ炒め
パセリとシラスをゴマ油でいためるだけ。味付けは醤油をお好みで、ごまをかけたら出来上がり(≧▽≦)
大量にパセリを食べることができます!
ドライパセリ

よく洗ったパセリの水気を取って、葉の部分だけを切り取ります。
キッチンペーパーを敷いた電子レンジで600W4分加熱。様子を見てパリパリになるまで乾燥。
新しいキッチンペーパーに包んでもんで粉々に、サイズはお好みで。
小瓶に入れて冷凍庫に入れておけば、必要な時いつでもパラパラと使えます(≧▽≦)
他にも検索するとたくさんのレシピがありますよ。
もっとパセリを有効利用してくださいね(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙