花が咲いたら幸せになれる!?吉祥草(キチジョウソウ)

日本には『縁起植物』と呼ばれる植物が多数存在します。
有名なところでは万両・千両・金の生る木など。このブログでも以前いろいろ特集しているので、よかったらそちらもみてくださいね(≧▽≦)
今回は縁起植物の中でもちょっとマイナー(^_^;)
だけど栽培はすごく簡単な『吉祥草(キチジョウソウ)』についてご紹介します。
目次(*´▽`*)
キチジョウソウって何?
キチジョウソウはキジカクシ科キチジョウソウ属の多年草。学名Reineckea carnea。日本の関東地方から九州まで自生する日本の在来種です。
高さ10~30㎝程度で、ヤブランのような葉をもち、地下茎で広がります。
ただし、ヤブランのような自己主張の強い花ではなく、株元にひっそりと咲くので何気なく見ているだけでは咲いていることに気づかないかもしれないです(^_^;)
花は葉の高さより短く5~15㎝程度。花の時期は結構長くて8月から10月くらいまで咲きます。よくよく見ればきれいな花なんですよ(●´ω`●)
キチジョウソウ(吉祥草)とヤブラン(藪蘭)の違い
ヤブランは同じくキジカクシ科。こちらはヤブラン属に分類される多年草。分布もほとんど同じで日本の在来種。

見た目で違いが判るのはまずは花。そして比べればわかるが葉も結構違います(*'▽')
最終的には株の広がり方も違うんですよ。見分けるポイントをまとめました(≧▽≦)
キチジョウソウとヤブラン花の違い
キチジョウソウの花 | ヤブランの花 |
・8~11月に開花 ・葉よりも短く、株元に咲く。 | ・8~9月に開花 ・葉よりも高く、飛び出して咲く。 |
キチジョウソウとヤブラン葉と株の違い
キチジョウソウの葉 | ヤブランの葉 |
・葉は薄く立ち上がる ・株は地下茎で広い範囲に広がる | ・葉はやや厚みがあり倒れて横に広がる ・株はあまり広がらず群生するように増える。 |
なぜ吉祥草というのか?

「庭に植えておくと良いことがある」や「花が咲くとよいことがある」といわれる縁起植物だが、由来がいまいちよくわからない(^_^;)
Wikipediaも海外版では詳細がないし、日本版も上記のような内容しか書かれていないうえ参考文献もない。
書物も調べてみたけど朝日新聞出版の「花おりおり」でも「根拠はよくわからない」と書かれていた(゜_゜)
中国でも縁起のいい草という説明だから中国由来なのかな?とも思われるけど、どこにも根拠なし(?_?)
たいてい何かしらの伝説や、言い伝え、語呂合わせなどがあるのだが、このキチジョウソウに至っては何も見つけられませんでした。
上で紹介した花おりおりの著者は民俗植物学の教授。そんな人が「根拠不明」というのだから、一般人の私なんかにわかるはずもない。
「なかなか花が咲きにくく、咲いたら珍しい→吉兆の印」ということで広まったのだろうか?
まあ、そういう割には植えといたらそのうちかってに花咲くんだけどね(^_^;)
株元で咲くから見つけにくいだけなんじゃないかと思わないでもないです。
キチジョウソウの育て方
育て方……というほどのこともない。
日陰でも丈夫に育つので植え場所も選ばない。
土も普通の植物が育つなら何でも大丈夫。
しいて言えば寒さにはそれほど強くないから温暖な地域の方がよく育ちます。
とはいっても南東北では問題なく越冬するそうなので関東より南なら問題ないでしょう。
肥料もほとんど不要。
地下茎で広がるのでグランドカバーとしては最適だが、広がりすぎる危険もあるのでその場合はやっぱりヤブランの方がいいかもしれないです。
書いていたらなんだかアピールポイントが『丈夫さ』しかないな(^_^;)
まとめ

丈夫な縁起植物「吉祥草(キチジョウソウ)」
しかし、その由来はいまいち不明。
グランドカバーとしては有用だが、広がりすぎる危険性があり、花はあんまり目立たない。
同じような用途としては一般的にヤブランの方が利用が多い。
どなたか、キチジョウソウの由来知っていたら参考書籍教えてくださいね(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
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