つるが伸びるサンパラソル・つるの伸びないサンパラソル。用途に合わせた3タイプ別の違いと育て方
花咲く緑のカーテンを夢見てサンパラソルを植えたのに、花は咲くのに蔓が伸びない( ;∀;)
逆につるは伸びるのに花が咲かない(*_*;
という話を聞きます。その原因をお答えしましょう。
目次(*´▽`*)
サンパラソルのつるが伸びないんです
まずは根本的なところから。
サンパラソルはつるが伸びません!
は?(゚Д゚)ノ
どういうことかと疑問に思われるかもしれませんが、サントリーのサンパラソルはつるが伸びない品種なんです。
それではサンパラソルがどんな特徴なのか見ていきましょう(=゚ω゚)ノ
サンパラソルの特徴
- ビギナー(初心者)でも簡単に育てられる。
- コンパクトにまとまる。
- 花が早くから咲く
です。
ラベルが残っていたら確認してみてください。
もともとが、
『つるの整理などしなくても簡単に花が楽しめる』
というコンセプトで作られている品種だからつるの生育はゆっくり。
その分、早くから次々に花を咲かせるのが本来の姿。
だからサンパラソルで緑のカーテンを作るのは無理なので、鉢植えやアレンジで楽しむようにしましょう。
コンパクトにまとまるからハンギングなどに入れてもきれいですよ(*'▽')
うちのサンパラソルのつるは伸びるけど、花が咲かないんです
サンパラソルはつるが伸びないといいましたが、つるが伸びる品種もあるんです。
それが、「サンパラソル ジャイアント」(≧▽≦)
こちらはつるが長く伸びるので、フェンスや緑のカーテンにもおすすめの品種。サンパラソル ジャイアント!
ジャイアントというくらいなので、いろいろと大型の品種です。
ジャイアントの特徴
- 豪華な大輪、ゴージャスな咲き方
- 花咲く緑のカーテン、垣根などにも向く速いつるの伸び
- 開花はつるが伸びてからのため7月以降になる
です。
サンパラソル ジャイアントはつるが伸びて体が出来上がってから花を咲かせる特徴があるので、花を咲かせる時期が普通のサンパラソルより遅く、7月以降になります。
その代わり大きな葉と太いつるで広い面積を覆い、夏以降は豪華な花を咲かせます。
順調につるが伸びているならもうすぐ花も咲くはず。
お花用の肥料などを中心に与えてしばらく様子を見てみましょう(≧▽≦)
鉢が小さいなどで生育が悪い場合は花付きが悪い場合があります。
大きく育つので30cm程度の鉢に植えるようにしましょう。
ちょうどよく育つ「サンパラソル ビューティ」
つるは伸びてほしいけど、サンパラソルジャイアントほど大きくなくてもいい。
でも、ふつうのサンパラソルではちょっと小さい・・・
そんな時は、そこそこ弦が伸びる『サンパラソルビューティ』がおすすめです(≧▽≦)
サンパラソルビューティの特徴
- 丸みのある愛らしい花が次々に咲く
- つるがよく伸びるため、程よいサイズで立体的なアレンジを作れる
- トレリスやアーチなど楽しみ方自在
つるが伸びてから花を咲かせるスタイルなので、普通のサンパラソルよりも開花のスタートは遅いが、つるになって大きく育つので総合的な花数は多くなります。
サンパラソルジャイアントほどは開花も遅くないので、早くから花盛りに飾りたい場合はおすすめ。
苗の状態では普通のサンパラソルと見分けにくいので販売時はラベルで確認するようにしましょう。
サンパラソルのタイプ別比較
サンパラソルはタイプによって、つるの伸び・開花時期が変わります.
サンパラソル・サンパラソルビューティー・サンパラソルジャイアント。それぞれ用途に合わせて購入してくださいね(*´ω`*)
サンパラソルと同じようだが、つるがよく伸びるのが「サンパラソル ビューティ」緑のカーテンにするには短いけど、あんどん仕立てや小さめのオベリスクにはピッタリ(≧▽≦)
マンデビラってサンパラソルにそっくりなんだけど?
そっくりなのも当たり前。
サンパラソルもマンデビラの一種だからです。
正しくはキョウチクトウ科マンデビラ属の仲間を園芸店では「マンデビラ」として販売しています。
その中でサントリーが育種したものが「サンパラソル」
ペチュニアを改良した「サフィニア」みたいなものですね( ^ω^ )
参考リンク→:おんなじように見えるんだけど(;^ω^)サフィニアとペチュニアの違いについて
サフィニアがペチュニアより有名になったように、マンデビラよりサンパラソルのほうが有名になってしまい、サントリーの商品ではないマンデビラにも”サンパラソル”の名前がついていることも・・・・・・
品種によってつるの伸び方、咲き方に違いがあるからついているラベルなどをよく参照にして苗を選んでくださいね。
昔はディプラデニア属に分類されていた時期があるため、今でも「ディプラデニア」の名前で販売されることもありますが、マンデビラと同じと考えて問題ないです。
サンパラソル(マンデビラ)の育て方
寒さには弱いがそれ以外は丈夫な花。熱帯地方の雰囲気を感じさせる夏らしい花が秋まで咲き続ける(≧▽≦)
夏にお勧めの逸品です。
土・肥料
水はけのよい弱酸性の土壌を好みます。
基本的には普通のお花用培養土でOK。
水はけの悪い培養土には2割くらい鹿沼土を混ぜるといいでしょう。
花を長く咲かせるのでゆっくりと長く聞く緩効性肥料(マグアンプKなど)を元肥に2週間に一度液体肥料を与えましょう。
日照
日当たりのいい場所に植えましょう。
日陰だと太陽を求めてひょろひょろと貧弱に育ち花も咲かなくなります(*_*;
水
加湿は嫌いますが、株が大きくなると大量に水を必要とするので夏場の水やりは気をつけましょう。
地植えは雨だけでもいいですが、鉢植えは乾燥しすぎに注意。
乾燥が激しいと蕾が落ちることがあります。
剪定
ピンチしなくても枝数が増えてよく咲く植物です。
花の寿命は長く、1週間近く咲き続けます。
花がらを摘むことで株の負担を減らしその後の花をよく咲かせることができます。
切り戻しは不要ですが、冬に取り込む際は枝を半分くらいまで切り詰め、5度以上を保つように管理しましょう。
サンパラソルは毒草?
サンパラソルは毒があるか?
という質問もたまに聞きます。確かにサンパラソルには毒があります(*_*;
マンデビラ属が分類される『キョウチクトウ科』はいずれも、毒を持つ植物が多いことで知られています。
マンデビラ(サンパラソル)も例にもれず、茎・葉・根を問わず全草に毒があります。
切り口から出る乳液に注意
普通に触ったり、近づくだけなら何の問題もありませんが、枝を切ったときに出る乳液に触れたり、誤って食べると危険があります。
念のため、乳液に触れたら早めに洗う。動物や小さいお子さんが口に含むことの無いように注意するなどの対策をして栽培するようにしましょう。
まとめ
元となったマンデビラより有名になったサントリーの「サンパラソル」は夏のお庭に最適。
品種により大きさ、特徴がわかりやすいので選ぶのも簡単でいいですね(*'▽')
うまく冬を越して大株に育てましょう!
マンデビラでは珍しい新色、アプリコットもおすすめ!
では、皆様よい園楽を~~~~~~~~(≧▽≦)
“つるが伸びるサンパラソル・つるの伸びないサンパラソル。用途に合わせた3タイプ別の違いと育て方” に対して2件のコメントがあります。