春の訪れ、ふきのとうを食す!美味しい蕗味噌レシピ
立春を過ぎると、まだまだ寒い中にも春の訪れを感じます(*´▽`*)
雪解けの日当たりのいい丘にひょっこりと顔をのぞかせるその正体は?
春を告げる山菜『フキノトウ(蕗の薹)』です(≧▽≦)
目次(*´▽`*)
早春を代表する山菜『フキノトウ』
見たことがなくても、名前くらい聞いたことありませんか?
”春を告げる使者”なんてかっこいい名前で呼ばれることも(;^ω^)
この時期スーパーなんかでもパックに入って売ってたりするけど、実はちょっと都市部を離れた郊外なら市街地や公園なんかでも結構簡単に見つけられるお手頃な山菜。
お店で買うとこれが結構高いのよ(*_*;
季節を五感で感じよう!特に味覚で!
植物を楽しむことを掲げているブログ運営者としては、もうこれは食べるしかないでしょう٩( ''ω'' )و
採集、研究、調理、そして試食!
目に付くものはひとまず口に入れてみる私(;^ω^)
今までにトリカブトやヤドリギの実など、様々なものを口にしましたが、これは普通においしいはず。
問題があるとすれば、料理の腕か?
食べる前にお勉強”ふきのとう”とはいったい何者?
まずは食材となる『蕗の薹』を探します。
この『蕗の薹(フキノトウ)』とは蕗(フキ)という植物の『薹(トウ)』花茎などのことを言います。
ハクサイなど花が咲いてしまったものを「トウが立った」などと言う、あの「トウ」です(''ω'')ノ
トウが立ってしまうともう食べられないので、つぼみが開く前に収穫するのがポイント。
フキとはどんな植物?
フキは漢字で、蕗、苳、款冬、菜蕗、などと書かれる宿根多年草。
学名はPetasites japonicus
ジャポニカの名前の通り、日本原産で北海道から沖縄まで、日本全土で見られます。
一部は中国や樺太・朝鮮半島でも自生しているようですね。
分類としてはキク科フキ属に分類され、人間に食べられなかった株は花茎をのばして白い花を咲かせます。
観賞用として栽培されるというより、ほとんど雑草。
春になると丸い葉を地面から伸ばしわさわさと茂ります。
秋田や北海道にはお化けみたいに大きい、1~2mにもなるアキタブキもあります(゚Д゚)ノ
葉も山菜として食用に!
食用にするのは「ふきのとう」だけではなく、親玉のフキも食べられます。(≧▽≦)
正確にはフキの葉柄(葉がついている茎の部分)
お弁当の歌の最後に出てくる「♪すじーのとーったふーき♪」はこのふきのこと、最近の歌では歌詞が変わってるとかいないとか(-_-)?
確かにお弁当にふきを持っていった覚えはないな。(^_^;)
フキのあく抜き
- 採取した蕗の葉柄を、塩もみします。
- 鍋に入る長さに切って、熱湯に投入!
- 3~5分ほど煮込んだら冷水に上げます。タイミングは指で簡単につぶれるくらい。あまり煮込みすぎると美味しくなくなります(≧▽≦)
- ココが大変(;´Д`)フキの筋を取ります。はじめ包丁で少し切れ目を入れると剥きやすいですよ。
- 4と逆でもいいですが数時間水に浸けてあく抜きをします。苦みが苦手なら長めにつけましょう(^^♪
- あとは料理に利用するだけ。水に浸けておけば冷蔵庫で1週間くらいは置いて置けます(≧▽≦)
「ふきじゃなくて、蕗の薹が食べたいんだ!!」という方は、春から夏の間にフキの生えている場所を確認しておきましょう。
2~3月に訪れれば、蕗の薹も生えているはずです(^_^;)
ふきのとうを採取、自分で取ってくれば無料!(*^^*)
さてさて、植物たちを集めなくては話にならない。
毎年利用させていただいている近所の林に行って探索。
まだちょっと早いけど、木々の足元に生えた「第一ふきのとう」を発見!
今年は温かいからか、すでに咲きそうなものも。
まだ、つぼみも包まれたままの「ふきのとう」をチョコットだけいただいてきました。
すでに香りは絶品(*´∀`*)
蕗の薹(フキノトウの性別)?
フキには雄と雌があります(゚Д゚)ノ
葉っぱの状態ではわからないけど、花をよく見ると違いが判ります。
写真をよーく比べてみてくださいね。
左がメスの花。 白くて細い雌花が集まって咲く。右のオスの花は、黄色く見える星型の花の中に蜜がたっぷり入っています。その蜜で蜂を呼んで花粉を運んでもらいます。
オスは花粉が運ばれると役目を終えて、雌より一足早く枯れてしまうんです(^_^;)
離れてみても白いので結構見分けがつきます。
雌の花にも虫を誘うためだけに蜜を出す雄の花があるのだけど、この雄花は生殖能力がないので、近くに雄株がないと種を作れないのです(*_*)
種をつけるとメスの花は茎を伸ばし、たんぽぽの綿毛のような種をつけて風によって広がっていきます。
蕗の薹(フキノトウ)の味噌あえにチャレンジ
せっかくとってきたからには食べないわけには行きません。
今回は量が少しなので、「味噌和え」に挑戦です。
フキの味噌あえ調理法
- 収穫した蕗の薹の外かわの茶色い部分を外し、お尻に少し切れ込みを入れます。(火が通りやすくなります)
- 塩を一つまみ入れてよく煮ます。苦いのが苦手なら少し長めに煮ると、あくが抜けて食べやすいですよ(^^♪
- 煮えたら、冷水にあげて刻みます。
- フライパンに油をひいて炒めます。
- 火が通ったら、味噌・みりん・酒を入れて練るように混ぜます。量はお好みで(^_^;)
- 最後にお好みで砂糖を加えて完成(≧▽≦)
上の写真はイメージです(^_^;)
作った皿の写真撮り忘れたんですよ・・・まあ、それはともかく
フキノトウ味噌(自作)を実食!
一口目、ぱくっ・・・う~ん、味噌にあいまって、ほのかな苦味が口の中に広がり、春の香りが鼻の中にぬけて行きます。
うん、なかなか。
ご飯が進みます(*´∀`*)
アク抜きが甘いと結構苦味が残るので注意。
大人の味が好きならちょっと苦いのもいいかも。
他に、天ぷらなどもおすすめですよ(*^^*)コレもうまい!!
まとめ
さて今回は珍しくおいしくいただけました(≧▽≦)
フキノトウは春の味。
あの香りは最高。
山菜の中でもトップクラス。
なによりお手軽なとこがいい!
大都会でなければ結構生息地を見つけるのは簡単です。
夏の間に生育地を確認して、ぜひふきのとうをゲットしてください。
フキは平面よりも少し斜面になった水の豊富な場所に生えます。
河原の土手なんかが狙い目ですよ(≧▽≦)
ただ、人の敷地に勝手に入るのは駄目ですよ(TдT)
収穫していい場所かどうかはよく確認してくださいね。
ふきのとうも数が少なくなってます(T_T)
昔はどこにでもあったフキノトウ。
そのフキノトウにも開発の波が・・・
フキノトウはいっぱいあるのに実を結ばない、そんな地域はもしかしたらそのフキは一つの株かも?
地下茎で増えるフキは地面のあちこちから顔を出すけど、雄花だけではもちろんのこと、雌花でも雄花の花粉がつかなくては実はできない(*_*)
緑地が減って雄雌が離れ離れになったフキは、子孫が残せない。
このままではフキでさえもいつか消えてしまうかも!!
さぁ、みんなで人工授粉だ!
とまあ、そこまでしなくとも、自然の緑地を守り。
『山菜は全て撮り尽くさずに植物が生長するための株を残しておく』という山菜集めの約束を守る。
これだけでもお手軽山菜の『フキノトウ』の未来は安心?だと思いますよ。
では、皆様よい園楽を~(。・ω・)ノ゙
参考文献
上野のスイスイお手軽一品料理
したたかな植物たち 多田多恵子 著
日本の野草 春 矢野亮 監修
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