一年間の厄払い。1月7日に「七草粥」食べてますか?
も〜いくつ寝るとお正月〜
お正月の縁起植物を幾つか紹介してきましたが、今度は年明けにまつわる植物の紹介\(^o^)/
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目次(*´▽`*)
1月7日は、なにをする日か知っていますか?
それは、「七草粥を食べる日」です。
七草粥とは、1月7日「 人日の節句 」の朝に、その一年の無病息災を願って食べる春の七草が入ったおかゆのこと。
早春の時期に芽生える植物の力を得るという意味のほかに正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われています。
確かにお正月ってなんだかんだ食べ過ぎちゃいますものね(^_^;)
人日とは中国の陰陽五行説に由来して定着した日本の暦「節句」の一つで、ひな祭り(上巳の節句)やこどもの日(端午の節句)も同じ起源から始まっていると言われているよ。
「春の七草」全部言える?七草覚え方
その昔から日本には若菜詰みをして粥を作る風習がありこの時期、雪の下から芽を出す植物の力を得る。
野菜不足の栄養を補うなどから1月7日に7種の植物が入った粥を食べることで1年間健康に過ごせるとの風習が広まった。
古くは室町、平安の時代まで遡るというから、なかなかのもの(@_@)
その内容とは・・・
セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ、これぞ七草!!
実はこの並びで575調になっているんです。だから、
「せりなずな~、ごぎょうはこべら、ほとけのざ~、すずなすずしろ、これぞ七草~♪」
って歌えば覚えやすいですよね(≧▽≦)
今の呼び名と違って、なんだか聞いたことないような植物もありますので、一個ずつ解説しながら見ていきましょう\(^o^)/
セリ
セリはセリ科の多年草。
普通に野菜としても利用されているからわかりやすいですね(≧▽≦)
日本全国に自生していて、英名はJapanese parsley。
日本のパセリってことですね(・_・D フムフム
食用としての利用は古く、古事記や万葉集の歌にも詠まれていたことから、奈良時代にはすでに一般的だったようです。
名前の由来は、一か所から競りあって生えるとこから「セリ」と呼ばれる。
七草に使われるのは「競り勝つ」的な縁起を担ぐ意味もあるのかもしれないですね(^^♪
ナズナ
いわゆる「ぺんぺん草」
今は見向きもされませんが、食べ物の無い時代は重要な山菜の一つでした。
植物の形も、よくよく見ればハート形の果実がかわいいんですよ(≧▽≦)
昔は藁ぶき屋根にこの草が生えると『貧乏の象徴』とされた。
粥に入れるのは花茎ではなく若葉のほう。
乾いた果実はカラカラ音を立てるので、子供のおもちゃにされました。
名の由来は「名で菜」からとの説があり。
音のなる花茎で体を撫でて穢れをはらったとされる。
神社などでお祓いに使用される白い紙をつけた棒、大麻(おおぬさ)になぞらえて汚れをはらう意味があるのかもしれません。
最近はタラスピ オファリム(西洋ナズナ)という近縁種が切り花として販売されることもありますね(=゚ω゚)ノ
ゴギョウ
現代においてゴギョウの名に当てはまる植物はなく、ハハコグサではないか、というのが定説になっています。
キク科ハハコグサ属の越年草 で白い毛をまとったような姿が特徴的で見分けやすい草です。
ゴギョウの名には「御形」・「五行」の字があてられ、御行は人型、簡単に言えば身代わり人形として汚れを流すための流しびなとしても使われていたと伝えられています。
これも汚れをはらう意味があるんですね(≧▽≦)
古くは草餅を作る際に利用されていましたが、「母子を杵でつぶすのはよくない」とのことから、草餅にはヨモギが利用されるようになりました。
ハコベラ
ガーデナーならだれもが一度は見たことのある定番雑草「ハコベ」です。
その辺に生えている葉をちぎって食べるだけで、以外にも普通においしい(;^ω^)
私なんかは草むしりしていて、おなかがすくとたまにかじってます。
ハコベラは「はびこる(栄える)」に通じることから縁起を担いで選ばれているようです。
ちなみに10枚に見える花弁は実は深く切れ込んだハート形で、花弁の数は本当は5枚なんですよ(≧◇≦)。春になったら観察してみよう!
ホトケノザ
現代で言うホトケノザは上の写真、シソ科のホトケノザ。
仏様が台に乗っているように見える。しかし七草のホトケノザはコレではなく、
キク科の越年生雑草「コオニタビラコ」であるというのが定説。
ロゼット葉(冬地面にへばりついた葉)を仏様の台座に見立てたと解説があったけど、そんな草ほかにもありそうだけどね(^_^;)
スズナ
スズナというのは、いわゆるカブのこと。
粥で使うのは葉の方。
形が鈴のようだからかな(?_?)
鈴は神様を呼び出すことに使われることで縁起がいいから、カブではなく鈴菜(スズナ)と呼ばれたらしい。
スズシロ
こっちも見てわかるようにダイコンのこと。
やっぱり使うのは葉っぱの方。
大根の葉っぱも美味しいよね(≧▽≦)
お店ではほとんど切り落とされている。
あれは葉がついていると根の養分がどんどん葉っぱに取られて早くに質が悪くなっていくから。
もし葉付きの大根を手に入れたら根っことは切り離して早めに調理してしまいましょう。
清白(スズシロ)は純白で穢れのないさまを表現しているといわれているよ。
大根はタネから簡単に栽培できるよ。家庭菜園で作れば葉っぱも全部利用できるね。
挑戦してみよう。
春の七草で七草がゆを作ろう!
正しくは上で紹介した7種の野草を使っておかゆを作って食べるのが正しいしきたり。
でも雑草といえど、1月にこの種類を探すのは一苦労(@_@;)
お店でそろうホウレンソウや水菜で作ってもいいけど、やっぱりきちんと食材をそろえたいという方には、そのまま飾っても絵になる七草のアレンジセットが毎年販売されています。
これなら、当日まではキッチンなどに飾って鑑賞し、当日におかゆに入れれば簡単ですね(≧▽≦)
苗も小さくちょっとおかゆに入れるのにちょうどいいサイズになっています。
もっと便利なおすすめ七草はコレだ!
七草粥、食べておきたいけど、自分で集めるのは大変(;´Д`)
かといってアレンジセットは結構お値段がお高い・・・・・・
そんなわがままさんにはコチラがおすすめ!
フリーズドライ(●´ω`●)
おかゆ作ったら混ぜるだけ!超簡単!!
手抜きかもしれないけど、うちはここ数年ずっとこれです。
皆さんも七草粥を食べて新年も健康に過ごしましょう!!
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
参考図書:植物でしたしむ、日本の年中行事【電子書籍】[ 湯浅浩史 ]
愛蔵版 花おりおり 湯浅浩史【著】,矢野勇【ほか写真】
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