免疫を高めるハーブ「エキナセア」インフルエンザ予防に?新型コロナウィルスへの効果は?徹底調査!
ハーブにはお茶にするものだけではなく、『薬』として利用できるものがあります。
メディカルハーブと呼ばれるそれらは、現代のような医療が発達する前には主要な薬として利用されてきました。
そんなメディカルハーブの中でも、『風邪の予防に効果が高い。免疫を高める効果がある』といわれているのが、エキナセアです。
今回は、風邪の予防に効果が高いといわれる「エキナセア」について紹介します。
目次(*´▽`*)
エキナセアは免疫を高める?!
毎年、世界中で流行を引き起こすインフルエンザ。そして、現在進行形で世界を大混乱に陥れている新型コロナウィルス『COVID-19』
果たして、エキナセアはそれらの病気に効果はあるのでしょうか?
その答えは・・・
まだわかっていません(^_^;)
新型コロナウィルスはまだまだ研究段階。特効薬は存在しません。手洗いうがいをしっかり行って感染予防に気を付けるのが一番です。
では、インフルエンザは??
実は、インフルエンザに対しても明確な研究結果はありません。「インフルエンザに効果がある!」とうたっている紹介ページもありますが、それはあくまで免疫力を高めることでかかりにくくなる、程度のものでエキナセアだけで100%インフルエンザが防げるようなことはないので、こちらも基本の予防策をしっかり行うことで身を守るしかないんです。
エキナセアのほかの病気への効果は?
エキナセアは北アメリカの先住民が根の汁を咳止めや、のどの痛み止めに用いていたといわれています。
欧州ではハーブティや炎症・傷の治療に使われ、ドイツでは法律でも自然治療薬として認められている薬草です。
今でも風邪の予防やインフルエンザ予防に飲まれることの多いエキナセアですが、効果のほどは確実ではない(^_^;)
確かに「効果あり」という研究結果もあるのですが、それと同じだけ「ほとんど変わらなかった」という研究結果も報告されています。
ドイツの厚生労働省にあたる「コミッションE」では、「免疫活性効果があり慢性的な炎症の治療に有効である」と認定されていることから風邪の症状に対して一定の効果はあると考えられていますが、使い方や採取部分の違いによって有効成分が変化するため初期の症状や予防には有効と考えられますが、悪化した場合にはきちんと医療機関での診療を受けましょう。
エキナセアの利用方法
研究結果には風邪の症状の改善がみられてという研究もある。天然成分で免疫機能を上げたい場合にエキナセアは有効だと言えます。
実際にドイツでは薬用として利用され、アメリカではサプリメントとして利用が多いハーブです。
最も簡単なのはサプリメントとして、摂取する方法です。DHCなどから錠剤に加工されたサプリメントが販売されているので利用するのが最も簡単(≧▽≦)
エキナセアで「チンキ液」を作ろう
お家で育てているエキナセアを利用する場合はどうするのがいいか?
最も有効で簡単なのは、エキナセアで「チンキ液」を作ること。
「チンキ液」とは、エキナセアの有効成分をアルコールで抽出したもの。ハーブティのようにお湯で煮出すよりも有効成分を高い濃度で取り出すことができます。
用意するものはエキナセアの葉や茎をカットしたドライハーブ約15g。家で採取したものは半日陰でしっかり乾燥させておきます。ハーブティ用に販売されているものでも構いません。
あとはアルコール度数40%ほどのお酒(ホワイトリカーなど)200ml
これだけ。
作り方
- エキナセアを清潔な容器に入れてお酒を注ぎます。
- 一日に一度容器を振って攪拌しながら冷暗所で保管。
- 約2~3週間で成分が抽出できるので、コーヒーフィルターなどでエキナセアをろ過する。
- 密封容器に移して保管。1年くらい利用できます。
エキナセア「チンキ液」の利用
うがいの際に水に数滴垂らしてうがいをする。飲料水に数滴たらして摂取するなどで利用します。
アルコールなので車の運転などされる場合は注意しましょう。また体に合わない場合はすぐに使用を中止しましょう。家庭用ハーブの利用は自己責任となります。ご利用の際は十分お気を付けください(゚Д゚)ノ
エキナセアのハーブティを飲もう
エキナセアのハーブティは癖はないのですが、単体で飲むと木のスープ?みたいな感じです。
そのままでもいいのですが、他の味を変えないので、カモミールなどのハーブティにブレンドして利用してもいいです。
ハーブティの淹れ方
お湯300mlに対してティスプーン2杯程度を、約5分間蒸らして淹れましょう。
他のハーブ以外にも、紅茶に入れて利用してもいいですよ(*´▽`*)
効果はやさしいハーブですが、薬であることに変わりはありません。1日の摂取量は2杯程度にしましょう。妊娠中の方は特に利用は控えて方がいいでしょう。
エキナセアを観賞用に育てる
はーハーブとしても有効なエキナセアですが、実はその花も非常に美しく多数の園芸品種が利用されています。
エキナセアはどんな植物?
エキナセアは北アメリアに9種が自生し、薬用に利用されているのはその中の3種アングスティフォリア(angustifolia)、プルプレア(purpurea)、パリダ(pallida)です。
中でも日本で栽培されるほとんどはエキナセア パープレア。(Echinacea purpurea)他の2種はほとんど見ないですね(^_^;)
エキナセア パープレアはキク科ムラサキバレンギク科の宿根草。冬は地上部を枯らし、根だけで越冬して春にまた芽吹きます。
初夏から晩秋(7~10月)にかけて花弁の反り返った大きな花を咲かせます。この反り返った花の形が版画で利用する「バレン」に似ている。そして基本色が紫であることから和名の『ムラサキバレンギク』(紫馬簾菊)の名前が付けられました。
もともとは1mを超える背の高い花ですが、近年は改良された30cmほどの矮性品種も増えてお庭での利用も増えています。
花の色は今では赤・ピンク・白・黄色・緑と様々。豪華な八重品種などもあります。
しかし観賞用の園芸品種はハーブとしての効果や成分は不明です。お茶や薬として利用する目的の場合は『ハーブ』として販売されているエキナセアを利用するようにしましょうねΣ(・ω・ノ)ノ!
エキナセアの育て方
育て方はハーブも観賞用も同じです。
耐寒性・耐暑性ともに強く丈夫で育てやすい花ですよ(≧▽≦)
宿根草なので一度植えたら何年も楽しむことができます。毎年株を大きくしていく寿命の長い宿根多年草です(≧▽≦)
エキナセアの用土は?
余分な水の抜けやすい、水はけのよい土がおすすめ。普通の培養土でいいけど水はけのいい少し高単価なものを利用しましょう。
培養土の水はけが悪い場合は鹿沼土を1~2割混ぜてやると水が抜けやすくなります。
エキナセアの肥料は?
肥料は普通の花用の肥料で問題ありません。生育期の春と秋には月に1度固形の肥料を株の周りに施してあげましょう。
エキナセアの日頃の管理は?
エキナセアは日当たりのいい場所で育てましょう。水はけが悪いと根腐れすることがあるので水はけのいい場所に植えつけるのが重要です。
屋外の地植えの場合は特に水やりは必要ありません。鉢植えは表面の土が乾いたらたっぷり与えるようにしましょう。
エキナセアの植え替え・植え付けは?
植え付けのおすすめは秋ですが、春でもOK。
鉢植えの場合はこの季節に1~2年に一度の割合で植え替えを行いましょう。植え替えの時株分けで増やすことも可能です(=゚ω゚)ノ
まとめ
エキナセアは近年はハーブというよりも、ガーデニング素材として人気が高い。
何しろ花の種類が多い。花色形。高さまで様々(≧▽≦)
一重のものに比べると、八重のものの方が若干性質が弱く育てにくい傾向にあるようです。
種類によっては150㎝にもなる大型のものもあるので、どのくらいに育つかは調べてから植え付けましょう。
免疫力アップ効果を期待しての場合は、ハーブとして販売さえる「エキナセア」を利用します。
花壇の花として販売される様々な”エキナセア”も同じ”エキナセア パープレア”。(Echinacea purpurea)の改良品種。
花色・形ともにいろいろな品種が作られています。エキナセアの花の写真はクリックすると苗の販売ページにつながっています。気になる花があったら詳しく見てみましょう(*´▽`*)
いかがでしたか?免疫力を高めるハーブ『エキナセア』ちなみに、花言葉は「優しさ」です。
ハーブとしてより、豪華な花が宿根草として人気の高まっています。お庭の背景にぜひ利用してくださいね(≧▽≦)
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙