香りのいい庭木『ライラック』と『リラ』なんで花が咲かないの?育て方のポイント紹介
春に香りのいい紫の花を咲かせる庭木『ライラック』そして『リラ』
なんだか、どっりもそっくりだよね~(?_?)
それもそのはず、『ライラック』と『リラ』は同じ植物の別名なんです(''ω'')ノ
目次(*´▽`*)
『ライラック』は『リラ』の別名
日本語の表記で見ると全然違うように見える二つの名前ですが、アルファベット表記にすると、
ライラック「 lilac 」、リラ「 lilas 」ほとんど同じつづりなんです(゚Д゚)ノ
これは 「 lilac 」が英語、「 lilas 」はフランス語という違い。実はどちらも同じ植物を表しているんです。
ちなみに日本語では『ムラサキハシドイ』(紫丁香花) と書きます。
ムラサキハシドイとは?
日本にはライラックの近縁種、白い花のハシドイがあります。
ハシドイは端っこに花が咲くからともいわれている。端に集う→ハシニツドウ→ハシドイという変化かな。
ライラック同様に香りがいいので、漢字では『丁香花』でハシドイ。 「丁香」はスパイスのクローブの香りことなんだけど、中国でハシドイの香りに「丁香」の文字が当てられていたため『丁香花』がハシドイの漢字に当てられた。同じく香りのいい花の沈丁花なんかにも「丁」の字があてられていますね('ω')
ライラック(英語)とリラ(仏語)とムラサキハシドイ(日本語)
結局どれも同じ植物をさしていて、国ごとの呼び方が違うだけ。どれもそれなりに浸透していて迷ってしまうけど、どのように呼んでも間違いではないです(^_^;)
英語表記 | ライラック | lilac |
フランス語表記 | リラ | lilas |
日本語表記 | ムラサキハシドイ | 紫丁香花 |
ライラックって何の仲間?
ライラックはモクセイ科ハシドイ属の落葉小高木。高さは5mくらいまでは育つが、品種によって小型の矮性種もあります。
モクセイ科はキンモクセイを代表するように香りのいい花を咲かせる仲間が多いですね(≧▽≦)
原産地は東ヨーロッパ。すずしい地域に原生しているのであまり暑いのは得意でありません。逆に寒さにはめっぽう強いので、北海道の街路樹などでよく利用されていますね(=゚ω゚)ノ
基本色は紫ですが、1613年にフランスで白花も見つかった。現在は交配が進められて紫・白のほかピンクや淡い黄色、八重咲なども登場しています。
また、中国原産のチャボハシドイ(S.microphylla)の交配種は『姫ライラック』として1m程度で花が咲く小型の花木として人気があります。
日本では4~5月ごろ開花し、(自生種のハシドイは6~7月)札幌では開花に合わせて5月中旬に『さっぽろライラックまつり』が開催されます。
ライラックの花言葉
香りが素敵なライラックは花言葉も素敵です( *´艸`)
ライラック全体の花言葉は 「思い出」「友情」「謙虚」
花色別の花言葉もあって、
紫のライラックは「恋愛のはじめての喜び」 「恋の芽生え」
白のライラックは 「青春の喜び」 「無邪気」
ライラックの葉がハート形なことや、フランスで白いライラックを青春のシンボルとしていたことなどが由来のようですね(*'▽')
幸運を呼ぶライラックの花?
ライラックの花はひとつひとつは筒状で、先が4つの花弁に分かれています。
その中でたま~に『5枚花弁を持つ花』がごくごくわずかに咲くことがあります。この花を見つけると幸せになれるといわれています。
ライラックの花が咲いたら探してみましょう( *´艸`)
ライラック白花は不吉?
良い意味が多いライラックですが、国によってはライラックを家に持ち込むと不幸を招くとも言われています。
イギリス・アメリカではライラックの花を身に着けた娘は、結婚相手を見つけられないと信じられています(;_;)
ライラックの花束を送り届けられると、それは「婚約破棄」を意味するらしい。気をつけてくださいね(゚д゚)!
ライラックの品種
紫と白しかなかったライラックですが、現在はピンクや覆輪。八重咲きや矮性品種など、品種も豊富に選べるようになりました\(^o^)/
お庭で香りのいい花を楽しみましょう!
ライラック・センセーション
覆輪が美しいライラックです\(^o^)/ |
ライラック・キャサリンハブメイヤー
蕾の濃い色から、開くと薄い紫に!豪華な八重咲きです(^o^) |
ライラック・マダムレモイネ
ちょっと珍しい、白の八重咲き品種です(^o^) |
姫ライラック・ミスキム
コンパクトにまとまる姫ライラック。薄紫から開くとアイスブルーの色に! |
姫ライラック・ピンクパフューム
ピンクのヒメライラック。なんと四季咲きです! |
この他にもたくさんの品種があります。お気に入りを探してくださいね\(^o^)/
ライラックの花が変わってしまった?
はじめはライラックだったのに、数年のうちに別の花に変わってしまった(T_T)
そんな話をたまに聞きます。おそらくそれはこんな花じゃないですか?
↓↓ ↓↓
接木ライラックの台木はイボタノキ
この花は『イボタノキ』といいます(^^)
ライラックはほとんどが「接木」で作られています。その台木として使用されるのがイボタノキ。 ライラックの台木に使われることの多い木です。
イボタノキは初期の成長が早く、ライラックに早く花を咲かせることができるのでよく使われます。しかし、生育が旺盛なので、株元から台木の芽が伸びてくるとあっという間にライラックが枯れて、全てイボタノキに変わってしまうんです!!
株元から伸びる枝がライラックなのか、台木のイボタかよく確認して、台木の芽の場合は必ず生え際から切り取るようにしましょう。葉の形が違うのですぐわかるはずです。よく見ておきましょうね(*_*)
また、ライラックよりイボタノキのほうが寿命が短いので、長く栽培していると根が弱ってくることがあります。継ぎ目を埋めるようにして、ライラック本来の自根を伸ばすようにすると株が長持ちします。
ライラックの花が咲かない!
ライラックを育てていて多いのが「花が咲かない!」という質問。
ライラックを咲かせるには株を充実させるしかないので、春からの生育期に肥料を上げて肥培します。ただし、暑さが苦手なので夏は肥料は与えないようにしましょう。
関東位西の暖地では、栽培は難しいかもしれないです。
北海道・東北地方のように夏でも涼しい地域なら、それほど栽培は難しくありません。日当たりのいい場所に植えてあげましょう。
暖地では西日を避け、夏はできれば半日影の風通しの涼しい場所で管理しましょう。移動しやすい小型の姫ライラックの方が管理しやすいかもしれません。
ライラックは夏に来年の花芽を作るので、夏に弱らせるといつまで経っても花は咲きません。暑い夏をどう過ごすかが栽培のポイントですよ(゚д゚)
ライラックの剪定
ライラックは夏に花芽ができるので、秋以降の剪定はやめましょう。
枝を切るなら花後すぐに剪定です(゚д゚)!
とは言っても、そんなに枝のはびこる木ではないので、基本的には自由に枝を伸ばしたほうが花も多くきれいに育ちますよ。
まとめ
今回は香りのいい花木『ライラック・リラ』についてご紹介しました。
ライラックは寒さに強く、暑さに弱い木。関東より西の地域では夏をどうやって涼しく過ごすかがポイントになります。
ヒートアイランド現象で夏が非常に暑い都市部での栽培は難しいかもしれないですね。
無理に難しい植物を育てるより、地域にあった植物を植えるのも園芸を楽しむには必要です。栽培が難しい地域の方は5月に北海道にライラックの香りを求めて旅行に行きましょう(*´∀`*)
では、皆さんよい園楽を~
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