”難を転ずる”縁起木『ナンテン』ってどんな植物?

ナンテン表紙

お赤飯に葉っぱが乗っていることはありませんか?

料理中に間違って入っちゃった(≧▽≦)… わけではもちろんありません。

この葉っぱは「ナンテン」日本の庭によく植えられている、赤い実がたくさんなる植物なので、知っている人も多いでしょう。

お赤飯に入れられるのは別に”おしゃれだから”ではなく、きちんと意味があるんです(≧▽≦)

難を転じる縁起木「ナンテン」

すっかり日本の景色になじんでいるナンテンですが、実はもともとは日本にはなかった木。

平安時代に中国から入ってきたといわれています。

中国では「南天燭」「南天竹」などの名前で呼ばれえいたものが短くなって日本の「南天(ナンテン)」になりました。

この『ナンテン』という音が「難(を)転(じる)」につながることから、日本では縁起木として鬼門の方角や玄関に植えて厄除けとして利用されています。

お赤飯を食べる時も縁起のいいナンテンを添えて、食あたりという『難』を逃れようといているんです。

名前だけじゃない!科学的にも難を転じる!

ただの語呂合わせと侮るなかれ!

南天は古くから「殺菌効果」があるとされていました。

研究の結果、ナンテンの葉に含まれる 「ナンニジン」がお赤飯の水蒸気と反応してシアン化水素を発生していることがわかりました。

シアン化水素は猛毒なのですが(゚Д゚;) ナンテンの葉に含まれるのは超々極微量なので、人間に害が出ることはありませんので安心してください。

それどころか、この効果のおかげでお赤飯にカビが合えるのを防ぐ効果があることが研究で明らかになっているんです。

まさに名実ともに、何を転じる植物だと証明されたんですね。

めでたしめでたし(≧▽≦)

南天(ナンテン)って何の仲間?

ところで、南天って何の仲間でしょうか?

よくよく考えても、似てる植物が思いつきませんね。

実はナンテンはあまりにも身近で感じないですが、分類上はかなりレアな植物なんです。

ナンテンの分類

南天(ナンテン)は学名:Nandina domestica、メギ科ナンテン属1属一種の常緑低木。

何とか南天って何種類もあるじゃないか!と思われるかもしれませんが、分類上はすべて同じ「種」で、変種、または園芸品種という扱いらしい。(ヒイラギナンテンは別です)

参考リンク→:【クリスマスに飾りたい】赤い実がなるヒイラギ『クリスマスホーリー』・【節分の魔除け】実がならないヒイラギ。だれでも簡単!見分け方と特徴。

大きくても2mくらいの玄関先にある小さなイメージですが、最大だと5mにも育つらしい(゚Д゚;)

成長はゆっくりでなかなか太くならないが、年を経て太くなったものは縁起のいい床柱として珍重される。

日本で最も太い「南天の床柱」は国宝”金閣寺”にある夕佳亭の床柱でその直径は10センチ、樹齢は1200年らしい。

金閣寺 夕佳亭

しかし、ほかに木材としての利用はほとんどなく、主に観賞用。一部薬用として利用されます。

トイレ脇に植えられた南天

昔は厠、つまりはトイレのそばには難点が多く植えられていました。

これは、トイレの後、水道など完備されていない時代の話ですから、手を洗う場所がない(。-`ω-)。

その時トイレ脇に植えられた南天の葉で手を拭いていた、というんです。

日本人はトイレは不浄なものという認識があり、そこで難を転ずる南天で手を清める意味があったのです。

ただ、それだけではなくナンテンの茎や枝には抗菌力のある成分が含まれてることが、現代の科学で証明されているのでただの迷信、ってだけではなかったんですね(゚Д゚;)

これは「南天手水(ナンテンチョウズ)」と呼ばれ江戸時代は一般的だったようです。

昔の人の知恵ってすごい。

特徴的なナンテンの花

実はよく見るけど、ナンテンの花って見たことありますか?

花弁が6枚のように見えますが、正確には花弁3枚、そしてガク片が3枚。

同じような形で区別がつかない。

こういった花はチューリップなどのユリ科植物も同じだけど、木本性の植物では珍しい特徴みたいです。

花の時期は初夏6~7月に咲きます。

この時期って梅雨なんですよね(^_^;)

開花の時期に雨が続くと花粉が流され実がつかないことがあります。

たくさん実をつけたい場合は雨除けを工夫しましょう。

南天の名前があるけどナンテンではない

世の中には「ナンテン」と名前がついてもナンテンではない植物が存在します(^_^;)

南天の品種の前に「南天ではないナンテン」をご紹介。

ヒイラギナンテン

ヒイラギなの?南天なの?どっち(?_?)

その答えは……どっちでもありません(゚Д゚)ノ

ヒイラギナンテンはメギ科メギ属でヒイラギでも南天でもありません。

南天みたいな実をつけるヒイラギみたいな葉をした植物ってこと。ややこしいね(^_^;)

半日陰でそれほど大きくならないのでナンテンと同じ栽培方法で育てられる常緑低木です。

岩南天

正確にはただのイワナンテンは小型の山野草。

主に栽培されるのは大型で斑の入った西洋イワナンテン

大型といっても1m程度なので根元を隠すのに植えられたりします。

南天とつきますが、こちらはツツジ科の仲間。

見た目が似てるだけでナンテンのような実はつきません。

いろいろある。南天の品種

こんどは正真正銘「南天」の仲間(≧▽≦)

植物学上では1種しかない南天だけど、園芸品種はいろいろあります。
南天なんだけど、実がつかない。紅葉しないというものもあるから、購入時には注意しましょう(゚Д゚)ノノ

基本種。赤い実の南天

最もポピュラーなナンテン。

冬に葉が赤く染まります。

葉が紅葉するためには屋外で日に当たり、夜の寒さに当たる必要があるので、半日陰や中庭では赤くならないこともあります。

もみじなどと違い、赤くなっても落葉せず春には緑に戻ります。

紅白で植えたい!白実南天

白実の南天は赤い色素が作れない南天。だから実が白いだけでなく、紅葉もしません。冬でも緑のままです。

基本的な育てやすさ、強さは変わらないので縁起良く紅白で利用されることもあります。

オカメナンテンは実がつかない

オカメナンテン・オタフクナンテン・五色南天など、いろいろな名前で呼ばれますが、全部同じものです。

オカメナンテンは江戸時代に難転を改良して作られた矮性種(小型品種)で、大きくなっても50㎝ほどにしかならない。

特徴は細かく枝分かれしてこんもり茂る姿と、カールした葉。

そして圧倒的な赤さをほこる「紅葉」です。

普通の南天よりさらに赤く染まり小型なので、お正月のアレンジなどでも人気です。

注意点として、普通の南天と同じように、日が当たらない場所、寒さに当たらない場所では赤くなりません。

冬に肥料が多く残っていてもきれいに色づかないので、肥料のやりすぎには注意です。

オタフクナンテンは残念ながら花も咲かなければ、実もつきません。

紅葉の観賞目的の木なので「赤い実」を見たい場合は普通の南天にしましょう。

海外で改良されたナンテン、オブセス

最近は海外で改良された「ナンテン」もお店に並ぶようになりました。

特徴は紅葉がきれいで細かい葉がコンパクトにそろうこと。

花や実はつきません。

オカメナンテン同様、紅葉を楽しむ木になります。

白南天の矮性種レモンライム

オブセスと同じ矮性のこちらは白南天。

白南天とはいってもやはり実はつきません(;´Д`)

あくまで樹形と葉のグリーンを楽しむ木です。

ナンテンの育て方

日本で長く栽培されてきた丈夫な木なので、場所を選ばずどこでもよく育ちます。

自身の殺菌力で病害虫もほとんどなく、手のかからない庭木です。

ナンテンの植え場所

日向~半日陰まで場所選ばず植えられます。

ただし、真夏の日差しが強いと葉が焼けることがあるので注意。

乾燥が激しい場合は株元にバークチップやたい肥でマルチング(株元を資材で覆う)をしてあげましょう。

寒さには比較的強いですが、もともとは暖かい地方の木です。

冬の冷たい風はよけられる方が、きれいな姿で越冬できます。(北限は東北南部くらいまでといわれています。)

土は植え付け時にたい肥や腐葉土を3割ぐらい土に混ぜてあげるといいですよ(≧▽≦)

真夏真冬を除いていつでも植え付け可能です。

ナンテンの肥料

それほど多く必要としませんが、冬場の寒肥を中心に有機質肥料を与えましょう。

ナンテンの剪定

ナンテンはそれほど成長が早くないので、剪定はそれほど必要ありません。

先端に葉が伸び下の葉が落ちながら成長していくので、茎だけでさみしい部分が出てくる場合があります。

その場合はどこでもいいのでバッサリ切りましょう(≧▽≦)

春の成長期であれば脇芽が伸びてくれます。

南天は何本かの株立ちになるので、一度に全部切るのではなく、伸びすぎた枝を順番に切り戻して仕立て直すときれいな大きさを維持して楽しむことができます。

また、切り戻した枝には花が咲かないので、実もつきません。

南天は枝の先端にしか実がつかないので全部切ってしまうと実を楽しめないので注意してくださいね(^_^;)

南天の実って食べれるの?

毒があるので食べちゃダメです(; ・`д・´)

葉に殺菌作用のある毒成分が含まれるように、実にも毒が含まれます。

「南天のど飴」ってあると思いますが、これは南天に含まれる 鎮咳作用をもつドメスチンという成分を利用したもの。

とはいえ、過剰摂取すると知覚や運動神経麻痺を起こす毒成分なので、素人が民間療法で利用するのはやめましょう(゚Д゚)ノ

普通に手で触る程度は何の問題もありませんのでご安心ください。

ナンテンの実がつかない!!

実を楽しみたいのに南天に実がつかない!

理由はいくつか考えられます。

もともと実がつかない品種

海外改良品種やオカメナンテンはほとんど実をつけません。

この場合は実の付く品種を新しく買うしかないですね(^_^;)

実がついたはずなのに気づいたら茎だけになっていた

花が咲いて実になっていたのなら、鳥に食べられた可能性が大きいです(゚Д゚;)
お正月ごろにはほかに食べるものがないので、多少毒があっても鳥は南天の実を食べます。

実がついていたらネットなどで保護しておきましょう。

花は咲くけど実にならない

開花期に雨に当たって花粉が流れてしまった可能性があります(゚Д゚)ノ

花の時期と梅雨が被る南天は雨で授粉がうまくいかないと実になりません。

確実に実をとめるには人工授粉で花粉を雄しべにつけてあげましょう。

自家受粉可能なので自分の花粉でOKです。

面倒な場合は雨の時だけビニールをかぶして保護してあげれば、あとは虫が受粉してくれます。

花も咲かない(ノД`)・゜・。

まだ木が小さい場合は春にもリン酸分の多い骨粉入りの肥料などを与えてあげましょう。

木は充実しているのに花が咲かない場合は、冬場に周囲に腐葉土やたい肥をすき込んで根を元気にしましょう。

枝が伸びすぎている木も花が咲きにくいので1mくらいに剪定してあげると花が咲きやすいようです。

まとめ

いかがでしょうか、日本人に長く愛され、利用されてきた木「南天」

場所を選ばず、手入れも簡単。

季節感を感じられる素敵な木です。

ぜひ玄関先に、鬼門の厄除けに、ご利用くださいね(≧▽≦)

きれいな紅葉を楽しむのに重要なのは、明るい光と夜の寒さ。

しっかり冷気に当てて真っ赤なナンテンを楽しみましょう(≧▽≦)

では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙

”難を転ずる”縁起木『ナンテン』ってどんな植物?” に対して2件のコメントがあります。

  1. みつめ和紀 より:

    南天の実に毒があるのですか?あまり深く考えませんでした。実は母が「難を転ずる」というようなことをよく信じます。しかし、その母は3年ほど前に、東京西徳洲会病院で殺害されました。病院では「誤嚥性の肺炎」解剖すると「うっ血性心不全」。コロナのように菌で死んだのではなく、水が肺にたまり、それを抜かないようにして、死亡させています。カルテを見ると殺し方が研究され完成されています。解剖医からみると自然死になるのです。死亡する直前に1錠のみ肺の水を抜く薬を体に入れています。それ以前は飲まさないようにして、使用したのは1錠のみ。母は毎日1錠ずつ飲むことになっています。解剖の結果が違うと、警視庁本部から「捜査をするな」と指示がきて、それで「これはもう済んだことだ」と。隠ぺいでしょう。裏でお金でももらうんでしょう。その徳洲会の方向に我が家では3鉢も南天が並んでいます。この南天を切ろうと思うのですが、その前に少し南天のサイトを見てみようと思い、きました。複雑な気持ちです。南天の実には毒があると。病気を治す薬も「毒」でしょう。それで母親も殺されたのです。ジコキシンです。医師が患者を殺す方法を日本は温存するのでしょうね。驚きます。

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