生垣を作ろう!初めてでも簡単!管理と植え方
生垣。なまたん……じゃないです(^_^;)「いけがき」と読みます。
”いけがき”と聞けばどんなものかわかりますよね。いわゆる敷地の境界。垣根の一種。
垣根はブロック塀や竹垣などいろいろありますが、「生垣」は読んで字のごとく、”生きた垣根”樹木を列植し敷地の境界を表した植え方のことです(=゚ω゚)ノ
目次(*´▽`*)
見直される生垣
以前はどこの家でも利用されていた生垣。しかし近年は減少の一途をたどっています。それは、
- 刈込などの手入れが大変
- コンクリ塀などの普及
- 庭の縮小による植え付け場所の減少
- 洋風建築の増加で和風の”生垣”が似合わなくなっている。
など。
日本人の園芸ばなれによって、植物知識を知らない人が増えているのも原因かもしれませんね(。-`ω-)
しかし、いま生垣は欧米風の”ヘッジ”として生垣を再評価する動きが高まっています。
生垣(ヘッジ)の利点
近年の大きな地震でコンクリート塀が崩れ下敷きになる事件が多く発生しています。その点生垣は地面に深く根を下ろしているので地震で倒れることは少ない。万が一倒れても大きい被害はありません。
人工物で変えぎられることに比べ植物の仕切りは拒絶感をやわらげ、周囲に溶け込みやすくなります。
樹種によっては季節の移り変わりや花を楽しむことができます。
どうしても重たい感じになってしまっていた今までの日本の生垣に比べ、近年は生垣に利用される樹種も増えていることで、植栽の楽しさも広がっています。
生垣植えたいけど…今まで何も育てたことがない(´・ω・`)
そんな方でも大丈夫。生垣に利用される植物の条件は
- 丈夫であること
- 成長がよく枝葉がよく茂ること
簡単に言えばほっといてもそれなりの育つ植物が利用されます。きれいに保つにはそれなりの管理は必要ですが、現代ではほとんどの方が家を建ててから初めて本格的に植物を育てる。という方がほとんどです(^_^;)
これからガーデニングにチャレンジしたいと考えているなら”生垣”はまさに「初心者向け入門編」といえます。
難しく考えないで、簡単な植え付け方法をご紹介します。
生垣を植えよう!
生垣を育てるにはもちろん土が大事(゚Д゚)ノ
生垣は植え付けてしまうと土壌改良を行うのは難しくなるので、植え付け前にはしっかりと土を改良しておきましょう。
とはいってもそんなに難しいことはなくて、基本的には”腐葉土”もしくは”バークたい肥”を土に混ぜればOK。
今まで何も植えたことのない場所なら、苗木2~3本に20Lくらいが目安。掘る穴は最低植える植物の根の大きさの二回り大きく。できるだけ大きく耕した方がしっかり根を張るので後々楽に管理できます。
肥料はそれほど多くは必要ありませんが、庭木用の肥料、なければ固形の油粕や花用の肥料でもいいので直接根に触れないあたりに埋めてあげましょう。
植え付け後は12~2月の冬時期に「寒肥」と呼ばれる有機質の肥料を与えるようにします。
植え付けの幅と本数
いざ生垣を作ろうと考えたとき悩むのが、植え付け幅と本数。
基本的に、細い苗木なら30㎝間隔。つまり180cmに6本が目安。
苗木が大きいものの場合は50㎝間隔に広げ、180㎝に4本ぐらい。
これはあくまで目安なので、現場に合わせて調整してくださいね。
極端な話1m間隔でも時間をかければ生垣になります。目隠しになるまで時間がかかるだけです(^_^;)
生垣を植え付けたら必ず支柱を立てます。1本ずつに立てるよりも図のように両側にしっかりした支柱を立てて間を物干しのように横棒を渡して固定する方がまっすぐできれいな生垣が作れます。
根付くまでは、地面が乾いてるときにしっかり水を与えます。根付いてしまえばあとは雨水で十分です(≧▽≦)
生垣の剪定
生垣は芽吹きのいい品種が使われますが、剪定を怠ると枝がきれいにはなりません。少なくとも年に1~2回は剪定を行いましょう。
通常の生垣樹は生育の止まる梅雨時(6月ごろ)と秋の終わり(10月ごろ)がおすすめ。花の咲くつつじなどは基本的に花の後に剪定します。
剪定の道具
1本2本ならいいですが、何本もの生垣を剪定するのには小さな鋏では大変(>_<)
剪定鋏やバリカンを用意しましょう。
剪定のポイント
植物は先端に行くほど生育がよくなる特性があります。なので同じように剪定すると上の部分が下に比べて早く育ってバランスが悪くなります。
成長が早いことを考慮して下よりも上を少し強めに整えることでバランスよく刈り込むことができます(゚Д゚)ノ
まとめ
生垣は丈夫な植物なので初めてでも安心。小さい苗は30㎝間隔、大きい苗は50cm間隔を基本に植えます。
土壌改良と支柱は必須。特に土は植えた後ではやり直しがきかないので、植え付け前にしっかりと植物の生育に適した状態に整えましょうね。
すぐには必要ないですが、将来的に剪定するために鋏は準備しましょう。
植えてすぐで、まだ枝が張っていない状態でも、先端を少し切り詰めるのがポイントです。先端を切ることで枝元からの新しい枝が増え、早く枝の詰まった生垣に育つんです(≧▽≦)
今回は植え付けの説明で長くなってしまったので、生垣にお勧めの樹種の紹介はまた次回(;´∀`)
次はいろいろな用途に合わせた樹種を紹介します。
では、よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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