アメリカとの友好の証「花水木(ハナミズキ)」花が咲かない原因はこれだ!

ハナミズキ表紙
ハナミズキ表紙

​街路樹などでもおなじみ。

春の桜のあとくらいから、可愛い花を咲かせるハナミズキ

漢字で書くと『花水木』花がきれいなミズキの仲間という意味。

こんな名前だから、日本の木なのかな?と思う方も多いはず。

だけど、実はアメリカ原産。

東海岸からミシシッピ川あたりに自生する里の木なんです。

日本で言うところの”桜”のように『春をつげる花木』としてアメリカでも人気の花木。

さらに、”桜”と”花水木”には、日本とアメリカ交流の象徴としての、重要な歴史があるんです(●´ω`●)

今回は、花水木について詳しく紹介していきます!

ポトマック湖畔公園の桜の返礼として

1912年、当時の尾崎行雄東京市長が贈った桜の苗木の返礼として、1915年に日本に送られたのがハナミズキ。

参考リンク→:桜を庭木に植えると大変な理由5選

届けられたハナミズキは全部で60本。

うち白花の苗木が40本、ピンク花の苗木が20本だったらしい。

残念ながらこの原木はほとんどが不明か枯れてしまって、現在は東京の世田谷にある『都立園芸高校』に一本が残るだけとなってしまっている。

でも、挿し木などで増やされた花水木は、今ではまるで昔からの日本の木のようにそこいらじゅうで見ることができるようになりました。

なお、アメリカに送られた桜の方は、100年たった今もきれいに咲き誇り、春には大々的なお祭りがおこなわれています。

参考リンク→:地球の歩き方~ワシントンD.C. 全米最大規模の桜祭り「ナショナル・チェリーブロッサム・フェスティバル」開催中!~

​ハナミズキってどんな木?

花水木は、ミズキ科ミズキ属の落葉樹。学名はCornus florida

原産はアメリカ東部の温暖地やメキシコ北東部。

花は春の季節4~5月。

桜と同じく、葉に先駆けて花が咲くので、よく目立ちますねヾ(≧▽≦)ノ

葉はやや楕円形、花の終わりごろから開いて、秋には紅葉して落葉します。

木は結構大きく育ち、10m以上になることもある高木。

基本的に1本立ちで育て、高くなりすぎる場合は剪定で、芯を止めて調整します。

剪定についてはまた後で詳しく説明しますね(-ω-)/

花水木の花を見て見よう

花の特徴はなんと言っても、大きな4枚の花弁!

と言いたいところだけど、あれ、花びらじゃないんです(^_^;)

実は花びらに見える部分は「総苞片」と呼ばれる花を包む”葉”に近いもの。

本当の花は中央にある小さな粒々。これ一個づつが花なんです。

アップで見ると、確かに。蕾っぽいですね(≧▽≦)

上の写真はまだ蕾。

開花すると黄色い雄しべと雌しべが目立ってきます。

このころになると、葉も展開を始めます。

花水木の花の特徴は、花びらの先端がくぼんで、ハート形に見えること。

春に咲く4枚花弁で先端がくぼんでいれば、ほぼ間違いなく花水木。見分けるのは簡単ですね(≧▽≦)

花色はそれほど多くはなく、基本的に赤白ピンクのどれか。

ちょっと珍しいものとして斑入り葉の品種もあるけど、性質が弱く、花も咲きにくいことから最近はあまり見かけなくなりました(-ω-)

白斑の『チェロキーデイブレーク』、黄斑の『レインボー』などが有名。花の無い時期でも明るくて素敵( *´艸`)

花はどちらも白花デス。

変わった花としては、花水木の八重なんてものもあります。

白花の『アルバプレナ』

写真はきれいなんだけど、実際咲いてみると、あんまりわからないんだよね(^_^;)

花水木の花弁(に見えるもの)は本当の花びらではないから、普通の花に比べて長く楽しむことができるんです。

花だけじゃない、秋の紅葉とかわいい実

花水木は紅葉もきれい(≧▽≦)

寒さにあたると真っ赤に色づきます。

真っ赤に染まった葉に隠れてわかりにくいけど、この葉が落ちると、また別の観賞価値が出てきます。

それが、真っ赤な実。

1㎝ほどの卵型をした実がたくさん実ります。

『有毒』という表記がされることがありますが、実は人間にとって害はないようです。今度食べてみようかな(^_^;)

実の味は、ほとんど果肉はなく、苦みもあって食べれたものではないみたいですね。

でも、小さな赤い実は、冬の鳥たちにとってはご馳走で、鳥によって広い範囲に運ばれます。

ハナミズキは鳥たちに食べられることを選んだから、この姿の実になったんですΣ(・ω・ノ)ノ

ちなみに、近縁種のヤマボウシの実は食べられます。

こっちは、すべての実がくっついて一つの大きな実になっています。

この形、ヤマボウシは鳥ではなく、猿やクマに食べられることで繁殖地域を移動することを選んで進化したから。

だから、サルの仲間である人間が食べても美味しいんですね(≧▽≦)

花水木を育てよう

ハナミズキは街路樹で栽培されるくらい、丈夫で育てやすい木。

花も紅葉も楽しめるから、庭木・シンボルツリーとしても人気です。

苗木は秋から春にかけて、ホームセンターなどでも販売されます。

人気の庭木なので、1m程度の苗木から、数メートルのシンボルツリーまでいろいろな大きさで販売されます。

予算に合わせて好きなサイズを選びましょう(≧▽≦)

ハナミズキの植え付け

苗が販売されている、秋から春にかけてがおすすめだが、年間通して植え付けは可能。

重要なのは日当たりのいい場所。できれば強い西日は避けられればさらにベスト。

土は水はけのいい肥沃な土地であれば、それほど土は選びません。

お庭だったらたい肥腐葉土をしっかり混ぜてあげればだいたい大丈夫。

背の高い木を植えたときは、根付くまでしっかり支柱で支えることが重要ですよ(-ω-)/

参考リンク→:根巻、ルーコン、ポット植え。庭木の植え方。どうやって植える?~根巻編~

参考リンク→:芽と根がよく出る”メネデール”だれでも栽培が上手になる?魔法の液体の正体は?

花水木の肥料

花を咲かせようと、大量の肥料を与えるのは逆効果。

葉ばかりが茂って咲きにくくなったり、病気に弱くなったりします。

肥料は、寒肥と花後のお礼肥えを中心に、庭木用の化成肥料や骨粉や魚粉が配合された醗酵油かすを与えます。

参考リンク→:どこよりも詳しい『寒肥』肥料の与え方

花水木の花が咲かない!その疑問にお答えします!

花水木でよく質問があるのが、「花が咲かない」というもの。

特に、ホームセンターなどで、1m程度の苗木に花がたくさん咲いている花水木を購入したのに、次の年は全く花が咲かなくなってしまった。

という話をよく聞きます。

大きな鉢や、庭に植えて栄養も豊富なのになぜ??

地植えのハナミズキは数年咲かない。

大きな鉢に植え替えたり、たくさんの肥料をあげるのは、花を咲かせるには逆効果なんです(゚Д゚)ノ

本来、花水木は10mを超える高木

花を咲かせ始めるのも2~3mに育ってから。

木が若いうちはもともと花を咲かせないんです。

じゃあ、なぜお店で売っている鉢植えのハナミズキは、あんなにたくさん花が咲いていたのか?

それは、根を制限することで、これ以上成長できない環境を作り、花水木の不安をあおって花を咲かせていたんです。

花水木に早く花を咲かせるなら鉢植えで管理

「このままでは、成長できずに死んでしまう!その前になんとか子孫を残さなくては!!!」

ハナミズキがそう考えたかどうかはわからないですが、植物は生育が制限されることで早く花を咲かせる性質があります。

小さいうちから花を楽しみたいのであれば、鉢植えで2~3年ごとに少しずつ鉢を大きくしていけば、比較的花を咲かせやすいでしょう。

とはいえ、1m程度で満開になった株は、体力を使い果たしているので、上記のように育てても次の年は花の数が少なくなる場合がほとんど。

これを隔年結花と言います。

花数を制限するなどの方法もなくはないですが、株が充実してくれば毎年咲くようになるので、数年間は我慢するのがいいんじゃないかなと思います(^_^;)

鉢植えなのに花が咲かない!充実した木なのに花が咲かない!

こういう場合もあります。

この場合、6~7月ごろ葉に白い粉が吹いていることはないでしょうか?

ハナミズキは初夏から、来年の花芽を作り始めます。この時期発生しやすいのが『うどん粉病』

うどん粉病にかかると、葉が栄養を作れなくなり、来年の花芽が作られません。

一度うどん粉病が発生すると治療は難しいので、発生前から殺菌剤で予防しておくのがおすすめです。

いろいろの殺菌剤があるけど、うどん粉病の専門薬『モレスタン』などがおすすめです(-ω-)/

使用方法・容量を守って正しく利用しましょう。

花水木は肥料が多すぎても花が咲かなくなります

病気もない。株も充実。葉もいっぱい茂っているのに花が咲かない場合は、肥料の与えすぎかもしれません。

特に『粉の油かす』などを多く与えると、窒素(葉の肥料)が過剰に供給されて、葉の茂りはよくても花が咲かないという場合があります。

油かすは、必ず骨粉や魚粉などが配合され、初期醗酵が完了した『醗酵油かす』を使うようにしましょう。

肥料過剰の場合は、余分な肥料を吸着してくれる『ハイフレッシュ』を周囲にまくのも有効ですよ(‘ω’)ノ

ハナミズキの剪定

ハナミズキは素直に1本の芯が伸び、樹形も暴れることは少ないので、ほとんど剪定の必要はありません。

もうこれ以上大きくしたくない場合や、広がりすぎた枝を落とすくらいで十分です。

時期は落葉後から2月くらいまで。

この時期は枝も見やすく剪定作業がしやすい。

CREATOR: gd-jpeg v1.0 (using IJG JPEG v62), quality = 100

ハナミズキの花芽はぷっくりとしたドラクエのスライムのような形をしているので、一目でわかります。

剪定の時は花芽を切らないように気を付けて作業すれば、来年の花には影響ありません。

大きすぎる木や、自信の無い場合は造園屋さんにお願いするのがいいですよ(≧▽≦)

ハナミズキとアメリカハナミズキ?何が違う?

花水木の説明に『アメリカハナミズキ』と書かれている場合があるが、これは間違い。

正しくは『ハナミズキ』別名『アメリカヤマボウシ』

だから、ハナミズキ・アメリカハナミズキどちらも同じものを指しているんです。

ヤマボウシ

ヤマボウシとういうのは、果実の説明で紹介した、日本に自生するハナミズキの近縁種。

同じような4枚の総苞片を持つが、総苞片の先端はくびれずにとがる。

花の時期も葉が展開してから開花するなど、似ているようで意外と違う。

アメリカから来た「ヤマボウシに似た木」だからアメリカヤマボウシ

これがごっちゃになってしまったみたいですね(^_^;)

まとめ

庭木にしても非常に人気の高い木、ハナミズキ。

今回のまとめは

  • 原産はアメリカ。日本の桜と交換にやってきた。
  • 花びらに見えるのは、葉の一部でホントの花は中心にある。
  • 小さいうちは花が咲きにくい。
  • 秋は紅葉、実も楽しめるが食べられない。
  • うどん粉病に注意。
  • 剪定は冬。でもほとんど不要。
  • ハナミズキ、別名アメリカヤマボウシ。アメリカハナミズキは間違い。

です。

ハナミズキは、近縁のヤマボウシに比べると、アメリカらしい派手な花です。

どちらか決められない!という優柔不断な人には、

ハナミズキxヤマボウシのハイブリット、『ステラ系ハナミズキ』というものもあります。

姿はハナミズキよりですが、より日本の気候に合った育てやすい庭木として人気です(≧▽≦)

花はハナミズキのような丸花弁だけど、先端がとがります。

花期は葉が出てからの開花ですが、ヤマボウシよりちょっと早いという、まさに中間の性質を持つハナミズキ。

素敵な木だけど、まだ流通量が少ない木です。育ててみると珍しがられるかも?!

どれも人気の庭木。お気に入りの方を植えてくださいね(≧▽≦)

では、みなさま、よい園楽を~~~ヾ(≧▽≦)ノ

アメリカとの友好の証「花水木(ハナミズキ)」花が咲かない原因はこれだ!” に対して2件のコメントがあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です